2016/01/26

2016年1月26日(火曜)アジア市場の動き

2016年1月26日(火曜)アジア市場の動き

市場参加者は、株価・原油価格・中国経済が今後どうなるのか? 確信を持てず日々悶々としているように思えてならない。

今日は、日経平均株価は400円超下落、WTIは29ドルだ前半まで一時下落。結果、リスク回避の円高+ユーロ高。そして、リスク関連の通貨安と、いつか来た道へ逆戻り。

竹中平蔵氏の29日追加緩和は必要ないとの発言が原因とは思えぬが、原油価格の下落に、株安=円高の流れが強まり、円はクロスでも全面高。

著名なソロス氏は、中国経済のハードランディングは不可避と言うと、中国政府当局者は反論。別にソス氏は、中国のアセットを売っているわけではなく、米S&Pをショートにし、米長期債をロングにしているだけである。

中国政府の過剰反応を考えると、中国資本流出の資産が2015年推計1兆ドル(118兆円)になったとの昨日ながれた観測報道を思い出す。この影響もどうも気味が悪い。

中国の春節(旧正月)は2月8日~13日まで続くが、市場参加者は、中国政府は春節まではなんとか現状維持を図るのではとの、うがった見方もある。

ジャンク債の発行が崩壊する可能性を指摘するなど声や、他からも中国株の下落を示唆する声は多い。

USDJPYは、116円ボトム→118.80円トップ→2.8円、50%=1.4円=117.40円。この水準までは何とか円高の予想レンジ内といえなくもない。最近の円相場を予測するには、テクニカルはもちろんだが、株と原油価格次第となっており、何ともいようがない。

EURUSDも、リスク回避の動きに上昇傾向が続いているが、相変わらず大枠1.07~1.10のレンジ内での動き。3月のECB理事会までは積極的に買うことも叶わず。目先は1.0830~80のレンジ、これを抜けた方向にさらに50pips加速を期待したい。


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ジョージ・ソロス氏、中国経済のハードランディングは不可避であり、世界的なデフレにつながる恐れがある(ブルームバーグ)。

中国商務省調査担当者反論、ソロス氏の元と香港ドルへの挑戦が成功することはないだろう。

中国株のさらなる下落を警告する意見や、ジャンク債の発行が崩壊する可能性を指摘するなど声が目立つ。

竹中慶応大学教授は、29日の日銀金融政策決定会合では追加緩和の必定はない。参院選前に2016年度の補正予算とセットのタイミングで行うのが理想的。