2016/01/16

2016年1月16日(土曜) 昨日15日、海外市場の動き

2016年1月16日(土曜) 昨日15日、海外市場の動き

世界的株安と原油価格の下落は止まらず、世界的に金利は低下し、弱い米経済指標もあり、リスク回避の動きは止まらず! 米株は一時500ドル弱下落し、WTIは一時29.13ドルまで低下。円高の流れは止まらず。

CRBは163.12→159.93へ低下、WTIは31.20→29.42ドル、米10年債利回りは2.087→2.035%へ下落し、2年債も0.8911→0.85%と大幅に低下。

米株は2.39%低下(DJIA-390.97ドル→一時500ドル近く下げ)、EUROSTOXX50は2.37%低下(-71.52)、VIXは23.95→27.02へ上昇しリスク回避の流れが強まる。


USDJPYは、円高の流れは止まらず。株安+原油安+米金利低下、新興国通貨安の流れや、弱い米経済指標に一時116.50台まで下落。何度かトライしても116.50~60円の最後の砦でかろうじて下げ止まり、米株がやや値を戻し週末のポジション調整の買いでも117.00~20円の上値は重く、117.50円を超えるまではこの流れの変化は期待薄。

EURUSDは、リスク回避のEUR買い+EURGBPなどのクロスのEUR買いや弱い米経済指標に、.0980台まで上昇するも、2度のトライでも1.1000の大台を試すことはできず、ややリスク回避の動きが弱まり1.0910割れまで値を下げるも、引き続き1.0900台を維持。

GBPUSDは、売りの流れは止まらず。EUの離脱問題より目先の原油安と産油国からの資金逃避の流れに思えてならない。EURGBPの買いの流れによるGBP売りは直接的に強く1.4250近くまで続落し、戻りは限定的。

AUDUSDは、中国経済への不安と資源価格の下落、目先のリスク回避の流れに続落傾向止まらず。米国市場では一時0.6820台まで下落し、米株の下げ止まりと週末のポジション調整にやや値を戻すも売り圧力は変わらず。

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22:30    USD 1月 NY連銀製造業景気指数=-19.37(予想-4.0 前回-4.59→-6.21)→ 予想外にマイナス幅が拡大し、ドル売りが強まる

22:30    USD 12月 小売売上高=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.2%)、除自動車・前月比-0.1%(予想0.3% 前回0.4%)→ 予想と前回を下回りドル売りにつながる、

22:30    USD 12月 生産者物価指数=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回0.3%)、前年比-1.0%(予想-1.0% 前回-1.1%)、除食品・エネルギー前月比=0.1%(予想0.1% 前回0.3%)、前年比0.3%(予想0.3% 前回0.5%)→予想と変わらずだが、エネルギー価格の下落に前回より低下し、コアも弱い。

23:00    CAD 12月 中古住宅販売=前月比-0.6%(予想 前回1.8%)

23:15    USD 12月 鉱工業生産=-0.4%(予想-0.2% 前回-0.6→-0.9%)、設備稼働率=76.5%(予想76.8% 前回77.0→76.9%)→ 予想を下回り3ヵ月連続の低下

0:00    USD 1月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=93.3(予想92.6 前回92.6)、現況指数105.1(予想 前回108.1)、期待指数85.7(予想 前回82.7)→ 予想を上回るも長期のインフレ期待は低下へ

0:00    USD 11月 企業在庫=-0.2%(予想-0.1% 前回0.0%)→ 予想を下回り2011年9月以来の落ち込みへ

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ダドリーNY連銀総裁=原油安とドル高でインフレ期待が低下するリスクが高り、FRBのインフレ率目標達成を困難にしている。景気が弱含めば、インフレ期待の低下は懸念材料。金利の道筋について、市場とFOMCで格差があることは懸念ではない。

ウィリアムズSF連銀総裁=年内利上げの回数が3回なのか4回なのか、あるいは5回かは経済指標次第。国内の住宅建設ペースが通常より低調で、海外成長も弱含むことに伴う米経済成長への逆風で、比較的低い金利の維持が必要となる。