2016/01/14

2016年1月14日(木曜) 昨日13日、海外市場の動き(午前5時近辺)

2016年1月14日(木曜) 昨日13日、海外市場の動き(午前5時近辺)

リスク回避の動きへ変化し、JPY高+EUR高、AUD安+CAD安+NZD安へ。

ベージュブックはドル高とエネルギー価格の低下を懸念、多くの地区連銀総裁は、最近の市場の変化を危惧。米金利は低下し、欧米株価は下落し、原油価格は下落、金価格は上昇、CRBは162台で横ばいで推移するも、VIXは21.44→一時26台へ上昇へ。

IAEAのイラク制裁解除が目の前に迫る中で、弱い原油在庫統計に原油価格は上昇から30ドル台へと値を下げ、米10年債利回りは2.1%を割り込み、2年債利回りは一時0.9%を割り込み、米金利は低下へ。ダウ平均は300ドル超の下落へ。

USDJPYは、118.50円を超えられず、安定し小動きとなった欧州市場の流れも続かず、117円台へ低下。米地区連銀総裁からの弱気は発言もあり、原油安を皮切りに、米株安、米金利低下とリスク回避の動きが高まる。クロスでも円高が強まり118円の壁を割り込み一時117.70円まで続落。

EURUSDは、1.08台の動きを継続。欧州市場では1.08台まで値を下げるも、米現物株がスタートしてからは、EURの買い戻しが始まる。原油の在庫統計を受けた原油価格の下落に、米株安、米金利低下、リスク回避の動きが高まり、1.0880台まで上昇へ。

AUDEUSDは、0.7000を割り込み続落へ。原油の在庫統計を受けた原油価格の下落に、安定した値動きは一変、0.7000を割り込み、0.6950台まで続落。

USDCADは、200ポイント近く続伸へ。原油の在庫統計を受けた原油価格の下落に、安定した値動きは一変、アジア・欧州市場の高値1.4260近辺を超え、1.4280のストップに上昇が加速し、一時1.4380近辺まで続伸。

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FRBの地区連銀報告書(ベージュブック)=12地区連銀中、9地区で成長が拡大、7地区で雇用が拡大。ドル高とエネルギー価格の下落が一部の地域で製造業に打撃、労働市場や消費支出の改善を相殺。米景気は11月終盤から年初にかけまちまちの兆候を示す。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=中国の成長鈍化が他地域に及ぼす影響を注視、特に資源輸出国に重大な影響を及ぼし、市場の変動が大きくなる。

エバンズ・シカゴ連銀総裁=インフレ率は2%に到達することが困難と思われ、、年内の利上げは2~3回にとどめるべき。

イラン外務次官=国際原子力機関(IAEA)は核合意の最終報告を出すと期待。16日、17日にも欧米・億連の制裁解除の発表を期待。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=海外と国内経済の減速にFRBは予定より穏やかな利上げになる可能性へ。中国株急落や原油安などで世界経済の成長が著しく鈍化しているとの懸念。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=年末時点の米経済成長見通しは、減速している可能性が高まっている。金融緩和が継続している日本やユーロ圏と比較して、米国は成長サイクルの次元が異なるも、米金融当局者にとって課題になっている。

ローゼングレイン・ボストン連銀総裁=10年ぶりとなった昨年末の利上げは問題なく行なわれたが、2回目の利上げは厳しい試練に直面する。

カプラン・ダラス連銀総裁=最近の国際金融市場の混乱について、注視し理解する必要があるが、米経済の影響ではない可能性。中国は景気循環的ではなく、根本的な多くの経済問題に対処しているとし、何年もかかるだろう。


サマーズ元米財務長官=世界の商品や株式市場は、リスクが著しく下振れ方向に傾いている、FRBはこれに耳を傾けるべき。年内4回の米利上げに世界経済が順応するのは困難だろう。

サマーズ元米財務長官=本当に、政策当局者が考えなくてはならないことは、よりネガティブなシナリオに対する備えだ。