2016/01/23

2016年1月22日(金曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月22日(金曜) 欧州・米国市場序盤の動き

週末金曜日、ようやく年初来続いたリスク回避の動きは、株高+原油高に変化し、続落していたポンドとカナダドルは、転換ムードが強まる。

欧州株は大幅上昇、独DAX+2.25%、FTSE+2.18%。米先物株も上昇、現物株も大幅上昇からスタートし米株も上昇へ。原油価格は上昇しWTIは31ドル台まで上昇。

為替市場は二極化。株高+原油高=リスク選好のパターンに、JPY+EUR+USDは弱く、逆に、GBP+CADは急進。

USDCADは、カナダCPIは弱かったが、小売売上高は強く、原油価格は31ドル台へ急進へ。その影響にUSDCADは1.4260→1.4140まで続落、カナダドル買いが目立った。

GBPUSDは、予想外に悪い小売売上高でも、公的赤字額は予想外に減少し、下げ幅は限定的で、1.4250→1.4350まで続伸。

USDJPYは、世界的な株高+原油安に、118円台に定着し118.50円の重要なポイントを試す動きが続いている。これからの動きでクリアに118.50円を超えると、今まで続いた円高傾向の終息も感じられてくるが、引き続き米株次第。

EURUSDは、弱いユーロ圏の各PMIや、ECBの追加緩和の可能性と、リスク選好の動きにEUR買いは弱く、1.0860台を戻り高値にし、EURGBPの急落に1.0800を割り込み一時1.0790台まで続落。


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ノボトニー・オーストリア中銀総裁=原油安で今年上半期の数か月はデフレに陥る可能性がある。デフレ見通しは原油価格次第。ドラギECB総裁が示した立場は全会一致。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁=中国当局は、為替相場の安定化、資本移動の自由の確保、独立した金利政策を、すべて同時に行おうとした。中国は一段と積極的に、通貨安政策に走るのではと強く心配。

中国人民銀行高官=銀行の預金準備率の引き下げを急がない方針。

ECB四半期専門家調査=2016年インフレ見通しは1.0%(10月)→0.7%へ低下。2017年1.9%→1.8%へ低下。

バイトマン独連銀総裁=ECBによる国債買い入れと大規模な流動性供給が財政政策と金融政策の境界を曖昧にしている。

黒田日銀総裁(ダボス会議)=量的・質的緩和について必要なら拡大する余地ある。QQEは限界に達しているわけではない。今年度後半に物価は2%に。中国経済がハードランディングのリスクに直面しているとは思わない。

クーレECB専務理事=ECBは政策スタンスを再検討する用意。