2016/01/31

今週の為替相場を考える(2月1日~5日)

今週の為替相場を考える(2月1日~5日)

原油価格と株価連動の為替相場に、円売り材料が新たに加わる展開へ

日本市場を激しく振動させた、突然とも思われる日銀のマイナス金利の決定。直前・直後の株式・為替市場は上下に激しく揺れる混乱状態となり、結局は海外市場にも影響を与える株高+円安相場となりました。

市場の混乱を抑えるべく市場との対話を重視し、金融政策の変動を最小限に抑制させ、織り込ませるような配慮を続けている昨今の世界的な金融当局の動きと異なり、やや違和感が生じます。

当日の朝に発表された全国CPIコアコアと東京都区部CPIは弱く、2%のインフレ目標の達成の危惧を意識したのでしょうか? それとも、甘利大臣の更迭が強気になれない日本経済や日本株に追い打ちをかけることを危惧したのでしょうか? 

いずれにしても、日銀は5対4の僅差ながら、量的・質的に加え、マイナス金利と、三拍子そろった緩和策へと新たな舵を切っています。日本の10年債利回りは0.23%→0.10%へと56%以上下落し、新たな円売り材料が突然現れたことで、この影響が今週の為替相場に与える影響は避けられそうにありません。

思い出すのは、ECBの過去の追加緩和策です。ECBも政策金利を0.05%と日銀とほぼ同水準まで下げ、2014年6月にはドイツ等の反対を押し切り、マイナス金利(預金ファシリティ金利0.0%→-0.10%)を実施しています。

ちょうど一年前の1月のことですが、ECBは月間600億ユーロの資産買い入れを決定。それでも、デフレ懸念は収まらず、昨年12月には-0.30%まで域下げ、QE期間を延長し、今年の3月理事会で更に追加緩和をするかを判断する決意を発表しています。

米国は、追加利上げのスピードにブレーキがかかり、中国は、新興国市場の低迷や経済政策の転換と過剰設備投資に成長の鈍化は止まらず、人民元安に頼る動きが続いています。ユーロは、一向にデフレ脱却をできずユーロ圏加盟国内での対立が目立ち、追加緩和もやむを得ない状況となっています。

英国は、EU離脱の国民投票の実施を早ければ年央に控え不安定な状況が続き、原油価格の下落にインフレ見通しは弱く、金利の引き上げは先延ばしせざるを得ない状況です。カナダ・豪州・NZは、原油価格・資源価格の低迷や中国経済の鈍化に、強さが見られず、目先の原油価格の上昇も安定せず、自国通貨高を避けたいことも事実でしょう。

そう考えれば、今週も原油価格と株価に連動した為替相場の動きは変わらず、ドル高傾向と円安傾向も変わらず。そして、次に追加緩和を実施する可能性のある通貨の売りを狙ってくる動きも続くことでしょう。

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ドル相場

最近の弱い米経済指標は気になります。先週発表の米第4四半期GDPは前期の2.0%成長から市場予測の0.8%を下回る0.7%まで低下し、個人消費は2.2%と予想を上回っていますが、前期の3.0%からは大幅に弱まっています。

今週金曜日には米雇用統計の発表を控えていますが、市場予想は失業率5.0%と変わらずですが、非農業部門雇用者数の予想が19万人と前回の29.2万人から大幅な低下が予想されています。

FOMCで指摘されたように、中国や新興国市場など、海外経済の悪化が米国経済に悪影響を与えて初めているのでしょうか? 強いドルにも一抹の不安を感じざるを得ません。

ただ、為替相場は相対的なもので、このような不安定な中でも、米国以外の他国の状況がより悪い状況になっており、ドルロングの調整を別にすれば、ドル高傾向は変わらずと判断します。

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【EURUSD 予想1.07000~1.1000】
過去8週間では1.0700~1.1150のレンジで、過去3週間はより狭く、大枠1.0800~1.0950のレンジ相場が続き、今週もこのレンジで収斂する可能性は高くなっています。しかし、ユーロ圏のCPIはやや強含みながらも、独CPIや小売売上高は弱く、難民問題をめぐるユーロ圏内での対立。そして、突然の日銀追加緩和に、どうしても3月のECB理事会で追加緩和を期待したくなります。

EURJPYは、一時132円台まで上昇していますが、終値ベースでみるとダウントレンドのチャネル上限に位置しており、これをブレークして新たなユーロ高を続けることができるのか? EURUSD相場への影響もあり今週の相場展開が気になります。

【GBPUSD 予想1.4250~1.44500】
カーニーBOE総裁は、引き続き利上げの条件はまだ整っていないとし、年内の利上げ観測は後退しています。年央に予想されています、EUの離脱の是非を問う国民投票の実施の有無とその結果は潜在的なGBP売り圧力として残り、最近のユーロ圏各国の不調和はそれを増幅しているようにも感じられます。

そのような状況の中で、原油価格の持ち直しとEURGBPの売りもあり1.42割れをボトムに下げ止まり、大枠1.42~1.44のレンジ内で収まった値動きは評価されてもいいでしょう。ポンドは堅調とも取れる反面1.4500の壁は絶対的とも思われ、Weeklyチャートを見ても、1.42~1.45のレンジ超えた方向に動きが続く可能性が高くなっています。

【AUDUSD 予想0.7000~0.7150】
原油価格の上昇もあり、ドル高の中で豪ドルは堅調推移。AUDUSD0.7000の大台を越えて過去2週間は上昇が続き、主要通貨の中では豪ドルの強さが目立っています。気になるのは、AUDJPYの上昇にも先週末の2日間は0.71台を終値ベースで維持できずにおり、今週は0.7150の壁を上回り上昇力を維持できるかを注目しています。

今週は、2日に豪中銀の金融政策の発表が控えており、予想では2.0%の据え置きが予想されているものの、先のNZ中銀の決定後にNZDUSDが変動したと同じく、台風の目であることに変わりありません。

【USDJPY 予想119.50~122.50】
年初来の円高期待は露と消え、国債利回りは大幅に低下し、他国との金利差拡大もあり、新たな円安の展開へ。ただし、他国が歓迎する株価上昇とはことなり、円の独歩安はより穏やかへ。

日銀のマイナス金利採用はサプライズで、株高=円安の材料になりやすい環境にありますが、世界的に自国通貨安政策を維持しようとする中で、先の高値123.50~00円をすんなりと超えていくのかは疑問に感じられてなりません。

暫くは、119.50~120.50円をボトムに底固めしてから、次の上昇へ向かう材料を探す必要もありそうです。

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2016/01/30

今週の主な材料(2月1日~5日)


今週の主な材料(2月1日~5日)

先週は弱さが目立った米経済指標の流れを吹き飛ばす、日銀のマイナス金利の導入の激震に円相場は急変、乱高下の末に円安傾向が続いています。

3月のFOMCでも追加利上げの可能性は薄らぐ中で、日銀の量的・質的・マイナス金利という金融緩和策の実施に、円安が加速し、主要国では株高+金利低下へと変化しました。

今週予定されています、豪中銀(2日)は政策金利2.0%の据え置きがメインシナリオですが、一部で利下げ観測も残り、NZ中銀と同じく将来の追加緩和とAUD安誘導のリスクも考える必要があります。

BOEの金融政策(4日)は政策金利0.5%と資産買い入れ枠3,750億ポンドの据え置きが予想されていますが、従来通り8対1で決定できるのでしょうか? この数字の変化でGBP相場の変動が高まることでしょう。

また、今週はドラギECB総裁(1日)、ウィーラーNY中銀総裁(3日)、黒田日銀総裁(3日)、ドラギECB総裁(4日)など、中銀総裁の発言も多く予定されており、相場変動の材料になることもあります。

今週の相場を占うキーワードは、相変わらず原油価格の動向と株価に変わりありません。また、今週の最重要イベントは5日の米雇用統計で、失業率5.0%で据え置き予想なのですが、非農業部門雇用者の予想は19万人と前回の29.2万人から大幅な減少が見込まれており、平均時給が弱いと、相場変動が大きくなる可能性があります。

中国経済に関連する経済指標も重要で、製造業・非製造業PMI(1日)、財新製造業PMI(1日)、財新サービス業PMI(3日)は、やや重要度は落ちますが、中国株への影響もあり動きが気になります。

それ以外では、NZ雇用統計(3日)、カナダ雇用統計(5日)、米貿易収支(5日)や、その他の米経済指標も多く目が離せません。

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2/1(月)       
10:00    CNH 製造業PMI・非製造業PMI
10:45    CHN 財新製造業PMI
18:00    EUR 製造業PMI
18:30    GBP 製造業PMI
22:30    USD  個人所得・個人消費支出
23:45    USD 製造業PMI
00:00    USD  ISM製造業景況指数
00:00    USD 建設支出
01:00    EUR ドラギECB総裁スピーチ

2/2(火)      
12:30    AUD 豪中銀金融政発表
17:55    GER 雇用統計
18:30    GBP 建設業PMI
19:00    EUR 失業率

2/3(水)        
06:45    NZD 第4四半期雇用統計
09:00    NZD ウィーラーNY中銀総裁講演
09:30    AUD 貿易収支
10:45    CNH 財新サービス業PMI
11:30    JPY 黒田日銀総裁発言
18:00    EUR 総合PMI・サービス業PMI
18:30    GBP 総合PMI
19:00    EUR 小売売上高
22:15    USD ADP雇用統計
23:45    USD 総合PMI・サービス業PMI
00:00    USD ISM非製造業PMI=予想55.1 前回55.3

2/4(木)       
18:00    EUR ECB経済報告
17:00    EUR ドラギECB総裁発言
21:00    GBP BOE金融政策・議事録発表・BOE四半期インフレ報告発表
22:30    USD 非農業部門労働生産性・単位労働コスト
22:30    USD 新規失業保険申請件数
00:00    USD 製造業受注指数
00:00    USD 1耐久財受注

2/5(金)      
09:30    AUD 小売売上高
09:30    AUD 豪中銀第4四半期金融政策報告
16:00    GER 製造業受注
22:30    CAD 雇用統計
22:30    USD 雇用統計
22:30    USD 貿易収支
22:30    CAD 1貿易収支
00:00    CAD Ivey購買部教官指数

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2016年1日30日(土曜) 最新のIMMポジション(1月26日集計分)から

2016年1日30日(土曜) 最新のIMMポジション(1月26日集計分)から

IMMデータは、毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は1月26日となります。

今年に入り減少していたネットショートポジションは、先週一時微増しながらも、先週は若干ですが再び減少傾向にあります。

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットポジションは、-234,246と前回-242,642からショートが8,396減少しています。

円は長期間続いたショートから転換し、4週間ロングポジションが積み上がていました。昨日の日銀によるマイナス金利実施というサプライズで、量的・質的に加えマイナス金利を採用する予想外の政策に、円が激しく売り浴びせられた背景には、このような円のロングポジションの巻き戻しが一因だったことは間違いのないところでしょう!

他の通貨をみてみると、ECBによる追加緩和を期待する動きがある一方、ユーロのショートが減少し1.1000トライの原動力となったことがわかりま。逆に考えればこのように、ユーロのショートポジションが急減している状況で、なにかネガティブな事が起これば、ユーロ売りへ加速する可能性が高いとも考えられます。

一方、ポンドとカナダドルはショートポジションが積み上がっています。これらの通貨は原油価格との連動性が高いことは周知の事実ですが、WTIが35ドル近くまで上昇する中で、更にショートを積み上げることができるのでしょうか? 今後とも原油価格の動向から目が離せません。

また、NZドルは優等生のロングから、ショートへと転落し過去2週間でさらにショートが拡大しています。NZ中銀のNZD安誘導と追加緩和期待を持たせるリップサービスが理由の一つとなっています。さらに昨日、日銀のサプライズなマイナス金利決定はNZDJPYではNZD買いに動く反面、NZ中銀も追加緩和に動くのではとの思惑によるネガティブな面もAUDNZDの取引等、他の主要通貨で残っています。 

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      Long      Short    Net   増減        
円     92,628    42,602      50,026  12,373
ユーロ  71,446     198,661    -127,215   9,800
ポンド   34,696    82,233     -47,537  -8,958
スイス   24,932    29,435      -4,503  -5,409
カナダドル 32,767    99,586   -66,819    -433
豪ドル   46,281    79,079     -32,798   3,469
NZドル   15,166    20,566      -5,400  -2,446
7通貨計              -234,246   8,396


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2016年1月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

2016年1月30日(土曜)昨日29日、海外市場の動き

日銀のサプライズが主役。量的・質的に加えマイナス金利を採用=さらなる利下げ覚悟の意気込み。その覚悟がアジア・欧州・米国市場へ伝播。利下げ合戦期待にドル買いが続く。

気になるのは、前日に続く弱い米経済指標。シカゴPMIは強く出たが、第4四半期GDP+ミシガン大学消費者信頼感指数も弱い。

独DAX1.64%・英FTSE2.56%上昇、米株(ダウ平均)は2.47%上昇、米金利(10年債利回り)は1.98%→1.92%へ低下、CRBは0.93%上昇、VIXは逆に9.9%低下。

原油価格(WTI)は33.65(+0.49ドル)と小幅上昇するも、ロシア当局者はOPECと非OPECの会合は確認されずとの発言もあり一時下落へ。

USDJPYは、アジア市場の乱高下から欧米市場は安定した円安相場へ。午前零時のオプションカットでは念願の121.50円台を達成。ロンドンフィキシングから売りへと変化するも、121円台を維持。しかし、クロスで円売り傾向も続かず、円売り続投も121.50円が暫く上値のターゲットになりそうは雰囲気。

EURUSDは、1.1000の大台達成できず、逆に1.0800台へ一時低下。ユーロ圏コア前年比がやや強かったが、仏GDPは弱く独小売はサプライズの弱さ。ドル円でのドル買いがリードするEUR売り傾向は続く。特に、日銀がマイナス金利を採用したことで、次はECB(3月理事会)のムードもEUR売りを後押し。

AUDUSDは、日銀のサプライズ利下げによる株高+金利低下による新興国通貨高、商品価格の上昇の影響によるAUD買いに、アジア市場の高値0.7150直前がピークで買いは続かず。欧州市場では0.7070で下げ止まり、原油価格の上昇に0.7110近くまで上昇するも、ロシア発言で原油価格が急落すると0.7060台へ下落。週末金曜日、原油価格の回復にもAUD買いは見られず。

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ロシアのエネルギー相=OPECと非加盟国間で確認される会合ない。

カプラン・ダラス連銀総裁=FOMC声明のメッセージは世界経済の判断には時間が必要とうこと。

中国(ロイター)=中国の指導者らは、今年の成長率目標を6.5~7.0%に設定するとみられる。

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FRN 第4四半期GDP・速報値=前期比0.2%(予想0.20% 前回0.30%)、前年比-0.2%(予想0.5% 前回1.1→2.4%)→ 前年比は前回が情報修正されるも予想を下回る

GER 12月 小売売上高=前月比-0.2%(予想0.5% 前回0.2→0.4%)、前年比1.5%(予想2.0% 前回2.3→2.4%)→ 前月比は予想外のマイナスへ

CHF 1月 KOF先行指数=100.3(予想96.0 前回96.6→96.8)
EUR 1月 消費者物価指数(HICP)・速報値=前年比0.4%(予想0.4% 前回0.2%)、コア前年比1.0%(予想0.9% 前回0.9%)→ コア前年比は予想と前回を上回る

USD 第4四半期GDP・速報値=前期比年率0.7%(予想0.8% 前回2.0%)、個人消費=前期比2.2%(予想1.8% 前回3.0%)、GDPデフレ―ター前期比年率0.8%(予想0.7% 前回1.3%)、コアCPEデフレーター前期比年率1.2%(予想1.2% 前回1.4%)→ 前年比は予想を下回るも、個人消費は予想外に強くドル買いの流れが続く

USD 第3四半期雇用コスト指数=前期比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、

CAD 11月 月次GDP=0.3%(予想0.3% 前回0.0%)、前年比0.2%(予想0.2% 前回-0.2%)→ 予想と変わらず

USD 1月 シカゴ購買部協会景気指数=55.6(予想45.9 前回42.9)

USD 1月 ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値=92.0(予想93.5 前回93.3)→ 予想と前回を下回る

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2016/01/29

2016年1月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日銀は賛成5対4の僅差ながら、マイナス金利導入を決定。今までの量的・質的金融緩和に、当座預金の一部をマイナス金利に引き下げたことで、市場は円安+株高へ。

決定前後の相場変動は単純なものではなく、日本株と円相場は激しい上下にさらされ、流れは円安へ。

日経平均株価+3.09%上昇、中国株を含めアジア株は大幅上昇へ。WTIは一時34ドル台へ上昇し高値を維持、米金利先物は低下し、円は全面安。

衆参同時選挙を意識してなのか、甘利大臣のスキャンダルによる更迭による経済への影響を意識したのか、2%のインフレ目標の達成の危惧を意識したのか、今日の決定は僅差ながら、日銀は、量的、質的、マイナス金利と、三拍子そろった緩和策へと新たな舵を切ったことになる。

この結果は、方向性は円安へと動くことが予想され、すでに120円の大台を達成していいるが、119.50~120円をボトムにし、上値を試す動きが続きそうである。

米国+NZと金融政策の据え置きが続いたが、日本は更なる緩和策に、来週予定されている豪中銀+BOEの金融政策を注目したい。

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USDJPYは、今日の乱高下時についた高値121.30~50円が一つのターゲットになっている。大きな116~123円のレンジに入ったのか、それとも、一時的な円安なのか、現時点では確認は持てないが、しばらくはマイナス金利の後遺症に円安相場が続きそうである。

AUDUSDは、0.7000の大台定着が浸透し、0.69~0.73のレンジに入ったようにも見えるが、目先は0.7150が大きな壁になっており、0.7080~0.7150のレンジに入っている。

GBPUSDは、大枠1.4350~1.4450のレンジで方向感見られず。1.4500を超えてくれば、新たな展開も期待できるが、相変わらずEURGBPの影響を強く受けそうである。

EURUSDは、仏GDPは弱く独小売売上高も弱い、これからユーロ圏のCPIを注目したい。EURUSDは1.0950台で上げ止まり、上下変動から再び1.0900を割り込み強さは感じらないが、大きな下げも期待できない。

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日銀は賛成5対4の僅差ながら、マイナス金利導入を決定。今までの量的・質的金融緩和に、当座預金の一部をマイナス金利に引き下げ、必要ならさらに引き下げる決意へ。

黒田日銀総裁=量的・質的緩和+マイナス金利をオプションに追加。物価目標実現に必要ならちゅうちょなく3つの次元で追加緩和。

黒田日銀総裁=原油価格の見通しを引き下げたため、物価2%に達する時期、2017年度前半ごろに後ずれ。マイナス金利導入、量的拡大が限界に達したということではまったくない。

中国人民銀行は旧正月を前に、市場に大量の短期流動性を供給し、人民元は急落。

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2016年1月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年1月29日(金曜)昨日28日、海外市場の動き(午前5時ごろ)

独CPIは弱く、英GDPの伸びは鈍く、米新規失業保険申請件数は改善するも、米耐久財受注は予想外に弱く中古住宅販売も弱い。

米金利は低下、欧州株は下落するも米株は上昇、原油価格はFT紙の記事やロシアエネルギー相発言に翻弄され、WTIは35ドル手前まで急伸ご、33ドル台へ失速するも上昇傾向を維持。

EURUSDは、1.10が目の前。欧州序盤に1.09台へ上昇、鈍いユーロ圏景況感指数+独CPIにも下げ幅は限定的で、弱い米耐久財受注に高値を更新し、弱い米住宅関連指標に1.0960台まで続伸、その後1.0740台まで失速するも、1.1000の重要な壁を超えられるかを注目。

USDJPYは、118.55~00円のレンジで上下。甘利大臣の辞任、アベノミクスへの不信感が広まる中で、日銀の追加緩和を求める声も続き、ドル安の中で円はクロスで全面安。原油価格の急上昇にも118.50円を割り込めず、119円台を試せず。

GBPUSDは、1.44台へ一時続伸。GDPは強さは感じられず、原油価格の上昇に伴い欧州市場序盤から続伸。弱い米経済指標に1.4400台へ上昇し、原油価格の失速に1.4350台へ低下。

AUDUSDは、GBPUSDと同じく原油価格に連動し、欧州市場序盤に上昇が始まり、弱い米経済指標+原油価格の上昇に一時0.7130近くまで続伸。原油価格の失速に0.7070台へ低下。

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アトランタ連銀GDPNow=第4四半期GDP予測0.7%→1.0%へ上方修正。22日のNAR中古住宅販売が過去最大となったことが理由。

FT紙=IMF・世銀は原油安によるデフォルトに緊急対策→ 原油価格上昇へ。

ノバク・ロシアエネルギー相=OPECと生産調整を協議する用意がある。サウジが最大5%減産を提案→ 一時35ドル近くまで上昇、OPEC加盟国代表者はロシアエネルギー相の発言を否定→ 一時32.80台へ低下。

ドイツ銀行決算=2015年10-12月期(第4四半期)と通期の純損益はいずれも赤字。金融危機後初めての通期赤字決算。

WSJ紙=ECBメンバーはまだ、3月の会合で追加緩和に踏み切るとの意見で一致していない。

フザイア・クウェートOPEC代表=過剰供給と需要の減速を背景に原油価格が今年も低迷し、2020年まで1バレル当たり40〜60ドルで推移。

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18:30    GBP 第4四半期GDP・速報値=前期比0.5%(予想0.5% 前回0.4%)、前年比1.9%(予想1.9% 前回2.1%)→ 予想と変わらず。前期は前回を上回るも前年比は低下へ

19:00    EUR 1月 景況感指数(経済信頼感)=105.0(予想106.4 前回106.8→106.7)、製造業信頼感=-3.2(予想-2.5 前回-2.0)、サービス業信頼感=11.6(予想12.9 前回13.1)→ 予想を下回る

19:00    EUR 1月 消費者信頼感・確報値=-6.3(予想-6.3 前回-6.3%)→ 予想と変わらず

19:00    EUR 1月 業況判断指数=0.29(予想0.41 前回0.41)→ 予想・前回を下回る

20:00    GBP 1月 CBI流通取引調査=16(予想18 前回19)

22:00    GER 1月 消費者物価指数・速報値=-0.8%(前月比予想-0.8% 前回-0.1%)、前年比0.5%(予想0.5% 前回0.3%)、HICP前月比・速報値=-0.9%(予想-1.0%、前回0.0%)、HICP前年比・速報値=0.4%(予想0.4% 前回0.2%)→ ほぼ予想通りながら、HICP前年比は8か月ぶりの伸び率。

22:30    USD 12月 耐久財受注=前月比-5.1%(予想-0.5% 前回0.0→-0.5%)、除輸送機器・前月比-1.2%(予想-0.1% 前回0.0→-0.5%)→ 予想外にマイナス幅が大幅に拡大、直後からドル売りが強まる。米企業は設備投資を大幅に削減し、エネルギー部門に拡大。

22:30    USD 新規失業保険申請件数=27.8万件(予想28.1 前回29.3→29.4万件)→ 予想外に改善へ

0:00    USD 12月 中古住宅販売保留件数=前月比0.1%(予想0.9% 前回-0.9→1.1%)、前年比3.1%(予想4.8% 前回2.7→4.9%)→ 予想を下回る

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2016年1月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月28日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油高+弱い米耐久財受注に、リスク選好の動きが強まる。

米株は米企業決算も堅調で上昇、WTIは大幅上昇し34ドル台へ、米金利は変わらず。欧州時間からは、欧米発の経済指標の発表が多かった。英GDPと独CPIは予想通りへ。

USDJPYは、甘利大臣の辞任+日銀の追加緩和期待+原油価格の上昇に円売り圧力変わらず。弱い米耐久財受注にもドル売りは限定的で、119円を目指す動きへ。

GBPUSDは、英第4四半期GDPの速報値は、前期比0.5%、前年比1.9%と共に予想通りの結果となったが、弱い数字を予想していたのか、直後の反応はGBP買い。原油価格の上昇+弱い米経済指標に1.4360まで上昇しGBP高へ。

EURUSDは、ユーロ圏の景況感指数は弱くEUR売りへ、独CPIの速報値はほぼ予想通りながら前年比が若干強く、EUR買いの動きへ。米耐久財受注は予想外にマイナス幅が拡大し、直後からドル売りの流れが強まり、1.0930台へと上昇。

USDCADは、原油価格の大幅上昇に続落しCAD買いが強まる。1.4050~1.4120で上下変動していたが、原油価格の上昇と弱い米経済指標に一時1.3950近くまで下落。

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FT紙=IMF・世銀は原油安によるデフォルトに緊急対策→ 原油価格上昇へ。


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2016/01/28

2016年1月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月28日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

中国株の下げ幅は大きく、日経平均株価は弱く、欧州株も小幅安。WTIは32ドル台を維持し堅調に推移。

FOMCの一大イベントは過ぎ去ったものの、金融市場は全体的に不安定な状況は変わらず。

FOMCは予想通り、政策金利の据え置きを決定。現状では3月の利上げも期待薄。声明では、今後の見通しの変化は読み取れなったが、金融政策の変更に際しては、外圧の影響を考慮することを示す。

NZ中銀は政策金利2.5%を据え置きなながらも、NZD安は適切+追加緩和の必要性にNZDは急落へ。アジア市場の動きはNZD売りが流れをリード。ただ、NZの貿易赤字は予想外に減少したことで、やや気勢は削がれ、リスク回避の動きも盛り上がらず、緩やかな上昇へと変化。

USDJPYは、弱い米株の流れにも下げ幅は限定的となったが、上海総合は2.92%と大幅に下落、不安な流れは続くも、118.40~95円のレンジで、株安でも下げきれず、119円台も達成できず。

EURUSDは、1.0870台をボトムに下げ止まり、欧州市場に入り昨日の高値1.0910台を超え1.0920台へ上昇するも加速せず。引き続き上値を試す動きが続く。

GBPUSDは、第4四半期GDPは、予想と変わらず。直後は1.43を目指す勢いも見られたが値幅は限定的。GBPJPYも一時169.80円を試すも続かず、170円の大台をクリアできるがを注目。

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2016年1月28日(木曜)昨日27日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年1月28日(木曜)昨日27日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

FOMCは期待通り動けず。WTIはクッシングの在庫が予想以上に減少し原油価格は32台へ上昇、米株は終盤にかけ続落、米金利は上昇は続かず。CRBは162.68→164.18近くと上昇、VIXは22.25→23.50 近くへと上昇。

FOMCは予想通り政策金利の据え置きを決定、世界経済や金融の動向を注視へ。予想範囲内で反応は鈍く、直後は上下変動するも、動きはポジション調整だけで限定的。

午前5時のNZ中銀金融政策を据え置くが、今後の利下げの可能性+NZD安は適切との発言にNZDは売りが加速し全面安。

USDJPYは、118.50円を超え、前回の高値118.80円を超え、FOMOC直後は一時119円台へ上昇、終盤は売りへと変化するも、日銀の追加緩和期待も残り、円売り傾向は止まらず。

EURUSDは、一時1.09台を回復するも、上下変動幅が大きく1.0850~1.0915のレンジで上下。1.0850台を維持し底堅く推移へ、欧州市場で一度、米国市場の終盤、NZDドル急落に、リスク回避の流れが強まり、2度目となる1.0910~15まで上昇するも1.09台を継続することはできず。今日もこの水準が維持できるかがポイント。

GBPUSDは、EURGBPの買いの影響もあり、午前零時のオプションカットから1.4300を維持できず1.4230台へ続落。FOMC後も1.4230~80のレンジで上下するも、上値は重い。

NZDUSDは、0.6480~0.6530台へ続伸、FOMC後も高値で安定するも、NZ中銀は政策金利予想通り据え置くも、弱気な通貨安発言にNZDは急落、0.6420近くでようやく下げ止まる。

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FOMC=政策金利0.25~0.5%の据え置きを決定。緩やかなペースで借り入れコストを引き上げる見通しを据え置く。世界経済や金融の動向を注視し、米国の見通しに影響するかを注視へ。政策決定は全会一致。

FOMC=昨年末に経済成長は鈍化したが、労働市場は一段と改善。

NZ中銀は金融政策を据え置き、NZD安は適切+追加緩和の必要性にNZDは急落へ。

米短期金利先物市場は、今年7月までの利上げ予想せず。物価は一時的要因消え、雇用がさらに改善すれば上昇。


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2016/01/27

2016年1月27日(水曜)欧州・米国序盤の動き

2016年1月27日(水曜)欧州・米国序盤の動き

FOMCを前にして、利上げ期待は全く見られず、年初来続く市場の混乱にハト派発言を期待。日銀の追加緩和と合わせ、FRBのハト派発言を期待した動きへ。

USD+JPYは弱く、李克強中国首相は中国経済は「下振れ圧力に直面」と発言するも、リスク回避の流れとはならず。

米金利は上昇、欧州株は弱く、米株先物も弱い。WTIは、ロシア関係者から、生産調整は具体化していないと発言、30ドル台でやや弱含む。

EURUSDは、市場の流れをリードし上昇へ。直接的な材料は不明ながら、1.0880を超えてくると買いの流れが加速し1.0910台まで一時上昇。

AUDUSD+NZDUSDは、EURUSDに連動した値動きに買いの流れが強まる。AUDUSDは0.7050を超え買いが加速。NZDUSDは0.6475をボトムに0.6510超えで買いが加速するも、共にFOMCを前にして動きも限定的。

GBPUSDは、下落から値を戻し、上下へ変動を続けるも、EURGBPの買いに上値は重い。

USDCADは、原油価格の動きに上下変動するも方向感見られず。原油安に一時1.4040台まで値を下げるも、原油価格の持ち直しに1.4100台を回復するも、CADの強さは感じられず。

USDJPYは、118円を維持し、118.05~50のレンジながら、日銀の追加緩和を期待する声も復活し、118.50円の壁をトライ中。

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クーレECB専務理事=ユーロ圏各国の政府は、財政政策、および経済政策を融合させる必要がある。

中国政府(国有メディア)=国民は銀行に対して、不良債権への対応を進めることや、赤字企業への貸し出しを抑制することを要請。

李克強中国首相=国内経済は依然として下振れ圧力に直面しているとし、この圧力はすぐにはなくならない。

ドイツ政府=新興国市場の景気減速で輸出が鈍化、2016年のGDP1.8→1.7%へ下方修正。CPIは1.1→0.9%へ下方修正。

日銀への追加緩和第3弾の期待が強まる。

ロシア関係者=生産調整は具体化していない。

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2016年1月27日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月27日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

FOMCを日本時間の明日未明に控え、イエレンFRB議長の記者会見もなく、方向性を示すような期待感は弱いが、動きにくい展開が続く。

日経平均株価は、イラク石油相発言による原油高期待+トヨタ・ダイハツ・スズキ子会社化・提携報道もあり2.72%上昇へ。

しかし、上海総合は小幅下落し、欧州株価も弱く、WTIは弱く30ドル台ミドルで推移し、29日にの日銀追加緩和は期待薄。

USDJPYは、118.10~50の狭いレンジ。日本株高の影響に底堅い展開が続くも、118.50円を超えられず上げ幅は限定的。中国株は弱く、原油価格も上昇期待も続かず、動きは緩慢で、クロスでも方向感は定まらず。

EURUSDは、1.0850~80の狭いレンジ。ロシア政府の経済対策実施の期待感は残るも、EUのロシア経済制裁は続き、どこまで期待していいのか疑問? リスク資産の動きも鈍く、EUR買いの動きも限定的。

GBPUSDは、1.4330~50の狭いレンジから、欧州勢の売りに1.4310まで続落するも、EURGBPの買い以外は材料は見当たらず。

AUDUSDは、0.700の大台を維持、底堅い展開が続く。早朝の強い豪CPIに0.7000台を維持し緩やかな上昇へ。リスク資産も動きは鈍くFOMC待ちの動きへ。

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ロシア(地元紙)=ロシア政府は経済危機対策で220億ドルを投じる計画がある。

日銀金融政策決定会合では、追加緩和予測は少数派。新たな対策はできにくく、残りが限定しているカードを切る状況ではないとの認識が強い。ブルームバーグ調査、エコノミスト42名、1月の緩和予測は6名。3月は7名、4月14名。

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FOMCの期待は弱い!

FOMCの期待は弱い!
 
今日(明日未明)のFOMCで追加利下げを期待する声は全く見られず、3月のFOMCでも利上げなしの予想にほぼ固まりつつある。

ダドリーNY連銀総裁は、政策金利に関するFRBの判断は、今後の経済指標が見通しに与える影響次第といい、他のFRB当局者も意見は一致していると言う。

今回のFOMCから、ジョージ・カンザスチティー連銀総裁、メスター・クリーブランド連銀総裁、ローゼングレン・ボストン連銀総裁、ブラード・セントルイス連銀総裁が登場するも、現状では追加利下げは期待できないことに変わりない。

それでは、FOMCは何に反応すればいいのだろうか?
『米経済のファンダメンタルズは堅固で雇用情勢も改善傾向が続き、インフレ見通しも時間をかけながらFRBのターゲットの2.0%を目指して進んで行く』。

『中国経済のスローダウン・人民元安、イラン・サウジ問題、原油安やドル高による新興国経済への悪景況、などの外圧による不透明感に金利据え置きを決定した』。

『今後の経済指標と経済見通しが市場に与える影響を確認しながら、必要ならが利上げを行う』、なんて、言うこと以外、何ができるのでしょうか?

その結果の反応ですが、イエレンFRB議長の記者会見もなく、だれも期待されず、予想外のサプライズがなければ、市場の反応は冷ややかである可能性が高い。

結果、最近のレンジとなる、USDJPYは117.50~119.00。EURUSDも1.0750~1.0970のを抜け出せそうにない。さらに狭く考えると1.0900台の売りや118円割れの買いを考えるのも一案では?
2016年1月27日(水曜)昨日26日 海外市場の動き(午前5時頃)

原油価格の上昇がすべて。イラク石油相はサウジとロシアが減産反対姿勢を軟化と発言。CAD高+AUD高+NZD高+GBP高。そして、JPYは全面安。

WTIは一時32.40台まで大幅上昇、欧米株は上昇し、米10年債利回りは1.96%近く低下後に2.0%台へと値を戻し、2年債は入札は堅調で0.84%へ低下、VIXは24.15→22.70台へ低下。

米経済指標もまずまず。米S&P/ケースシラー住宅価格指数は強く、FHFA住宅価格指数はまずまず。米PMIは弱かったが、CB消費者信頼感指数は大幅に拡大。

USDJPYは、いつもながら原油価格と株価に連動し円売りに、117.70→118.60まで上昇し、クロスでも全面安。結果的にレンジを抜け出せずにおり、引き続き日銀の追加緩和期待に、弱いながらもベアセンチメントは変わらず。

EURUSDは、いつもながら原油価格と株価に連動し売りプレッシャーは強いが、1.0800台を維持。1.0800~1.0900のレンジを継続。ドラギECB総裁の3月追加緩和の可能性発言という呪縛を抜け出せず。

GBPUSDは、CADと同じく原油価格連動型の動きは変わらずで1.4350台へ上昇。カーニーBOE総裁は再び利上げを否定するも織り込み済みで動けず。英デリバティブ市場では、BOEが年後半に利下げを行う可能性をやや織り込む水準となっているが、ハルデーンBOE理事は、英経済には景気回復が着実に継続していると、英経済に対しては強気。

AUDUSDは、いつもながら原油価格と株価に連動し、CRBも+1.38%と上昇、0.7000の大台をクリアし0.7020台へ続伸。Dailyチャートでは1月8日以来、失敗している0.7000台を維持できるかが重要なポイント。


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ハルデーンBOE理事(チーフエコノミスト)=英経済には景気回復が着実に継続している。中国の成長鈍化を背景に世界経済が減速する可能性はあるが、マイナス成長に陥る公算は小さい。

アブドルマハディ・イラク石油相=サウジとロシアが減産反対姿勢を軟化している。OPEC加盟国は原油が30ドルまで下げるとは予想していなかった。一部の加盟国は苦しい立場に置かれており、今年下期に50ドルに上昇する可能性があり、016年の予算案では45ドルが必要。

世銀は原油価格の見通し51ドル→37ドルへ下方修正するも、現在の32ドル近くからは上昇へ。中国をはじめ新興国の景気減速で需要が停滞。産油国の増産で供給過剰懸念はしばらく続く。の見通しには依然かなり大きな下振れリスクがある。

フザイアOPEC理事=2016年の原油価格は安値圏で推移、今年も原油価格にとって困難な年。
JPモルガン株価見通しを引き下げるも、現在よりは上昇を予想=末時点のS&P2200→2000へ下方修正するも、現在の1,900近辺よりは上昇を予想。

2016/01/26

2016年1月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月26日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場の変動は、相変わらず株と原油次第。

欧州株は下落から回復、米株先物は小幅上昇、米金利は横ばい。WTIはサウジ石油相の発言に29ドル台への低下から値を戻し30ドル台を回復。

欧州市場の序盤は株安+原油安の影響にリスク回避の力が強まり、円は全面高。ドル高+ユーロ高と、カナダドル+豪ドル+NZドル+ポンドなど、原油やリスク敏感通貨売りの流れが続いた。

しかし、原油価格が上昇へと転じ、欧州株も反発すると、逆の、円+ドル+ユーロ売りへ、カナダドル+豪ドル+NZドル+ポンドの買い戻しが加速。

GBPUSDは、リスク敏感通貨と流れを同じくし、11.4170台へと続落からスタート。カーニーBOE総裁のハト派発言は、すでに織り込み済みでポンド売りのながれは続かず。逆に欧州株が値を戻し、原油価格も反発に転じると、1.4260台を回復。

USDJPYは、原油価格と株価に連動。欧州市場の序盤は株安+原油安に117.60台まで続落するも、原油価格の上昇と欧州株の買戻しに113.50台まで続伸、上下の変動は止まらず。

AUDUSDは、原油価格と株価に連動。欧州市場の序盤は株安+原油安に0.6920まで続落するも、原油価格の上昇と欧州株の買い戻しに、ダウントレンドの上限を上抜け0.7000の大台まで続伸。

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サウジ石油相=サウジ・ロシアは減産によりフレキシブルと発言、原油価格は上昇へ。

カーニーBOE総裁=国民投票の結果は金融安定に影響をもたらす可能性がある。金融システムを国民投票の結果に確実に耐えられるように強化することがわれわれの責務。

カーニーBOE総裁=利上げの条件はまだ整っていない、そのことを正しく認識。

英国デリバティブ市場=BOEが年後半に利下げを行う可能性をやや織り込む水準。

李克強中国首相=2016年の世界の経済環境は昨年より悪化し、同国にいっそう大きな影響をもたらす。

独2年債利回りは過去最低を更新。

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2016年1月26日(火曜)アジア市場の動き

2016年1月26日(火曜)アジア市場の動き

市場参加者は、株価・原油価格・中国経済が今後どうなるのか? 確信を持てず日々悶々としているように思えてならない。

今日は、日経平均株価は400円超下落、WTIは29ドルだ前半まで一時下落。結果、リスク回避の円高+ユーロ高。そして、リスク関連の通貨安と、いつか来た道へ逆戻り。

竹中平蔵氏の29日追加緩和は必要ないとの発言が原因とは思えぬが、原油価格の下落に、株安=円高の流れが強まり、円はクロスでも全面高。

著名なソロス氏は、中国経済のハードランディングは不可避と言うと、中国政府当局者は反論。別にソス氏は、中国のアセットを売っているわけではなく、米S&Pをショートにし、米長期債をロングにしているだけである。

中国政府の過剰反応を考えると、中国資本流出の資産が2015年推計1兆ドル(118兆円)になったとの昨日ながれた観測報道を思い出す。この影響もどうも気味が悪い。

中国の春節(旧正月)は2月8日~13日まで続くが、市場参加者は、中国政府は春節まではなんとか現状維持を図るのではとの、うがった見方もある。

ジャンク債の発行が崩壊する可能性を指摘するなど声や、他からも中国株の下落を示唆する声は多い。

USDJPYは、116円ボトム→118.80円トップ→2.8円、50%=1.4円=117.40円。この水準までは何とか円高の予想レンジ内といえなくもない。最近の円相場を予測するには、テクニカルはもちろんだが、株と原油価格次第となっており、何ともいようがない。

EURUSDも、リスク回避の動きに上昇傾向が続いているが、相変わらず大枠1.07~1.10のレンジ内での動き。3月のECB理事会までは積極的に買うことも叶わず。目先は1.0830~80のレンジ、これを抜けた方向にさらに50pips加速を期待したい。


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ジョージ・ソロス氏、中国経済のハードランディングは不可避であり、世界的なデフレにつながる恐れがある(ブルームバーグ)。

中国商務省調査担当者反論、ソロス氏の元と香港ドルへの挑戦が成功することはないだろう。

中国株のさらなる下落を警告する意見や、ジャンク債の発行が崩壊する可能性を指摘するなど声が目立つ。

竹中慶応大学教授は、29日の日銀金融政策決定会合では追加緩和の必定はない。参院選前に2016年度の補正予算とセットのタイミングで行うのが理想的。

2016年1月26日(火曜)昨日25日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

2016年1月26日(火曜)昨日25日 海外市場の動き(午前5時ごろ)

週明けの為替市場は、原油価格は大幅下落、欧米株は下落、米金利は低下。USDCADは上昇しCADは一人負け。

リスク回避の動きに、EURの上昇が目立つ中で、BOJの追加緩和期待にJPY買いは見られず。リスク敏感通貨では市場の反応は鈍い反面、続落傾向は止まらず。USD高傾向が続く。

アラムコはエネルギープロジェクトへの投資継続を発表し、WTIは30ドル台へ下落。NYダウは続落して始まり、16,000台を割り込む。米10年債利回りは2.02%低下。

USDJPYは、29日のBOJ金融政策決定会合で追加緩和の可能性が指摘される中、アジア・欧州市場序盤の安値118.20円近辺を底値に、リスク回避の買いも鈍く、118.50円中心に安定推移。1月7日以来の高値を更新して推移しているが、緩和期待の有無で変化する可能性が高く上下変動は避けられず。

EURUSDは、ドラギECB総裁の発言から2%のインフレ目標達成の決意は感じられるが、すべては3月の理事会までの指標待ち。リスク回避の流れにEUR買いが強まっているが、短期の買いに反して、中長期では引き続き売りプレッシャーが続く。

AUDUSDは、原油+株安によるリスク回避の流れや、膨大な資本流出による中国経済への不安感は止まず。0.7000を割り込みスローながら続落傾向は変わらず、0.700が大きな壁となり下値リスクが強まる。

USDCADは、原油価格の下落に連動。上昇圧力は続くも、原油価格次第で1.4300の壁を超えるとさらなる上昇を期待したくなる。


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ドラギECB総裁=低金利は景気を刺激し所得を引き上げている。深刻な金融不安を示す前兆は見られない。目標の達成は信認に関わる。

ドラギECB総裁=2016年の景気見通しは不透明。中銀として目標を設定したら、達成できないからといって目標を変更できない。

欧州委員会=加盟11か国(フランス、英国、イタリア、ベルギー、アイルランド、スペイン、クロアチア、ポルトガル、ルーマニア、スロベニア、フィンランド)は、10年後も公的債務が高止まりし、リスクに直面。

フォースブスBOE政策委員=労働市場は鈍い賃金の伸びが示唆する水準よりも力強いが、利上げを判断で、失業率の低下が賃金増へにつながるとの一層の確信を持ちたい。最近の原油価格の下落はインフレの回復を遅らせる。

ロシア連邦統計局=2015年GDPは-3.7%(予想-3.8%)と景気の低迷が続く。

関係者=29日の日銀金融政策決定会合の判断は、原油価格の下落で物価見通しが下方修正は避けられず、2%の物価目標の達成で追加緩和の必要性をぎりぎりまで判断。→ 追加緩和期待が強まり円売りへと動く。

ブルームバーグ・インテリジェンス中国資本流出の資産=2015年推計1兆ドル(118兆円)・2014年1343億ドルから7倍に拡大し、過去最悪。12月は1587億ドル(9月1943億ドル)、

ブルームバーグ・インテリジェンス中国資本流出の資産=輸出企業はドル資金を人民元に替えずにドル建てで保有を続けていると指摘。「双方の要因ともに人民元に対する弱気なセンチメントを反映しており、人民銀の外貨準備には減少への圧力がかかっている。

サウジアラビアの国営石油会社アラムコがエネルギープロジェクトへの投資継続を表明し原油価格は急落。


2016/01/25

2016年1月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月25日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

原油価格はサウジ国営のサウジアラムコが投資継続を表明したことで低下。欧州株は弱く米株先物も弱く現物株はマイナスからスタートし、米金利も低下。

JPY高+EUR高、そして、AUD安+CAD安とリスク回避の動きへ。しかし、NZDは高値圏で推移し、GBPは上下しながらもスタート水準に戻している

新たな要因は見当たらないが、独IFOは一年ぶりの低水準ながら、新興国通貨のヘッジのEUR買いに底堅く推移。NZは20日の弱いCPIを受け、28日のNZ中銀金融政策で利下げは期待されないが、今後も緩和見通しの可能性を意識しているが、動きは逆で底堅く推移。

USDJPYは、原油価格+株価との連動性が相変わらず高く、欧州市場に入り一時118.20近くまで下落するも続かず、118.30~60円のレンジ相場がしばらく続きそう。

EURUSDは、リスク回避パターンとEURGBPの買いに1.0840台へ上昇。短期的な上昇にも1.0850を超えられず強さも今一。テクニカルでは中期的な売りの流れは前回の高値となる1.1000台をクリアに超えてくるまでは、確認持てず。

AUDUSDは、短期的な売り圧力の中で、下値は0.6970がポイントをブレークできるか注目。大きな動きは期待できないが目先は底堅く0.7000~50がポイントでこの水準を上抜けすることができるか? 

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独連銀月報=原油安は消費を刺激し経済成長を押し上げる。投資を促進すればユーロ圏の景気見通しが上向くが、緩和的な金融政策では長期的な投資環境を改善するには不十分。

2016年1月24日(月曜) アジア市場の動き

2016年1月24日(月曜) アジア市場の動き

週明け月曜日の為替市場は、特に材料は見当たらず、先週末の流れを維持し、リスク選好パターンの継続へ。

日経平均株価+中国株も全面高、原油価格も上昇しWTIは32ドル台を維持。

ただし、ダボス会議からは、中国経済への不安感を払しょくすることはできず。市場参加者の声は、株安・原油安の方向転換が始まる確証も持てず、ブル派・ベア派の両方が混在。

USDJPYは円高傾向でスタート。日本の貿易黒字は拡大し、118.40台へと円買いが強まるも、日本株や中国株高の流れに、118.80円台を回復。欧州早出は再び売りからスタートし、118.50円近くへ値を下げる、面白味のない相場へ。ただしクロスでは円高傾向へと変化へ。

EURUSDは、1.0780台をボトムに下げ止まり、1.0890~20の狭いレンジで推移。欧州勢の買いにやや値を上げるも大幅な変化は見られず。

USDCADは、堅調な原油価格に1.4140を中心に上下20ポイントで推移するも、欧州勢は原油売り+USDCADの買いからスタート。1.4200を目指す動きへ。

2016/01/24

今週の為替相場を考える(1月25日~29日)

今週の為替相場を考える(1月25日~29日)

為替市場を取り巻く環境は複雑に絡みあっています。

先週終盤の急激な株高+原油高+新興国通貨高で、リスク回避の通貨であるJPY+EURは下落、逆にリスク通貨のCAD+AUDは上昇しています。

先週の大相場・急変動は相場の転換期に見られる現象の一つでもあり、ひょっとしたら「そろそろ悪材料は出尽くし」ではないかとの期待感を持たせる動きとなっています。状況証拠でもテクニカルでも相場の転換を明確にするものはありません。

先週、ドラギECB総裁は、理事会後の記者会見で「3月に金融政策スタンスを見直す必要性』を主張、黒田日銀総裁もダボス会議で『量的・質的緩和について必要なら拡大する余地』を発言、カーニーBOE総裁も「年内は利上げを否定」。要因からはドル高の選択肢が残ることになります。

結果、EURUSDは12月4日の上昇以来、久々に終値ベースでは安値を示現し、USDJPYは年初120円を割り込み、116円でボトムアウトし、久々に119円に手が届く水準まで値を戻しています。先週終盤のリスク選好パターンは本物なのでしょうか? それとも一時的なより戻しで本質は変わっていなのでしょうか?

今週予定されているFOMCや、NZ中銀と日銀の金融政策の結果、英・米・カナダGDP、豪・独・日・ユーロ圏CPIの各々の結果とその反応から、相場の流れの本筋を考える必要がありそうです。

流れの変化も期待したくなりますが、リスク回避の流れは一朝一夕とはならず、そのタイミングを見計らう必要もありそうです。

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ドル相場

1月27日のFOMCで追加利上げを期待する声は聞かれず、3月のFOMCでも利上げ期待はより弱まっているのが実情です。

主要国が利上げに動くとは思えず、逆に市場の安定を得るために今後の緩和傾向を示唆する発言が目立ち、ドル高の流れを変える状況に至っていません。

新興国通貨は下げ止まり期待も感じられますが、IMFは中国GDP予測も下方修正し、直近の原油価格の上昇も、ようやく1月11日の水準近くまで戻したに過ぎません。安全資産のドルから資金の逆流も考えにくく、基本はドル高傾向が続くことが予想されます。

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【EURUSD 予想1.07000~1.1000】

上値を切り下げながらも、緩やかなレンジ相場が続いています。リスク回避のヘッジ通貨として、クロスのユーロ買いも弱まり、ドラギECB総裁の追加緩和を示唆する発言に、ユーロ売り材料が加わり上値は重くなっています。

値動きからは、先週は下限1.0800を若干ながら割り込んでの終了となっており、年初の安値1.0710までトライする可能性を意識する必要があります。

現状では、追加緩和期待の他に、大きく値を崩す新たな材料も見当たらず、今週予定の、独・ユーロ圏CPI、仏GDPで、1.0700~1.1000のレンジ相場に収まることが予想されます。

【GBPUSD 予想1.4100~1.4450】

激しいポンド安傾向も先週後半から3日連続で上昇し、原油価格に連動した動きもあり、流れの変化を意識したくなりますが、戻り売り圧力は強く上昇力は限定的となっています。

カーニーBOE総裁の発言で、年内の利上げ期待はさらに弱まっていますが、CPIや雇用統計は予想を上回り、英経済の底堅さが印象に残ります。1.4100では底値感が強まりつつありますが、1.4500台から買いが入る状況には思えません。

【AUDUSD 予想0.6850~0.7100】

年初から続く豪ドル安も、先週は連騰し0.7000の大台を達成、豪ドル売りがスタートした水準近くへ逆戻りしています。

原油価格+商品価格の上昇が豪ドル買いをフォローしていますが、上海総合株価や新興国株は不安定な状況は変わっていません。テクニカルでも0.7000の水準は過去に売り買いの攻防を繰り返していることもあり、意識せずにはいられません。

【USDJPY 予想117.50~119.50】

安値116円で底値の達成感強まり、116.00~118.50円のレンジ上限を超えています。原油高+株高に円安へと動いたことも事実ですが、今週は118.50台を安定的に維持できるかが重要と考えます。

この水準からはUSDJPY単独での円売りを引っ張ることは難しそうで、円クロスの動向と、日本株の動向次第で安定な面も強く、117円台前半が底値となるのかを試しながら緩やかな上昇を期待したくなります。

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今週の主な材料(1月25日~29日)





今週の主な材料(1月25日~29日)

先週末は、株高+原油高+新興国通過高に、リスク回避の巻き戻しが生じ、円売り・EUR売りへと変化し、逆にカナダドルや豪ドルなどリスク敏感な通貨の買戻しがありました。 

テクニカルでは、相場の変化も予想しているデーラーも見受けられますが、ブル派・ベア派共に最近の大相場の恐怖感なのでしょうか、強い確信を持てない状態が続いています。

その流れが今週も続くのでしょうか? いや、一時的な巻き戻しで、今週も逆にリスク回避の動きが活発になるのでしょうか? 

テーマは、月並みながら、中国経済の底打ち感がみられるのか? 原油価格は下げ止まり反発するのか? 米利上げの行方は? ECBは3月の見直しで追加緩和をするのか? 日銀は追加緩和をするのか? それぞれに影響を与える経済指標や発言が今週も重要になっています。

今週のメイン・イベントは、当然ながらFOMCで、市場では追加利上げを目指していますが、今回のFOMCでは利上げ予想は極めて少ないのが実情です。次回3月の利上げ期待は強いのですが、それがさらに先送りされるようでしたら、ドル売りが強まることでしょう。

その他、金融政策はCPI、GDPなど重要な指標の発表は、28日(木)と29日(金)に集中しており、今週も相場変動が高い状態が続くことが予想されます。

27日(水)の豪第4四半期CPI、
28日(木)NZ中銀の金融政策、英第4四半期GDP・速報値、独CPI・速報値、米耐久財受注。
29日(金)日本CPI、日銀金融政策決定会合・黒田日銀総裁記者会見、仏第4四半期GDP,ユーロ圏CPI・速報値、米第4四半期GDP・速報値、カナダGDP。

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1/25(月)   ウェリントン市場休場(ウェリントン記念日)      
08:50    JPY 通関ベース貿易収支
09:30    AUD NAB企業信頼感・企業景況感
18:00    GER IFO業況(総合)指数
20:00    GBP 製造業受注指数

1/26(火) シドニー市場休場(オーストラリアデー)      
19:45    GBP カーニーBOE総裁講演
23:00    USD S&P/ケースシラー住宅価格指数
23:00    USD FHFA住宅価格指数
23:45    USD 総合PMI・サービス業PMI速報値
00:00    USD CB消費者信頼感指数

1/27(水)         
08:30    AUD ウエストパック景気先行指数
09:30    AUD 第4四半期 消費者物価指数
18:30    GBP BBA住宅ローン承認件数
00:00    USD 新築(一戸建)住宅販売件数=
00:30    USD 週間原油在庫
04:00    USD FOMC 金融政策発表


1/28(木)        
05:00    NZD NZ中銀 金融政策発表
06:45    NZD 貿易収支
18:30    GBP 第4四半期GDP・速報
19:00    EUR 景況感指数(経済信頼感)・製造業信頼感・サービス業信頼感
19:00    EUR 消費者信頼感・確報値
19:00    EUR 業況判断指数
20:00    GBP CBI流通取引調査
22:00    GER 消費者物価指数・速報値
22:30    USD 耐久財受注
22:30    USD 新規失業保険申請件数
00:00    USD 中古住宅販売保留件数
  
1/29(金)       
06:45    NZD 1住宅建設許可
08:30    JPY 全国消費者物価指数
08:30    JPY 東京都区部消費者物価指数
08:30    JPY 雇用統計
08:50    JPY 鉱工業生産・速報値
12時頃    JPY 日銀金融政策決定会合
15:30    JPY 黒田日銀総裁記者会見
15:30    FRN 第4四半期GDP・速報値
19:00    EUR 消費者物価指数(HICP)・速報値=
22:30    USD 第4四半期GDP・速報値
22:30    USD 第3四半期雇用コスト指数
22:30    CAD 1月次GDP
23:45    USD シカゴ購買部協会景気指数
00:00    USD ミシガン大学消費者信頼感指数


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2016/01/23

2016年1日23日(土曜) 最新のIMMポジション(1月19日集計分)から



2016年1日23日(土曜) 最新のIMMポジション(1月19日集計分)から


IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は1月19日となります。

今年に入り減少していたネットショートポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)で、-242,642と前回-242,642(-13,544)ようやく増加へと転じ、流れの変化が示されていました。

円のポジションはショートからロングへと変化し増加傾向が続き、ユーロのショートポジションは減少が続いたのですが、逆にカナダドルと豪ドルはショートが大幅に拡大し、ロングを維持したNZドルもショートへと変化し、ドル+円+ユーロの買い、豪ドル+NZドル+カナダドルの売りと、リスク回避の流れが続いていたことが示されています。

週末22日は、続落していた日経平均株価が急騰し、世界的に株価は上昇、原油価格も大きく値を上げたことで、今回のデータで見られたリスク回避の巻き戻しとは流は逆となっていました。

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円、Net37,653(+12,387)、12月29日のデータで、2012年12月13日から167週続いたショートからロングに転換し、3週間連続でロングが増加しています。この歴史的な変化が3週間で終了したのでしょうか? 来週のデータでショートに再度変化したとなれば、投機筋は年初から大きな過ちを犯したことになりますが、すべては株と原油価格の行方次第!

ユーロ、Net-137,015(+9,436)、ネットショートは昨年5月13日の週から89週連続し継続し、2週連続でショートが減少したいますが、水準としては大きな変化とはいえそうにありません。

ポンド、Net-38,579(-8,058)、ネットショートは昨年11月10日の週から11週連続して水準的にも極端に拡大しているとは感じられません。

スイスフラン、Net+906(-2,418)、ネットロングを6週連続で維持していますが、2週連続でロングは減少し、安全資産と言うより、ユーロ相場に大きな影響を受けているように感じられます。ポジションからは特に強い印象は受けていません。

カナダドル、Net-66,386(-7,172)、ネットショートは先週増加し、昨年6月2日の週から34週継続していますが、原油価格に連動した動きとも言えそうです。この間、水準は6万台を上回ることはなく、一つの目安とも言えそうです。

豪ドル、Net-36,267(-13,224)、ネットショートはカナダドルと同じく、昨年6月2日の週から34週継続し、直近2週間はショートが拡大しています。水準は過去と比較しても極端にショートの行き過ぎ感は感じられません。

NZドル、Net-2,954(-4,495)、ネットではショートとロングが交錯しており、直近では21週ショート、10週ロング、2週ショート、2週ロング、そして、今回はショートになっていますが、取扱いのポジションも極端に少なく特に強い印象はありません。

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2016年1月23日(土曜)昨日22日海外市場の動き

2016年1月23日(土曜)昨日22日海外市場の動き

原油価格の上昇にカナダドル全面高。世界的に株価は上昇し新興国通貨高へ。BOJ+ECBの追加緩和期待+リスク選好の動きが続き、JPY+EURは下落。

歴史的上昇を記録した、米NAR中古住宅販売+米金利の上昇に、オプションカットの午前零時からドル高へと変化(除くCAD)。

USDJPYは、原油高+日本株暴騰、ついに118.50円を超えNY終盤に118.80台へ続伸、116.50~118.50のレンジ上限をブレークし、円高期待への反動に上昇傾向が強まる。日銀の追加緩和期待が失望に変わり、株が暴落しない限りJPYベアセンチメントが続きそう。

EURUSDは、ついに1.0800~1.1000のレンジ下限をブレーク。リスク選好パターンへの変化、ドラギECB総裁のタカ派発言+それをフォローするノボトニー・オーストリア中銀総裁発言に3月追加緩和期待が継続。EURGBPは終盤上昇するも、3日連続下落し0.7750→0.7550割れまで下落。

GBPUSDは、原油価格に連動しての動きに1.4360台まで上昇するも、強い米中古住宅販売+金利上昇に、CADと動きは異なり1.4260まで下落。

USDCADは、WTI32ドルまで上昇、USDCADは1.4110台まで続落しカナダドル高の一日。カナダCPIは予想より弱かったが小売売上高は非常に強く、戻りも限定的でクロスでも全面高。

2016年1月22日(金曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月22日(金曜) 欧州・米国市場序盤の動き

週末金曜日、ようやく年初来続いたリスク回避の動きは、株高+原油高に変化し、続落していたポンドとカナダドルは、転換ムードが強まる。

欧州株は大幅上昇、独DAX+2.25%、FTSE+2.18%。米先物株も上昇、現物株も大幅上昇からスタートし米株も上昇へ。原油価格は上昇しWTIは31ドル台まで上昇。

為替市場は二極化。株高+原油高=リスク選好のパターンに、JPY+EUR+USDは弱く、逆に、GBP+CADは急進。

USDCADは、カナダCPIは弱かったが、小売売上高は強く、原油価格は31ドル台へ急進へ。その影響にUSDCADは1.4260→1.4140まで続落、カナダドル買いが目立った。

GBPUSDは、予想外に悪い小売売上高でも、公的赤字額は予想外に減少し、下げ幅は限定的で、1.4250→1.4350まで続伸。

USDJPYは、世界的な株高+原油安に、118円台に定着し118.50円の重要なポイントを試す動きが続いている。これからの動きでクリアに118.50円を超えると、今まで続いた円高傾向の終息も感じられてくるが、引き続き米株次第。

EURUSDは、弱いユーロ圏の各PMIや、ECBの追加緩和の可能性と、リスク選好の動きにEUR買いは弱く、1.0860台を戻り高値にし、EURGBPの急落に1.0800を割り込み一時1.0790台まで続落。


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ノボトニー・オーストリア中銀総裁=原油安で今年上半期の数か月はデフレに陥る可能性がある。デフレ見通しは原油価格次第。ドラギECB総裁が示した立場は全会一致。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=中国当局は、為替相場の安定化、資本移動の自由の確保、独立した金利政策を、すべて同時に行おうとした。中国は一段と積極的に、通貨安政策に走るのではと強く心配。

中国人民銀行高官=銀行の預金準備率の引き下げを急がない方針。

ECB四半期専門家調査=2016年インフレ見通しは1.0%(10月)→0.7%へ低下。2017年1.9%→1.8%へ低下。

バイトマン独連銀総裁=ECBによる国債買い入れと大規模な流動性供給が財政政策と金融政策の境界を曖昧にしている。

黒田日銀総裁(ダボス会議)=量的・質的緩和について必要なら拡大する余地ある。QQEは限界に達しているわけではない。今年度後半に物価は2%に。中国経済がハードランディングのリスクに直面しているとは思わない。

クーレECB専務理事=ECBは政策スタンスを再検討する用意。

2016/01/22

2016年1月22日(金曜)アジア市場の動き

2016年1月22日(金曜)アジア市場の動き

毎日が大相場!

昨晩のドラギECB総裁から追加緩和の可能性を示唆する発言が引き金になり、衆参同時選挙の可能性を前にして、市場を落ち着かせるつかせる動きに、日銀の追加緩和期待が高まったのか? 
ダボス国際フォーラムで、中国関係者の中国経済への楽観発言や、大物ファンドマネージャーの市場に対する楽観的な発言が功を奏したのか? 

週末金曜日の金融市場は超悲観論が収束、日経平均株価の上昇は激しく941円高、WTIも一時31ドル台へと上昇、USDJPYも118円台へ上昇。

ただし、円クロスで円売りはあまり加速せず停滞していたが、欧州早出は円売りからスタートし、USDJPYが118円台乗せのきっかけを作る。

テクニカルではUSDJPYは116円をボトムに底打ち感が強まっているが、118.50円を超え安定的に上回る状態が確認できるまでは、安心できず。

AUDUSD+GBPUSD+NZDUSDと、テクニカではやや底打ち感が感じられるも、その理由となる材料の多くは確証を得ることはできず。




市場参加者の中には、今日の株大幅高の流れに、リスク選好パターンを意識したのか、JPY安+USD安と、早くも来週のドル売りの流れを意識し始める発言も目立ってはいるが、こちらも確証を得ることはできず。


2016年1月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き(午前5時頃)

2016年1月22日(金曜)昨日21日、海外市場の動き(午前5時頃)

原油・商品価格上昇に流れは急変、株高も加わり、リスク選好の流れにドルと円は全面安。USDJPYは117.80円近くへ一時上昇。AUD+NZD+CADは急進、EURは売りから値を戻し、GBPも欧州市場の売りから逆に上昇へと変化。

原油価格は一時30ドル台までと大幅上昇、NYダウは一時16,000円台を回復、米10年債利回りも2%台を回復し上昇、CRBは156.318→159.14近くへ上昇(一時160.47まで上昇)、VIXは27.59→26.60近くへ低下(一時25.01へ低下)。

EURUSDは、ドラギ中銀総裁は3月に金融政策のスタンス再検討する可能性と、追加緩和の可能性を示唆。1.0920→1.0780台へ急落。欧米市場で徐々に値を戻すも、午前3時30分ごろか1.09台へと急進するも、1.0920の高値は更新できず、クロスではEUR売りは変わらず。直後はEURは急落し、ユーロ圏消費者信頼感は予想外に弱かったが、終わってみれば元の水準に逆戻り。

USDJPYは、欧州市場の116.50台をボトムに、株高+原油・商品価格が上昇、リスク選好に117.50円台を超え、円はクロスで全面安の中、一時117.80円近くまで上昇。116.00~118.50円のレンジを維持するが、日銀への追加緩和期待も再燃し、底値を切り上げ底堅く上値を試す動きが続く。

GBPUSDは、欧米市場の安値1.4080台から、原油価格+商品価格の上昇と株高に1.4200を超え1.4220台まで続伸。

AUDUSDは、欧州市場序盤の安値0.6880近くから0.7010台へ続伸。原油価格+商品価格の上昇と株高に、大幅に上昇し底打ち感が強まる。0.7000の大台を維持することができるか注目。

USDCADは、欧州市場序盤の高値1.4470台を高値に、1.4220台まで急落。原油価格+商品価格の上昇と株高に、大幅続落し、原油価格次第ではあるが、流れの反転期待が強まる。

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イエレンFRB議長=2月11日に上院銀行委員会で金融政策や経済に関する議会証言を行う。

ルー米財務長官(ダボス会議)=中国経済をめぐる懸念はあるが、昨年末と比べて大幅に変わった様子はない。真の問題は、中国が必要な政策をしっかりとやり続けるのか、そして世界に理解してもらえるやり方で政策を進めているのかが不安視されていることだ。

ルー米財務長官(ダボス会議)=公表した改革プログラムをやり通すなら、軟着陸し持続可能な成長率で安定することは可能だが、しなければより大きな問題に直面。

2016/01/21

2016年1月21日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月21日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

欧州株は上昇、NYダウは小幅上昇でスタート、米金利の低下傾向は止まらず。WTIは28ドルと上下変動しながら前日の終値を回復できず。

ECB理事会は予想通り政策金利の据え置きを決定、ドラギECB総裁の記者会見で上下変動。『2016年のインフレ見通しは著しく低下』、『金利は現行水準かこれより低い水準で当面推移する』と発言、結局は大幅なユーロ安へ。

米新規失業保険申請件数は、29.3万件(予想27.8万件 前回28.4→28.3万件)→ 予想・前回より悪化。

米フィラデルフィア連銀景況感指数は、業況感指数=-3.5(予想-5.0% 前回-5.9→-10.2%)

USDJPYは、116.50~117.45円のレンジを抜けきれず、米現物株の動き待ち。

EURUSDは、1.0900近辺で小動きとなっていたが、ドラギECB総裁の追加緩和の可能性を含めたハト派発言に、1.0720台へ急落。動きが鈍い為替相場の中で、GBPと共に人負け組通貨。

GBPUSDは、売りの流れ止まらず。直近の安値1.4130を割り込んでからは売り圧力が止まらず、一時1.4080台まで続落。1.4000の大台が迫りつつある。

AUDUSDは、弱いアジア株の流れに0.6870台まで続落。欧州市場は株高の流れに0.6920台まで値を戻す。


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中国国家外為管理局(SAFE)=2015年第4四半期の資本流出は1,644億ドルの売り越し(前四半期1,961億ドルの売り越し)と、前期比-61%と大幅に減少。資本流出による国内経済への影響も管理可能。

中国証券監督管理委員会(CSRC、証監会)副委員長(ダボス会議)=経済のファンダメンタルズに基づき、人民元を切り下げる根拠はない。SDRへの人民元採用に伴う改革に関する約束を果たす。

中国証券監督管理委員会(CSRC、証監会)副委員長(ダボス会議)=財務面などから経済を支援するための手段がある。

ドラギECB総裁記者会見=2016年のインフレ見通しは著しく低下。金利は現行水準かこれより低い水準で当面推移する。ECBは3月に政策姿勢を再検討する可能性。

ドラギECB総裁記者会見=12月のインフレは原油価格の急落が影響。成長リスクは引き続き下向き。世界の不透明性、地政学的リスクが成長のリスクに。

2016年1月21日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月21日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株+中国株は上昇から一変し、大幅下落。日経平均株価は-398.93円で終了するも、先物は一時15800円近くまで下落し、欧州株の冷静な動きに反発。

為替市場も、特に円相場は、めまぐるしい上下変動に市場参加者の悲鳴が感じられるが、しばらくはこのような変動は止みそうにない。WSJ紙の記事にあるように、日銀は追加緩和をするのだろうか? または、柴山昌彦首相補佐官が言うように、追加緩和は時期尚早なのであろうか? 
WTIは28ドル台で安定するも上値は重い。

上下変動が激しすぎる株価に対して、USDJPY相場は、連動型の流れは続くも、116.50~117.50円のレンジで予想外に安定するも上値は重い。116.00円の壁が大きなポイントなり、今後の円相場の行方を見極める重要なポイントとなっている。

最近の傾向として、短期間に上下変動が激しく、短期取引では収益機会が豊富になっている反面、いままでと同じストップロスの水準を継続すると、一時的な変化に損をする可能性が高くなっている。

USDJPYは116円は岩盤ながら、118.50円を超えるまでは大きな円高の流れに変化はなく、117.50~118.50円のゾーンをどのようにして買い上げることができるのか? または、売り上がることができるのか?

そのカギを握っているのは、もちろん株と原油ながら、直接的には円クロスで、この流れが変化するか、動向を見極める必要がある。

EURUSDは、引き続き1.0850~1.1000のレンジで、この水準を抜け出すまではレンジを決め込む以外なさそうである。市場センチメントはややEURブルになっているが、今日のECB理事会とドラギECB総裁の記者会見を見極めるまでは、方向性わからず。QEを続ける通貨安を信じているが、QEの実行金額は予想外に少ないのも気になる。

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WSJ紙=安倍首相の側近は、世界的な市場混乱がアベノミクスの支障となる恐れがあり、日本銀行は来週の決定会合で追加緩和すべきとの報道を掲載。

柴山昌彦首相補佐官=日本銀行による追加緩和について、まだその判断をするには早い。投機的なスペキュレーションによる下落という可能性もあるから、そこはもう少し見極めが許される。

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2016年1月21日(木曜)昨日20日、海外市場の動きW(午前5時頃)

2016年1月21日(木曜)昨日20日、海外市場の動きW(午前5時頃)

金融市場は激しいリスク回避の動きにも、最安値から値を戻し変化。ただし、流れは原油安+株安+金利低下で変わらず。

為替市場は、リスク回避一色から、一時のトリプル安も弱まり、終盤にかけてはJPY+EUR売りへ、逆にAUD+NZDは上昇。CADは原油安にも、政策金利据え置き+米経済の恩恵期待に上昇しUSDCADは下落。

WTIは原油増予測+イラン増増産懸念に一時26.19ドルまで下落するも、終盤にかけやや値を戻す。ダウ平均は一時550ドル超下落するも、終盤にかけては値を戻し-247近くで推移。

米10年債利回りも下げ幅を縮小し、2.055→1.99%近く、2年債も0.87→0.82%近くで推移。CRBは159.48→156.32へ低下、VIXは26.05→28.39へ上昇しリスク回避の動きが強まるも、午前1時以降は急速に回復。

USDJPYは、株+原油価格に上下変動するも、重要なポイントとなる116円を維持し117円上昇。引き続き116円が重要なポイントで、この水準を維持できるか否かで、今後のブル・ベア相場が分かれと思われる。

EURUSDは、リスク回避の流れも1.100を達成できず、なぜか上値は重い。イタリアの不良債権問題やポルトガルの銀行部門をめぐる懸念が広まり債券売りへ、欧州株も弱くEURクロスの売りも続き1.0880まで続落。

GBPUSDは、1.4130近くをボトムに1.4210台を一時回復。結局は1.42台を維持できず、1.4150~10のレンジへ。

AUDUSDは、欧州市場で0.6830まで続落するも、下落開始の水準となる、0.6920台を回復し元の水準へ逆戻り。この水準で再下落するのか、上昇するか分岐点にある。

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イエレンFRB議長=2月10日に下院金融委員会で、半期に一度の金融政策報告の証言へ。

アトランタ連銀GDPNow=第4四半期GDPは、CPIや住宅着工を受け、0.6%→0.7%へ上昇修正。

ラジャン・インド中銀総裁(ダボス会議)=金融緩和の解除観測が現在の市場動向の背景にあり、適切な資産価格を模索する動きが出ている。

ウェーバー前独連銀総裁=FRBとECBの金融政策の方向性の違いが、国際金融市場のボラティリティーの一因。デカップリングはこれまで見られなく、長くは続かないと見ている。

イタリアの不良債権問題やポルトガルの銀行部門をめぐる懸念が広まり、ユーロ圏の高債務を抱える南欧の国債利回りが上昇。

カナダ中銀=政策金利0.5%の据え置きを決定、第4四半期の景気は失速するも、通貨安や過去の利下げ、財政政策に加えて、強さを増す米国需要という追い風が見込まれ、状況を見極めることとした。


カナダ中銀=インフレ率は全般的に予想通り推移し、総合インフレは2017年初頭までに2%程度に伸びると予想。インフレリスクは概ね均衡。

メルケル独首相の支持率が一段と低下=難民危機への対応や犯罪、安全保障をめぐる懸念に世論調査の支持率は48→44%。



2016/01/20

2016年1月20日(水曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月20日(水曜) 欧州・米国市場序盤の動き

米10年債利回りは2.0%を割り込み推移、欧州株の下落は止まらず独DAXは-2.2%、FTSEも-2.59%と弱く、米株も下落してスタート。WTIも弱い。

為替市場は、米建設許可は予想を上回り、住宅着工件数は予想に届かず、強弱混在。米CPIは予想を下回り強さは感じられず、ドル売りの流れは弱まる。

USDJPYは、欧州市場に入り、欧州株や日本株先物が一時大幅に下落し、リスク回避の円買いが一時活発化した。8月の安値水準を割り込み、重要な116円のテクニカルポイントで下げ止まり、反発。116.40~00のレンジに収まり、下値達成期待はあるも、その判断は難しい。

EURUSDも、リスク回避のEUR買いに1.0970台まで上昇するも、1.10の大台を目前に失速。1.0930を割り込み、直近のロングポジションの切りに上昇のスタート地点近くの1.0890台まで続落。上値の重さは確認したが、緩やかな上昇は続く。

GBPUSDは、1.4130~1.4190のレンジ上限を抜け出し1.42台を上回る。英雇用統計は、失業率は低下、失業者数も減少するも、平均所得の伸びは鈍かったが、GBPUSDは直後に上昇し、暫くは1.4130~1.4195のレンジで上下変動。そして、EURGBPの売りなのか? GBPは独歩高へ。

AUDUSD+NZDUSDは、アジア市場から続いた下落も収まり、AUDUSDは0.6830を底値に反発するも、0.6880の上値は重いう。NZDUSDは0.6350近辺をボトムに動きは鈍い。

2016年1月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月20日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

リスク回避の動きが加速。USDJPYは昨年の円高水準となる116.10円台を再トライ。

日経平均株価は-3.71%(632円安)、香港株も-4.05%へ、欧州株も続落からスタート。WTIは28ドル台へ低下し、米10年債利回りは2.0%を割り込み低下。

USDJPYは、116.50円をボトムに下げ止まっていたが、欧州株が急落して始まり、日経先物が16,300円を割り込むと同時に、昨年8月の人民元大幅切り下げ時の安値116.10円台まで下落し、何とか116円台を維持している。

EURUSDは、リスク回避の動きにEUR買いが強く、1.0970台まで上昇。1.1000の大台を狙える水準となったが、続かず。今後の米株の動きを注もしたい。

AUDUSDは、NZDの下げと弱いウエストパック消費者信頼感指数、中国株の下落に0.6840台へ続落。

NZDUSDは、早朝の弱いNZCPIに急落、戻りも限定的で、欧州市場に入り、リスク回避の動きが強まると、0.6360を割り込み再び下落へ。

USDCADは、原油価格の下げに連動し、1.4670台へ上昇。

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佐藤ゆうちょ銀行副社長=収益追求ポートフォリオを前倒しで拡大、18年3月末には60兆円を優に超える見込み。外国証券投資、今の為替水準なら基本的に為替リスクはヘッジしたい。現在の金利環境では国債保有額は減少方向。

菅官房長官=日銀総裁は必要なら対応する考えを述べている。

サウジ=リヤルのフォーワード取引を停止へ。

関係者は日銀は春闘に失業感を強める=賃金交渉が不発に終われば2%物価目標の実現に不可欠な期待インフレ率の上昇にも黄信号がともる。日銀は29日に公表する新たな展望リポートで、物価見通しをさらに下方修正し、2%の達成時期を再度先延ばしすることを検討している。

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2016年1月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き

2016年1月20日(水曜)昨日19日、海外市場の動き

アジア市場では、中国GDPは6.8%で予想範囲なのかリスク資産は上昇するも、米国市場に入り流れは変化。原油価格+米株+米金利は上昇から転落。

IMFの世界経済見通しは、2016年中国の成長率予想6.3%と先に市場が予測した6.5%からさらに減速へ。

JPY+EURは売りから買いへと変化し、AUD+NZDは上昇傾向は続かず、CADは原油価格の動きに連動し下落。そして、GBPはカーニーBOE総裁から年内の利上げ期待が萎み急落し一人負け。

WTIは30.21→28.30台へと低下、ダウ平均も高値16171→15900まで一時下落。米10年債利回りは高値2.085→2.017%まで一時下落。

GBPUSDは、予想を上回るCPIに一時1.4340まで上昇するも、カーニーBOE総裁の発言から年内の利上げ期待は失せ、1.4130まで200point近く下落しようやく下げ止まる。GBPJPYも169.10円近辺→166.30円台へと約300point近く下落し、他の主要通貨でも全面安。

USDJPYは、米国市場ではリスクオン・オフに変化し円高へ動くも、一日を通じて117.20~118.10円のレンジで上下し、117.50台近辺で落ち着く。

EURUSDは、1.0850台をボトムにEURGBPの買いも強く一時1.0940近くまで上昇、1.0850~1.0950のレンジに入るも底値を徐々に切り上げる。

AUDUSDは、中国GDP発表後から0.6950台まで上昇し、GBP売りの流れや原油安+株安に上げ止まるも、0.69台を維持し、底堅さが目立つ。

USDCADは、原油価格に連動した動き。一日を通じ1.4560台→1.4430台→1.4570台へと振れ幅は相変わらず大きい。

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ビルロワドガロー仏中銀総裁=ECBの緩和策でユーロ圏の成長率は2015~17年に1%押し上げられる。

米議会予算局 財政・経済見通しを発表=2016年度の財政赤字額は5,440億ドル(前年度4,390億ドル)とGDP比2.9%へ拡大する見通し。GDP予想は2016年2.7%、2017年2.5%、2018~20年平均2.0%。

中国人民銀行=中期貸出ファシリティー(MLF)の金利を引き下げ、国内の銀行システム623.4億ドルを供給。

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2016/01/19

2016年1月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

IMFは世界経済の見通しを下方修正し、今年中国の成長率を6.3%と低成長を予測。欧州にデフレ圧力は残り、追加緩和の可能性を示唆。

WTIは30ドル台を回復、欧州株は大幅上昇し、米株先物も上昇へ。米金利は上昇。
為替市場は、リスク選好パターンに、AUD+NZD+GBPの買いが続いたが、GBPUSDの急落に、AUD+NZDの買いが弱まる。

アジア市場で中国のGDPが想定内の結果になったことで、リスク回避の流れの反動に、リスク選好へと変化し、株高+原油価格は上昇へ。

結果、ドル売り+円売りの流れが続くも、USDJPYは118円台の上値は重く伸び悩み、EURUSDは1.0870~90の狭いレンジが続き、GBPUSDはやや強い英CPI発表直後につけた1.4340をピークに、カーニーBOE総裁の『今は利上げの時期ではない』との発言もあり、1.4200台まで急落。弱さが目立っている。


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カーニーBOE総裁=今は利上げの時期ではない。中国の存在はとてつもなく大きく、その経済調整はまだ終わっていない。

IMF世界経済見通し=2016年の世界経済成長率予測を3.6%(10月時点)→3.4%に下方修正。中国貿易の伸び悩み、商品価格の低下に、ブラジルなどの新興国市場に打撃。2017年3.8%→3.6%。

IMF世界経済見通し=2016年中国の成長率予想6.3%、2017年6.0%と原則へ。

IMF世界経済見通し=2016・2017年米国の成長率予想2.8%→2.6%へ下方修正。ドル高による製造業への悪影響と、原油安によるエネルギー投資の縮小。

IMFチーフエコノミスト(世界経済見通し後の会見)=国際金融市場は原油安と中国に過剰反応している。中国は為替も含め、政策全体の方向性を明らかにすることが重要。

IMFチーフエコノミスト(世界経済見通し後の会見)=欧州にはデフレ圧力が明らかに残っている。ECBは追加措置を講じる用意があることを示唆しており、データが出てくるのに伴い、それが起きると予想。

IMFチーフエコノミスト(世界経済見通し後の会見)=6カ月前と比べて中国のファンダメンタルズに大きな変化は見られないが、市場はそこで起こる解釈が困難な小さな事象によって明らかに動揺している

バンクオブアメリカ10-12月期決算発表=33.4億ドル、前年同期比+9.4%増益。

モルガンスタンレー10-12月期決算発表=9.8億ドルの黒字。

2016年1月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月19日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

リスク選好パターン全開!

心配された中国のGDPは前年比6.8%と弱いながらも、市場は中国リスクを気にするようなサプライズもなく、リスク資産ショートポジションの巻き戻しが強まっている。

WTI29ドル台後半へ上昇するなど、原油価格の上昇もリスク資産の買いを後押し、心配された日経平均株価は激しく上下しながらも結局は上昇し終了、上海総合は徐々に値を上げ3,000台へと上昇。欧州株も上昇して始まる。

為替相場は、リスク選好の動きに、AUD+NZD+GBPは上昇、逆に、JPY+EURは下落し、クロスでもJPY安が目立ち、USDJPYは118円台を試す動きへ。

イラン制裁解除を受けた原油価格はWTI30ドルの大台を維持できるのか? 米株はアジア・欧州市場と同じく上昇を続けることができるのか? 注目したい。

目先は、英CPIが大きなポイントで、上昇しているGBPUSDやGBPJPYの流れを続けることができるのか? 

独ZEW景況感指数、米企業の決算や、米議会予算局の財政・経済見通し、IMFの世界経済見通しも大きなインパクトになる可能性を秘めている。


USDJPYは、安全資産ヘッジの巻き戻しに円全面安。118円を狙う位置にあり、117円、117.50円の過去の推移と同じく、各水準でリスク回避の流れ継続を狙った戻り売りが続いており、118.00は一つの節目。118.50円を超えてくるとサプライズが待ち受けている可能性が高いが、そのハードルは高い。

EURUSDも、リスク選好の流れに1.0860台へ低下、EURGBP+EURAUDの売りも激しく、クロスでもEUR安の流れになっている。水準としては1.08~1.0950のレンジの下限を維持しており、引き続きサプライズはない。

GBPUSDは、1.4310台まで上昇。EURGBPの買いも強く、ポジション調整の動きにGBP買いが続いている。英CPIが一つの契機となり動きが変化するのか、加速するのか注意が必要。

AUDUSDは、0.6920台まで上昇。ただし、欧州市場に入り、0.6920台の上値は重くなっていのが気になる。

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2016年1月19日(火曜)昨日18日 海外市場の動き

2016年1月19日(火曜)昨日18日 海外市場の動き

米国市場はキング牧師誕生日の祭日。動きは鈍い中で、原油価格は30ドルの壁を超えられず逆に29ドルを割り込み、欧州株も弱含みで推移。

為替市場も動きは鈍く、欧州・北米市場だけを見ると弱いリスク回避の流れへと動くも、先週末終値とあまり変わらず。

JPY+EUR=横ばい、AUD+CAD+NZDは値を下げ安値引けへと動き、CADは原油価格に連動し上下変動し結局は大きな変化とならず。

GBPUSDは、ブリハBOE政策委員のハト派発言に利上げ期待がさらに後退し、売り材料にされ先週末の安値と1.4250を割り込むも、売りも限定的。

USDJPYは、117.50円を超えられず、117.25~45の狭いレンジで推移するも、先週末から小幅上昇へ。

EURUSDは、動きは鈍く1.09近くで推移。1.0900を割り込み一時1.0860台まで値を下げるも、動きは緩慢で1.09近辺で動けず。

AUDUSDは、アジア市場の上げ幅縮小へ。今日19日の中国GDPの発表を前にし、習近平国家主席と李克強首相は、ファンダメンタルズは堅固と言いながらも、国内経済につい下振れ圧力が強まっていると発言。クロスを含め弱さが目立つが、結局は週末とほぼ変わらず。

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ブリハBOE政策委員=経済成長が減速していないことが確認できるまで利上げは支持しない。実質金利はこれまでよりも大幅に低い水準にとどまる可能性があり、利上げには忍耐強く対応したい。

ブリハBOE政策委員=成長率、および金利が金融危機前の水準に戻ることはない可能性がある。

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2016/01/18

2016年1月18日(月曜)欧州・北米市場序盤の動き

2016年1月18日(月曜)欧州・北米市場序盤の動き

米国市場はキング牧師生誕記念日の祝日で、欧米発の経済指標は不在。アジア市場では、日本株+香港株の下げに反して、上海総合が上昇+原油価格の持ち直しが見られた。

その影響もあり、欧州市場の序盤はポンド+カナダドルの上昇が目立ちながらも、欧州株はWTIは29ドル台を回復し底堅く推移。しかし、欧州株と米株先物は共に序盤の上昇から下げへと変化し、リスク選好の動きがやや弱まる。

GBPUSDは、序盤の上昇も1.4320止まりで逆に1.4270台へ値を下げ、EURUSDは1.0870台をボトムに下げ止まり、1.0890~10のレンジで推移。

AUDUSD+NZDUSDも、やや上値は重くなり小幅下落。USDCADだけは、原油価格の上昇にドル売り・カナダドル買いの流れが強く1.4490まで値を下げ売り圧力が続いている。

USDJPYは、117円をボトムに117.40台まで上昇、117.50円の壁を何度か試す動きが続くも破れず失敗。ただし、高値圏で推移し米国市場が休場の中で上値を試すことができるか? 注目。

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国営新華社通信= 中国の習近平国家主席と李克強首相は国内経済について、下振れ圧力が強まっているがファンダメンタルズは堅固との認識を示す。

スウェーデン中銀緊急理事会の議事要旨=フローデン副総裁が為替介入について、効果的ではなく中銀のバランスシートと株式に相当のリスクをもたらす。今後数年間で通貨クローナが上昇する見込みであることを踏まえるとなおさら。

浅川財務官=市場のボラティリティが高まっている。中国の動向を注視する。

OPEC月報=非加盟国の今年の供給量が日量66万バレル減少見込みで、従来の27万バレル減から減少幅を上方修正へ。月報はイランの経済制裁解除に言及せず。→ イランは制裁解除に伴い輸出を日量で約50万バレル増やし、6カ月以内にさらに50万バレル増すことを目指しているため、OPECの供給過剰はさらに拡大する恐れがある。

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2016年1月18日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月18日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

米国市場はキング牧師生誕記念日の祝日の中、アジア市場では、日経平均株価が前日の米株安の影響を受け、開始直後は16,600円台までの下落。ボトムから急速に値を戻し一時17,000円台を回復するも、結局は前日より190円近く下落。原油価格(WTI)は30ドル台を回復へ。

為替市場は、日本株の下落にも、先週末と同じく円買いは極めて鈍く、株安=円高の方程式は有効とならず、円高の動きからやや変化が感じられる。

日本株がボトムからの持ち直し、中国株の上昇や、原油価格の上昇もあり、リスク選考の動きへと変化。JPY売り+EUR売り+USD売り、AUD買い+NZD買い+CAD買いへと変化。

GBPUSDは、欧州市場に入り、株価も安定してくると、GBPUSDは1.4250をボトムに1.4320まで急進。先週終値水準1.4520近辺から値を戻す。

USDJPYは、早朝の開始直後の116.65円をボトムに、日本株安の動きにも円買いは見られず、117.20台まで続伸。欧州市場に入ると117.40円台を試す動きが続いているが、117.50円の壁が大きなポイントになっている。

EURUSDは、アジア市場の1.0920台をピークに1.9000を割り込み緩やかに下落、欧州市場に入りつEURGBPの売りも入り、1.0870台へと続落するも、動きは鈍い。

USDCADは、早朝の開始直後の高値1.4600台をピークに、先週終値水準の1.4520近辺を割り込み、1.4500の大台も一時割り込むが、1.4500以下は底堅くやや反発。


2016/01/17

今週の為替相場を考える(1月18日~22日)

今週の為替相場を考える(1月18日~22日)

2016年の幕開け第2週となる先週の為替相場は、第1週からやや変動は弱まりましたが、中国経済が起因といわれている、世界的な株安と原油・商品価格の下落は収まる気配は見えません。

今年に入り、原油価格(WTI)は20%近く低下、日経平均株価は9.91%低下、NYダウは8.25%低下し、市場のセンチメントを表すVIX(恐怖指数)は48%近く上昇しリスク回避の動きが続いています。

特に上海総合は18.03%低下、新興国株(MSCIEM)も10.7%低下し、リスク回避の流れにドル高+円高傾向は収まるそうにありません。

中国と関連性の高いAUDは、AUDUSDは5.86%、AUDJPY6.54%低下、原油価格と関連性の高いCADは、USDCADが5.05%上昇、CADJPYは7.33%下落するカナダドル売りが続いています。逆に、リスク回避の動きに円の上昇は際立っており、USDJPYは2.69%下落し円高へ、EURUSDは小幅ながら0.46%上昇しユーロ高へと動きいています。

さて、今週の相場ですが、今週の材料でも示しているように、一週間を通じて、重要な発表が多く、相場変動は収まりそうにありません。ドル高+円高がどこまでつづくのでしょうか? その水準を試す週となりそうです。

特に、中国発の経済指標は多く、GDPが予想通り前年比6.9%で収まるのでしょうか? この数字如何では中国株→主要国株の変動にともなる為替変動が高くなることが予想されます。

また、各国中銀の金融政策の発表も多く、カナダ中銀は政策金利の据え置きが予想されていますが、一部では0.25%の利下げを期待する声も聞こえています。

ECBは金融政策の据え置きが予想されていますが、先の議事録ではQEのさらなる拡大やマイナス金利の拡大も議題に上っており、理事会の決定やドラギ総裁の記者会見で相場変動が高まることも予想されます。

今週は各国CPIの発表も多く控えています。英国、NZ、米国、ユーロ圏、カナダなどで、この結果によって株式・為替市場へ変動が高まることも予想されます。


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ドル相場

米通貨当局者からは、最近の中国経済の弱さや、中東の地政学的リスク、世界的な株安を危惧する声が多く、FRBの追加利上げの頻度や速度も相当減速することが予想されています。

次回の追加利上げも3月の声が多いのですが、その支持率はさらに低下傾向あります。実際には、利上げ後の米金利は低下傾向が続き、最近のドル高要因は、米金利の利上げと言うより、世界的なリスク回避の流れにリスク資産を売り、安全資産へと乗り換えている動きによると思われてなりません。

米債券利回りは大幅に低下、価格は上昇し、資金は海外の不安定な地域から米国へ、株式からより安全な債券へと動き、今週を含めて暫くドル高傾向は止まりそうにありません。

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【EURUSD 予想1.0800~1.1000】
先週は不気味なほど、1.08~1.100の狭いレンジに収まり、一時的な1.07や1.1050の上下変動を除けば、コアではこのレンジが過去6週間続いていることになります。

ドル円の除き、ドル高相場の中では、独経済は強く予想外に健闘している通貨と言えるでしょう。長期チャートでは1.0500をボトムにして、下げ止まってはいますが、1.1000を継続的に上回る展開が続かなければ、下値リスクを無視することはできそうにありません。

【GBPUSD 予想1.4000~1.4400】
ポンド安傾向は止まらず。先週はポンド安思考で予想レンジを考えましたが、その水準よりさらにポンド安が続き、カナダドルの弱さを彷彿させる動きが続いています。

一般的な理由は、EU離脱を問う国民投票の早期実施や、離脱支持者の拡大と思われています。最近の世界的な金利低下の中でも、英長期金利は昨年末の2.0%→1.63%まで一時低下するなど目立っています。原油価格の低下による中東の運用資産の変化もあり、原油安が続くかぎり、カナダドルと同じくポンド安も継続すると思われます。

【AUDUSD 予想0.6700~0.6950】
先週は昨年9月の安値0.6900を割り込み、2009年4月のリーマンショック後に上昇が始まったスタート水準に値を下げており、いずれかの水準で下げ止まることを期待したくなります。

しかしながら実情は中国経済と関連性は強く、今週も中国発の経済指標や中国株、人民元相場に伴い、変動することでしょう。全体的にみれば、リスク回避行動が強い中では、比較的健闘している通貨と思えてなりません。

【USDJPY 予想116.00~118.50】
世界的なリスク回避の流れに円高相場が続き、今週もこれをテーマとした値動きが予想されます。

相場の格言で、「まだはもうなり、もうはまだなり」を思い出します。現在の円高相場はこの通りではないでしょうか? 


もう円高は止まるだろうと思う市場参加者が多い間はボトムアウトできず、逆にまだ円高が続くと、市場参加者の多くが夢を見始めた時に、初めて円高が終了することを意味します。

日本国内に住み、国内の経済や政治状況を考えると、円高への動きを考えるほど強いとは思えません。ただし、相場は2国間の美人・不美人投票のようなもので、仮に自分が「あばた顔」でも比較する相手がよりネガティブなら支持を得るものです。

今回は、米国の超美人を除き、世界的な不美人投票の中で、円が選ばれている状態と考えます。テクニカルでは、116円は非常に重要で、今週も何度かこの水準を試すことが予想されますが、なかなか一筋縄では破れそうにありません。

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今週の主な材料(1月18日~22日)

今週の主な材料(1月18日~22日)

中国経済の低迷から発する、中国株安と中国人民元安への誘導と、逆の人民元買い介入実施に翻弄する金融市場。それに、中東の地政学的リスクもあり、原油価格は底値が見えず、リスク回避の動きに、強弱する通貨が鮮明に表れた一週間の流れが今週も続きそうです。

今週は一週間を通じて、重要な発表が多い週となっています。相場変動の大きな要因となっている中国経済指標(GDP、小売売上高、鉱工業生産)は多く、特にGDPの注目度は高いものがあります。各国中銀の金融政策(カナダ中銀、ECB)、各国CPI(英国、NZ、米国、ユーロ圏、カナダ)など、結果によって株式・為替市場へ変動が高まることも予想されます。

1月18日(月曜)はキング牧師誕生日で米国市場の取引は極端に低下すると思われますが、為替市場は休むことはありません。米議会予算局の財政・経済見通しはどのような内容になるのでしょうか? IMFは世界経済の見通しをどこまで下方修正するのでしょうか? ECB専門家調査公表はどのような結果を発表するのでしょうか? そして、ダボス世界経済フォーラムではどのような発言がとびだすのでしょうか? いずれも楽しみです。

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1/18(月)   NY市場休場(キング牧師生誕記念日)       
09:30    JPY 黒田日銀総裁発言
13:30    JPY 鉱工業生産

1/19(火) IMF世界経済見通しを発表 米議会予算局、財政・経済見通しを発表       
11:00    CNH GDP・小売売上高・鉱工業生産
16:00    GER 消費者信頼感指数
18:00    EUR 経常収支
18:30    GBP 消費者物価指数
18:30    GBP 生産者物価指数
19:00    GER ZEW景況感調査
19:00    TRY トルコ中銀金融政策発表


1/20(水)   ダボス世界経済フォーラム       
06:45    NZD 第4四半期消費者物価指数
16:00    GER 生産者物価指数
18:30    GBP 雇用統
22:30    USD 建設許可件数
22:30    USD 消費者物価指数
00:00    CAD カナダ中銀 金融政策発表

1/21(木)  ダボス世界経済フォーラム       
09:00    AUD 消費者インフレ期待
19:00    EUR 消費者物価指数
21:45    EUR ECB金融政策発表
22:30    EUR ドラギECB総裁記者会見
22:30    USD 新規失業保険申請件数
22:30    USD フィラデルフィア連銀景況感指数
0:00    EUR 消費者信頼感指数・速報値=
1:00    USD EIA石油在庫統計

1/22(金)   ダボス世界経済フォーラム    ECB専門家調査公表   
18:00    EUR 総合PMI・製造業PMI・サービス業PMI・速報値
18:30    GBP 小売売上高=
18:30    GBP 公的部門純借入額
22:30    CAD 小売売上高
22:30    CAD 消費者物価指数
23:45    USD 製造業PMI・速報値
0:00    USD 中古住宅販売件数
0:00    USD 景気先行指数
   
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2016/01/16

2016年1日16日(土曜) 最新のIMMポジション(1月12日集計分)から

2016年1日16日(土曜) 最新のIMMポジション(1月12日集計分)から

IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は1月12日となります。

2016年年初来から続くリスク回避の動きは止むことを知らず、円高の流れが続いており、12日発表のデータからも、円買いが膨らんでいることが理解できます。

また、原油価格の続落と中国経済の成長鈍化や人民元安誘導からくる、中国の株安による世界的な株安の動きを反映し、為替市場もリスク敏感の通貨のカナダと豪ドルは弱く、逆に逃避通貨の円とユーロの上昇が目立っています。また、ポンドは原油価格と、EU離脱を解く国民投票の早期実施や、離脱支持者の若干の上昇を気にした動きとなっています。

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ショートポジションは、先月中旬から通貨ショートポジションは減少傾向が続き、前週と比較しても-255,728→-229,098(+26,630)と通貨のショートが減少しています。

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1月5日→1月12日のコントラクト数の変化を以下の通りです。(1コントラクト=約12,500,000円と考えてください。)

円、4,103→25,266(+21,163)=長く続いたネットショートから、2週連続の円ロングの増加で、市場センチメントは確実に変化し始めています。

ユーロ、-160,643→-146,451(14,192)=ネットショートとロングポジションが入れ替わる動きの中で、先週はショートポジションは大幅に減少し、リスク回避のユーロ買いや、QEによるユーロショートの巻き戻しが続いています。

ポンド、-30,496→-30,521(-25)=ネットではショートが続きながらも、長期間にわたり大きな変動もなく、安定したショートポジションの維持といえるでしょう。主要通貨では弱さが目立ち、EU離脱を解く国民投票の早期実施や、離脱支持者の増加などもその理由となっていますが、原油価格の減少による産油国のポンド資産売却も考えられます。

スイスフラン、3,620→3,324(-296)=5週間続けてネットロングが続くなか、リスク回避の中でも逆にスイスフランのショートが微増となっており、クロスで円やユーロの買いの影響を受けていると思われます。

カナダドル、-60,130→-59,214(916)=2週続けネットショートが若干ながら減少していますが、スポット市場では原油価格の下落にカナダドル売りが続くという、投機筋は相場変動に対応できていない可能性があります。

豪ドル、-13,761-23,043→(-9,282)=過去2週間ショートは減少していましたが、先週は逆に豪ドルショートが拡大、豪ドル売りのセンチメントが強まっています。

NZドル、15,263→15,608(-38)=過去2週間はネットショートからロングへと変化し、ロングが増加していましたが、先週は逆にネットショートが微増し、豪ドル売りの影響を受けていると思われます。

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2016年1月16日(土曜) 昨日15日、海外市場の動き

2016年1月16日(土曜) 昨日15日、海外市場の動き

世界的株安と原油価格の下落は止まらず、世界的に金利は低下し、弱い米経済指標もあり、リスク回避の動きは止まらず! 米株は一時500ドル弱下落し、WTIは一時29.13ドルまで低下。円高の流れは止まらず。

CRBは163.12→159.93へ低下、WTIは31.20→29.42ドル、米10年債利回りは2.087→2.035%へ下落し、2年債も0.8911→0.85%と大幅に低下。

米株は2.39%低下(DJIA-390.97ドル→一時500ドル近く下げ)、EUROSTOXX50は2.37%低下(-71.52)、VIXは23.95→27.02へ上昇しリスク回避の流れが強まる。


USDJPYは、円高の流れは止まらず。株安+原油安+米金利低下、新興国通貨安の流れや、弱い米経済指標に一時116.50台まで下落。何度かトライしても116.50~60円の最後の砦でかろうじて下げ止まり、米株がやや値を戻し週末のポジション調整の買いでも117.00~20円の上値は重く、117.50円を超えるまではこの流れの変化は期待薄。

EURUSDは、リスク回避のEUR買い+EURGBPなどのクロスのEUR買いや弱い米経済指標に、.0980台まで上昇するも、2度のトライでも1.1000の大台を試すことはできず、ややリスク回避の動きが弱まり1.0910割れまで値を下げるも、引き続き1.0900台を維持。

GBPUSDは、売りの流れは止まらず。EUの離脱問題より目先の原油安と産油国からの資金逃避の流れに思えてならない。EURGBPの買いの流れによるGBP売りは直接的に強く1.4250近くまで続落し、戻りは限定的。

AUDUSDは、中国経済への不安と資源価格の下落、目先のリスク回避の流れに続落傾向止まらず。米国市場では一時0.6820台まで下落し、米株の下げ止まりと週末のポジション調整にやや値を戻すも売り圧力は変わらず。

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22:30    USD 1月 NY連銀製造業景気指数=-19.37(予想-4.0 前回-4.59→-6.21)→ 予想外にマイナス幅が拡大し、ドル売りが強まる

22:30    USD 12月 小売売上高=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.2%)、除自動車・前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.4%)→ 予想と前回を下回りドル売りにつながる、

22:30    USD 12月 生産者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回0.3%)、前年比-1.0%(予想-1.0% 前回-1.1%)、除食品・エネルギー前月比=0.1%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比0.3%(予想0.3% 前回0.5%)→予想と変わらずだが、エネルギー価格の下落に前回より低下し、コアも弱い。

23:00    CAD 12月 中古住宅販売=前月比-0.6%(予想 前回1.8%)

23:15    USD 12月 鉱工業生産=-0.4%(予想-0.2% 前回-0.6→-0.9%)、設備稼働率=76.5%(予想76.8% 前回77.0→76.9%)→ 予想を下回り3ヵ月連続の低下

0:00    USD 1月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=93.3(予想92.6 前回92.6)、現況指数105.1(予想 前回108.1)、期待指数85.7(予想 前回82.7)→ 予想を上回るも長期のインフレ期待は低下へ

0:00    USD 11月 企業在庫=-0.2%(予想-0.1% 前回0.0%)→ 予想を下回り2011年9月以来の落ち込みへ

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ダドリーNY連銀総裁=原油安とドル高でインフレ期待が低下するリスクが高り、FRBのインフレ率目標達成を困難にしている。景気が弱含めば、インフレ期待の低下は懸念材料。金利の道筋について、市場とFOMCで格差があることは懸念ではない。

ウィリアムズSF連銀総裁=年内利上げの回数が3回なのか4回なのか、あるいは5回かは経済指標次第。国内の住宅建設ペースが通常より低調で、海外成長も弱含むことに伴う米経済成長への逆風で、比較的低い金利の維持が必要となる。

2016/01/15

2016年1月15日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月15日(金曜)欧州・米国市場序盤の動き

リスクオフの流れが加速!

リスク資産売り+安全資産買いが強まり、JPY+EURは上昇、GBP+AUD+NZD+CADの下落は続く。

欧州市場にはいり、原油価格の下落は止まらず、WTIは一時29.28まで下落。
欧州株は下落、独DAXは2.56%下落、FTSEも2.08%下落。米株先物も2.30%と大幅下落。

米経済指標は弱く、NY連銀製造業景気指数は-19.37と予想外に弱く、米小売売上高は-0.1%と前回0.2%から低下、米生産者物価は-0.2%と前回0.3%から低下、予想外に弱さが目立つ。

人民元安は安値圏で推移し、米金利は低下し10年債利回りは2.02%台へと低下。

USDJPYは、世界的な株安に上値は重く、新興国通貨は弱く、リスク回避の円買いに、徐々に値を下げ、弱い米経済指標についに116円台へと下落、一時116.60円まで値を下げる。

EURUSDは、世界的な株安に上値は重く、新興国通貨は弱く、リスク回避のEUR買いに、1.0920を上回ると買いが加速し、一時1.0980台まで上昇。1.1000の大台を前に上げ止まるも、底堅い展開が続く。

GBPUSDは、続落しEURGBPは上昇が続く。

AUDUSDは、原油価格の続落、商品価格の下落、新興市場国通貨安に続落。0.6860を前に売りも弱まるも、売りの流れは変わらず。

USDCADは、原油価格の続落に、1.4540台まで続伸。1.4540台を高値に、1.4450台まで値を下げる荒っぽい展開が続くも、WTIが29.50割れで下げ止まり、やや値を戻す

2016年1月15日(金曜)アジア・欧州市場の動き

2016年1月15日(金曜)アジア・欧州市場の動き

前日の米株上昇で期待された日本株は、開始直後の17,600円近くを高値に一時17,100円割れまで続落。上海総合も3.4%近く下落し、USDCNHは6.62近辺まで上昇し、人民元売りが続き、WTIは再び30ドル台へと下落。

このリスクオフの流れに、JPY高+EUR高へと動き、逆にAUD売り+CAD売りが続く。

特に、株安+原油価格の下落に、USDCADは1.4400→1.4520台へと急進、CADJPYは81.80→81.00円まで下落し、短時間でカナダドル売りが加速した。

USDJPYは、中国株安+人民元安+原油安のリスオフの御三家と、日本株安にのようやく円買いへと反応。黒田日銀総裁は「現時点で追加緩和をする考えはない」と発言。クロスで円高へと動き、USDJPYは117.60円まで続落。またしても、117~118.50円のレンジ収まり、118.50円を超える動きも見られず。

EURUSDは、リスクオフ=EUR買いの流れで、再び1.0900を目指す動きへ。

GBPUSDは、EURGBPの買いも見られ上値は多く、1.4400を再び割り込む。

AUDUSDは、続落傾向止まらず。中国株安+人民元安+原油安に0.7000を超えられず、逆に0.69400を割り込み売りは止まらず。

USDCADは、上昇とまらず、カナダドル安止まらず。要因を特定できないが、原油価格の続落以外にも、カナダドル売りの材料か要因があったと思われる。急激なカナダドル売り(USDCAD上昇)に、カナダドルはクロスでも全面安。

2016年1月15日(金曜)昨日14日、海外市場の動き

2016年1月15日(金曜)昨日14日、海外市場の動き

日本株の続落、止まらなぬ中国経済への不信感、商品価格の下落、仏ルノーの排ガス試験不正に当局が捜査、インドネシア・ジャカルタでイスラム過激派によるテロ勃発の不安な流れも、米国市場に入り、原油価格+米株は上昇し、リスク回避の動きは弱まり、円売りへ。

昨日は、日本株安=円高の動きは見られず、15日は米株高に日本株の上昇も期待されれ=円安に動くのか注目!

原油価格(WTI)は31ドル台へ上昇、米株は(DJIA)一時300ドル超と大幅上昇、米10年債利回りは上昇し一時2.12%台を回復、DXYは一時99.25台へ上昇、CRBは上げ幅を縮小するも162.39→163.10台へ上昇、VIXは25.22→23台へ低下しリスク許容度が高まる。

最近は、下げ止まり感が見られない原油価格・商品価格の低下に、昨日はブラード・セントルイス連銀総裁も然りで、各国中銀の関係者は成長やインフレに対するリスクを危惧する発言が多い。

BOEの金融政策委員会の議事録でも、英国の経済成長とインフレ共に短期的な見通しは後退と明記、ECB議事録では、インフレ見通しに対するリスクは下向きで、資産買い入れの拡大や、更なるマイナス金利も議題に上ったという。

USDJPYは、株高=原油高の流れに、米国市場で118.30円近くまで上昇し、118.50円の壁を超えることができるのか? それとも、117.00~118.50円のレンジ相場が続くのか? 日銀へ追加緩和を求める声が見られる中で、今日の日本株と円相場の動きを注目したい。

EURUSDは、一時1.0940台へ上昇する続かず、元のレンジに逆戻り。仏ルノーの排ガス試験不正に当局が捜査へとの報道もあり、欧州株安=リスク回避のEUR買いなのか、EURGBPの上昇を伴い一時1.0940台まで上昇。しかし、ECB議事録ではインフ見通しへのリスクは下向きで、追加緩和の余地が示され、EUR売りへと変化し、米株高+米金利の上昇もあり、結局は100ポイント近くとなる1.0840まで下落し、元も水準へ逆戻り。

GBPUSDは、売り圧力は続くも、1.4360~1.4440のレンジで上下。BOE金融政策委員会は、金融政策の据え置きを8対1で決定。利上げ支持者1名が残り、極端な不安感は解消され、直前の投機的なGBP売りの巻き戻しに上昇するも、1.44台を抜け出せず。結局は1.4400を中心にした動きへ。下現実味は不明ながら、BOEの利上げを期待する声もチラホラ。

AUDUSDは、上昇傾向が続く。原油価格+商品価格の上昇、米株の上昇にリスク回避の動きは弱まり0.7000の大台近くまでAUD買いの流れが続く。

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ブラード・セントルイス連銀総裁=インフレ期待の低下は一時的で、かつ反転する公算が大きい原油価格の急落に起因。こうした状況が1年半にわたっており、自分の見通しが本当に正しいのかと感じ始めている。

ブラード・セントルイス連銀総裁=インフレ期待が引き続き低下するようなら、これに重きを置く。商品相場の動向で世界需要に起因するのは一部で、市場の見方は過剰反応。

ブラード・セントルイス連銀総裁=国際石油市場の継続的な下落が米インフレ期待の厄介な低下をもたらした恐れがあり、FRBの政策目標達成は一層困難になる。

ブラード・セントルイス連銀総裁=2016年米経済成長は2.5~3.0%の予測を維持。

仏ルノーは仏国内の3施設を排ガス問題で不当局が捜索したことで、株価は一時23%安で、終値でも10%安へ。

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2016/01/14

2016年1月14日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月14日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

BOE+ECBは、最近の市場混乱と世界経済の下振れリスクを危惧。

原油価格は一時30ドルを割り込むも徐々に回復、欧州株は続落しDAXは-1.77%、米株先物は前日比ほぼ変わらず。米金利は前日と同水準まで回復。日経平均の大幅下落に反して中国株は上昇し、最近の特徴となっている。

BOEは金融政策の据え置きを決定、発表前後から上下変動するも、上値は重い。BOE議事録は追加緩和の余地を示唆、予想外にハト派の意見が多く、直後からEUR売りが強まる。

米新規失業保険申請件数は予想外に増加、米輸入物価指数は予想外にマイナス幅は縮小するも、共に相場への影響は限定的。

USDJPYは、弱い日本株にも円高へとは動かず逆に円売りが強まり、USDJPYは一時118.20円近くまで上昇。欧州市場に入り、弱い欧州株にやや円高へと動くも、117.50~00のレンジで推移するも、円高傾向は止まらず。

EURUSDは、欧州市場に入り、2015年のGDPは1.7%と予想通りながらも、取り巻く状況の悪化にも強い成長となり、EURUSDは1.0860台→1.0940近くまで上昇。仏ルノー株は排ガス試験不正の疑いで20%超下落するなど、欧州株安の流れに1.0880台に値を戻し推移。

GBPUSDは、BOE金融政策委員会は、金融政策を8対1で据え置くことを決定。利上げ支持者がなくなるのではとの思惑から発表直後から下落、逆に直後からGBP買い戻しが強まるが、1.4430台が精一杯で上値は重い。

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GER 12月 卸売物価指数=前月比-0.8%(予想 前回-0.2%)、前年比-1.0%(予想 前回-1.1%)→ 予想外にマイナス幅が拡大

GER GDP・2015年確定値・季調前=1.7%(予想1.7% 前回1.6%)

GBP BOE金融政策委員会、金融政策・議事録発表=政策金利0.5%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを8対1で決定、予想通り、0.25%の利上げ支持者もあり、直後はポンド買いが強まるも長続きせず。議事録は英国の経済成長とインフレ共に短期的な見通しは後退したとの認識で一致。最近の市場の混乱は世界経済の下振れリスクを浮き彫りにし、ポンド売りが強まる

EUR ECB理事会議事要旨(12月3日分)

USD 失業保険申請件数=28.4万件(予想27.5万件 前回27.7万件)→ 予想外に悪化

USD 12月 輸入物価指数=前月比-1.2%(予想-1.4% 前回-0.4→-0.5%)、前年比-8.2%(予想-8.4% 前回-9.4→-9.5%)、輸出物価指数=前月比-1.1%(予想-0.5% 前回-0.6%)、前年比-6.5%(予想 前回-6.3%)→ 予想よりマイナス幅が縮小へ

CAD 11月 新築住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比1.6%(予想 前回1.5%)


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BOE金融政策委員会議=8対1で金融政策の据え置きを決定。マカファーティー委員が0.75%への利上げを主張。

BOE金融政策委員会議事録=英国の経済成長とインフレ共に短期的な見通しは後退したとの認識で一致。最近の市場の混乱は世界経済の下振れリスクを浮き彫りにしている。

ECB議事録=インフレ見通しに対するリスクは下向き。12月の0.1%利下げは必要なら追加引き下げの余地。 0.2%など、より大幅な預金金利引き下げの提案も。資産買い入れ、月額の拡大・前倒し実施・半年以上の延長など提案あった。

レーン・アイルランド中銀総裁=物価安定の達成に向けて非標準的措置を引き続き活用することに賛成する。新興国経済が世界に及ぼす影響を注視する必要がある。

ロイター社(ECB理事会メンバーへの匿名取材)=理事会メンバーの多くは、インフレ期待が後退し、投資家が追加緩和を期待しても、目先にさらなる措置を講じることに懐疑的。

仏ルノー排ガス試験不正の疑いで捜査、株価20%超下落。

インドネシア中銀利下げを実施=通貨下落より成長を重視

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2016年1月14日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月14日(木曜)アジア・欧州市場序盤の動き

世界経済の低迷が米国に及ぼすリスクを懸念したのか、米株安の影響も受け、日経平均株価は一時17,000を割り込む激しい売りが続いた。終盤ぎりぎりにかけ17,240円近くまで値を戻すも、前日の上昇幅を一日で打ち消してしまう売りに市場参加者の驚きは続く。

一方、為替相場は、株安=円高の方程式とはならず、円相場はクロスでも円は全面安で、逆に軟化すし、今までのパターンにはなかったUSDJPYの底堅さが感じられた。

米金利は上昇、原油価格も逆に上昇、昨日NY市場の動きの逆方向へと動きている。

USDJPYは、117.30円をボトムに118.20円近くまで上昇、円クロスで全面安。日経平均株価の急落にも関わらず円安へと動き、116円、117円のボトム感も感じられる推移となっている。ただ、118.50円の壁は引き続き大きく、昨日もこの水準を一度も試す異なる下落した経緯もあり、118円台定着、118.50円超えを確認するまでは、ボトムを確信できず。

EURUSDは、底堅い展開ながら1.0900台トライ失敗。欧州株も弱く、欧州勢の売りに1.0850台まで値を下げるも、引き続き1.0800~1.0900のレンジで変わらず。

AUDUSDは、朝方の良好は豪雇用統計にも、日本株安を懸念し0.6950近辺の上値は重く、逆に0.6920をボトムに下げ止まり、0.6920~50のレンジが続いていた。欧州市場に入り一時0.6970まで上昇するも強さは感じられず。

22:30 米輸入物価指数(取引通貨ペア USDJPY)

22:30 米輸入物価指数(取引通貨ペア USDJPY)


今年に入ってから特に目立っているドル高の流れに、輸入物価指数の低下が予想されています。前月比は-1.4%と前回の-0.4%から大幅な低下が見込まれており、ドル高に対する何等かの圧力も気になります。

特に、昨日のベージュブックを含め、連銀総裁からは中国や世界経済はもちろんのこと、米経済に対総じて弱気な発言が目立ち、ドル高による影響も危惧されています。

そのため、予想外に輸入物価指数が低下するようであれば、一時的にドル売りが強まる可能性も意識する必要があります。しかし、継続性を考えるときにどこまでドル売りの流れを継続できるのでしょうか? 現状のリスク連動がたの相場展開を考えれば、疑問が生じます。

今回は、過去9回のデータを見ても、直後15分間の変動は限定的で、直前のドル円の水準とテクニカルポイントをみながら、指値の売りと買いを選択肢として考えたいと思います。

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≪今回の予想と前回の数字≫
米輸入物価指数
前月比=予想-1.4% 前回-0.4%、
前年比=予想-8.4% 前回-9.4%、

≪過去11回の予想と実際との差≫
前月比
Max=0.6%
Min=0.0%
Ave=0.3%

前年比
Max=1.1%
Min=0.0%
Ave=0.5%

≪USDJPY 過去9回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max73pips
Hi-low=Min7pips
Hi-low=Ave26pips

Open-Hi=Max104pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave31pips

Open-Low=Max90pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave24pips

21:00 BOE金融政策委員会(取引通貨ペア EURJPY

21:00 BOE金融政策委員会(取引通貨ペア EURJPY

GBPUSDの続落傾向は未だに歯止めがかからず、1.4500の大台を割り込んでからは続落傾向が続いています。1.4380近辺をボトムにしで推移ていますが、直近の安値の1.4380、12日の安値1.4350を意識した値動きとなっています。

GBPJPYは、目先は168.80~169.40のレンジで、169円台に突入し安値を更新しており、GBPUSDと共に続落傾向は止まりそうにありません。午前11時現在では、大幅な円高に至ってはいませんが、今日は、日本株の大幅下落に円買い圧力が続いており、169.50円の上値が重くなる可能性もあります。

今日のターゲットのBOEの金融政策委員会は、金融政策の現状維持で、政策金利0.5%、資産買い入れ枠3750億ポンドに据え置くとの予想が一般的です。

問題はその支持者で、8対1から9対0(全員が据え置きと判断する弱気)に変更することにでもなれば、BOEの利上げ期待はさらに萎み、GBP売りが強まる可能性が高くなります。逆に8対1で利上げ支持者が一名でも存在すれば、直後の反応はGBP買いへと動く可能性も意識する必要があります。

現状では最近の中国経済の低迷と株安、商品価格の下落に、FRBの追加利上げ観測にも疑問がもたれ、EU離脱を問う国民投票の早期実施とその支持者拡大の思惑によるGBP売りの流れも、変わりそうにないないものの、ややGBPの売られすぎ感が気になります。

今回は、いずれにしても、GBPJPYが変動するとの判断のもとに、逆指値での取引を選択肢として考えますが、直前の変動に翻弄されることも考慮に入れ、直前の動きやテクニカルポイントをみながら、売買の判断をしたいと思います。

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≪今回の予想≫
政策金利0.5%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを、8対1で予想

≪EURJPY 過去26回の発表15分間の為替レートの変動≫
Hi-Low=Max135pips
Hi-low=Min12pips
Hi-low=Ave64pips

Open-Hi=Max92pips
Open-Hi=Min0pips
Open-Hi=Ave27pips

Open-Low=Max132pips
Open-Low=Min0pips
Open-Low=Ave37pips

2016年1月14日(木曜) 昨日13日、海外市場の動き(午前5時近辺)

2016年1月14日(木曜) 昨日13日、海外市場の動き(午前5時近辺)

リスク回避の動きへ変化し、JPY高+EUR高、AUD安+CAD安+NZD安へ。

ベージュブックはドル高とエネルギー価格の低下を懸念、多くの地区連銀総裁は、最近の市場の変化を危惧。米金利は低下し、欧米株価は下落し、原油価格は下落、金価格は上昇、CRBは162台で横ばいで推移するも、VIXは21.44→一時26台へ上昇へ。

IAEAのイラク制裁解除が目の前に迫る中で、弱い原油在庫統計に原油価格は上昇から30ドル台へと値を下げ、米10年債利回りは2.1%を割り込み、2年債利回りは一時0.9%を割り込み、米金利は低下へ。ダウ平均は300ドル超の下落へ。

USDJPYは、118.50円を超えられず、安定し小動きとなった欧州市場の流れも続かず、117円台へ低下。米地区連銀総裁からの弱気は発言もあり、原油安を皮切りに、米株安、米金利低下とリスク回避の動きが高まる。クロスでも円高が強まり118円の壁を割り込み一時117.70円まで続落。

EURUSDは、1.08台の動きを継続。欧州市場では1.08台まで値を下げるも、米現物株がスタートしてからは、EURの買い戻しが始まる。原油の在庫統計を受けた原油価格の下落に、米株安、米金利低下、リスク回避の動きが高まり、1.0880台まで上昇へ。

AUDEUSDは、0.7000を割り込み続落へ。原油の在庫統計を受けた原油価格の下落に、安定した値動きは一変、0.7000を割り込み、0.6950台まで続落。

USDCADは、200ポイント近く続伸へ。原油の在庫統計を受けた原油価格の下落に、安定した値動きは一変、アジア・欧州市場の高値1.4260近辺を超え、1.4280のストップに上昇が加速し、一時1.4380近辺まで続伸。

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FRBの地区連銀報告書(ベージュブック)=12地区連銀中、9地区で成長が拡大、7地区で雇用が拡大。ドル高とエネルギー価格の下落が一部の地域で製造業に打撃、労働市場や消費支出の改善を相殺。米景気は11月終盤から年初にかけまちまちの兆候を示す。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=中国の成長鈍化が他地域に及ぼす影響を注視、特に資源輸出国に重大な影響を及ぼし、市場の変動が大きくなる。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレ率は2%に到達することが困難と思われ、、年内の利上げは2~3回にとどめるべき。

イラン外務次官=国際原子力機関(IAEA)は核合意の最終報告を出すと期待。16日、17日にも欧米・億連の制裁解除の発表を期待。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=海外と国内経済の減速にFRBは予定より穏やかな利上げになる可能性へ。中国株急落や原油安などで世界経済の成長が著しく鈍化しているとの懸念。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=年末時点の米経済成長見通しは、減速している可能性が高まっている。金融緩和が継続している日本やユーロ圏と比較して、米国は成長サイクルの次元が異なるも、米金融当局者にとって課題になっている。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=10年ぶりとなった昨年末の利上げは問題なく行なわれたが、2回目の利上げは厳しい試練に直面する。

カプラン・ダラス連銀総裁=最近の国際金融市場の混乱について、注視し理解する必要があるが、米経済の影響ではない可能性。中国は景気循環的ではなく、根本的な多くの経済問題に対処しているとし、何年もかかるだろう。


サマーズ元米財務長官=世界の商品や株式市場は、リスクが著しく下振れ方向に傾いている、FRBはこれに耳を傾けるべき。年内4回の米利上げに世界経済が順応するのは困難だろう。

サマーズ元米財務長官=本当に、政策当局者が考えなくてはならないことは、よりネガティブなシナリオに対する備えだ。

2016/01/13

2016年1月13日(水曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月13日(水曜) 欧州・米国市場序盤の動き

伊藤教授いわく、ドル円相は120~125円が良いレンジ。

世界的な株高の流れに、円はクロスでもやや軟化し、USDJPYは118円台前半で買いも戻されるも動けず。年来の変動率もようやく収まる傾向が強まる。

欧州株は上昇(EUROSTOXX50+1.65%)、米DJIA・Futuresも0.8%近く上昇、WTIは31ドル台に続伸、EIA石油在庫統計を見守る中、米金利も小幅上昇へ。

為替市場の動きは鈍く、USDJPYは118.00~40円のレンジで動けず、EURUSDも1.0805~40の狭い値動きで、弱いユーロ圏鉱工業生産にも、独財政収支の黒拡大もあり、なんとか1.08の大台を維持。AUDUSDも0.70の大台をキープし、0.7010~40の狭いレンジで推移。

USDCADは、原油価格の緩やかな上昇に一時1.4190まで下落しカナダドルの買いが続く。GBPUSDは、弱さが目立ち、一時1.4380まで下落し、ようやく下げ止まる。

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伊藤コロンビア大学院教授=ドル円相場は120~125円が良いレンジ。世界経済や金融市場の懸念が深刻化しても、115円になり110円の円高にならない限り、それほど深刻ではない。100円、11円の定着はあり得ず、中期的に120円近くで推移する。

ビルロワドガロー仏中銀総裁=2016年は2008年の危機を繰り返さない。ユーロ安は必要とされているから。

ショイブレ独財務相=2015年の独財政収支は121億ユーロの黒字に拡大へ

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2016年1月13日(水曜)アジア・欧州市場の動き

2016年1月13日(水曜)アジア・欧州市場の動き

日本の株大幅上昇、中国の貿易収支を好感、年明けの動きはようやく変化し円安へ。

中国の貿易収支の輸出額・輸入額は予想外にマイナス幅が縮小、直後は人民元高へと動くも続かず。日経平均株価は2.88%と大幅上昇、新興市場国通貨も強く、WTIは一時31ドルを回復。

年初から続いた、中国人民元切り下げや中国株大幅下落に世界的な株安へと変化した一週間。、新興国通貨安、商品・原油安、円高+ドル高、豪ドル安+CADドル安の流れは、昨日からようやく変化し、今日のアジア市場ででは円安へと動いた。

貿易収支=600.9億ドル(予想513億ドル 前回541億ドル)、輸出高=前年比-1.4%(予想-8.0% 前回-6.8%)、輸入高=前年比-7.6%(予想-11.0% 前回-8.7%)→ 予想外に輸出入額の減少幅は縮小し、AUD買いが強まる。


USDJPYは、株高+新興国市場高に、円売りが強まり118円台での取引が安定し継続、116円台でボトムアウト期待感が膨らむ。今後は、118.50円を上回りと円高の流れの本格的な変化が期待できるが、現段階でそれを決定するのはまだ時期尚早と戒めながらも、欧州株高に上値を試す動きは続きそうである。

EURUSDは、最近のレンジ1.0820~1.0900の下限を割り込み、1.0800を再びトライできるのか? リスク回避の動きは弱く、ビルロワドガロー仏中銀総裁の「ユーロ安は必要とされている」との発言もあり、現状ではその可能性が高くなっている。

GBPUSDは、上昇を継続できず。1.4470台で上値は抑えられているが、1.4400~1.4480のレンジを継続する可能性が高い。

AUDUSDは、上昇傾向止まらず。0.7000が壁となり底堅くなっている。一朝一夕にはいかないが、徐々に底堅くなっており、欧州株も強く、上値を試す可能性が高くなっている。


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ビルロワドガロー仏中銀総裁=2016年は2008年の危機を繰り返さない。ユーロ安は必要とされているから。


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WSJ紙の記事で、本当なの? 中国の株安阻止へむけ、なかなか信じられない記事があった!

  今日は日本株が年初来で初めて上昇し、大幅な株高に円安へと動き、USDJPYは118円台へ上昇。逆に中国株の上昇力は鈍い。 中国株と日本株の変動はシーソーのように逆へと動き、興味深いものがある。

記事の内容とは!!



中国政府は直接的に、または年金制度を通して株式を買い入れたり、証券会社に圧力を掛けたりすることで、株安の食い止めに躍起になっていると言う。

具体的には、大口の株式保有者に1回につき全株式の1%以上の売却を禁じ、株式の売却にはその規模にかかわらず3週間前に証券会社に情報を提供するよう義務付けている。

「悪意を持って」株式の売りを浴びせるショートセラー(空売り筋)には「厳格に」対処する必要があると警告。

中国当局は、「『slump』(大幅下落)や『spike』(急落)、『collapse』(暴落)といった感情の入った用語を使用しないよう」指示。さらに、「深い分析を行わないよう、また、相場の方向性に関する憶測や予想をしないように」と釘を刺している。

書店関係者やジャーナリストだけでなく、中国政府は多くの金融機関の幹部も逮捕し、全部で34社の幹部の消息が分からなくなっているとのこと。

結果として、これで株価下落(この言葉は中国では禁止)を阻止してたとしても・・・・!?