2016/01/23

2016年1日23日(土曜) 最新のIMMポジション(1月19日集計分)から



2016年1日23日(土曜) 最新のIMMポジション(1月19日集計分)から


IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は1月19日となります。

今年に入り減少していたネットショートポジションは、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)で、-242,642と前回-242,642(-13,544)ようやく増加へと転じ、流れの変化が示されていました。

円のポジションはショートからロングへと変化し増加傾向が続き、ユーロのショートポジションは減少が続いたのですが、逆にカナダドルと豪ドルはショートが大幅に拡大し、ロングを維持したNZドルもショートへと変化し、ドル+円+ユーロの買い、豪ドル+NZドル+カナダドルの売りと、リスク回避の流れが続いていたことが示されています。

週末22日は、続落していた日経平均株価が急騰し、世界的に株価は上昇、原油価格も大きく値を上げたことで、今回のデータで見られたリスク回避の巻き戻しとは流は逆となっていました。

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円、Net37,653(+12,387)、12月29日のデータで、2012年12月13日から167週続いたショートからロングに転換し、3週間連続でロングが増加しています。この歴史的な変化が3週間で終了したのでしょうか? 来週のデータでショートに再度変化したとなれば、投機筋は年初から大きな過ちを犯したことになりますが、すべては株と原油価格の行方次第!

ユーロ、Net-137,015(+9,436)、ネットショートは昨年5月13日の週から89週連続し継続し、2週連続でショートが減少したいますが、水準としては大きな変化とはいえそうにありません。

ポンド、Net-38,579(-8,058)、ネットショートは昨年11月10日の週から11週連続して水準的にも極端に拡大しているとは感じられません。

スイスフラン、Net+906(-2,418)、ネットロングを6週連続で維持していますが、2週連続でロングは減少し、安全資産と言うより、ユーロ相場に大きな影響を受けているように感じられます。ポジションからは特に強い印象は受けていません。

カナダドル、Net-66,386(-7,172)、ネットショートは先週増加し、昨年6月2日の週から34週継続していますが、原油価格に連動した動きとも言えそうです。この間、水準は6万台を上回ることはなく、一つの目安とも言えそうです。

豪ドル、Net-36,267(-13,224)、ネットショートはカナダドルと同じく、昨年6月2日の週から34週継続し、直近2週間はショートが拡大しています。水準は過去と比較しても極端にショートの行き過ぎ感は感じられません。

NZドル、Net-2,954(-4,495)、ネットではショートとロングが交錯しており、直近では21週ショート、10週ロング、2週ショート、2週ロング、そして、今回はショートになっていますが、取扱いのポジションも極端に少なく特に強い印象はありません。

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