2016/01/05

2016年1月5日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月5日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年スタート二日目。

日経平均と上海総合は、上下変動しながらも、中国政府は人民元安+株安を何とか阻止し、黒田日銀総裁のリップサービスで日本株もなんとか小幅安で取引を終えたが、ドル高+円高の流れに大きな変化は感じられず。

中国政府は、人民元安を食い止めるために、USDCNYでドル売り・人民元買い介入を実施し。株安を食い止めるために、当局系の資金で株式を買い入れ+8日に期日が到来する、上場企業の大株主による株式売却の禁止期間の終了(これが中国株安の要因とも言われている)を6~12か月延期させる強権を行使。

人民元の大幅な上昇は見られず、上海総合は弱く力不足となったが、深セン+上海B株の上昇でなんとか対面を保っている状況となった。

USDJPYは、株価の変動に翻弄されながらも、119円を割り込むこともなく、昨日の安値から1円近く値を戻す119.70円まで一時上昇。118円は買いゾーンだったね!との後講釈で終わることを期待したいが、クロスでの円買いの圧力が弱まっているとも思えず。118.80~119.80円のレンジでの動きがしばらく続きそうだが、円高の動きの有無はクロス円次第。


EURUSDは、1.08台を何とか維持するも、1.0840の上値は重く下値のリスクは変わらず。GBPUSDも1.4730を高値に1.4700を割り込み続落、売りの流れは変わらず、歴史的な安値水準を試したいのであろうが、底値を試す動きは吉とでいるのか、凶とでるのか?

AUDUSDは、0.7210台の上値は重い。0.7180~0.7220のレンジに入り、新興国通貨が値を戻していることもプラス材料となているが、商品価格安にも健闘しているように思えてならない。

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黒田日銀総裁=必要と判断すればさらに大胆な措置の用意。2%目標、賃金上昇なければ持続可能でない。簡単に労働需給が緩むことない。

中国政府、株安+人民元安対策を実施。中国人民銀行は取引開始前に、USDCNYの基準値を6.5169に設定(前日6.5032)、2011年4月以来の人民元安、人民元の買い介入を実施しても6.5198の人民元安水準。

中国株=当局系の資金で株式を買い入れたほか、中国株安は上場企業の大株主による株式売却の禁止期間(6カ月間)が8日に切れることへの懸念が一因。そのため、 中国企業の少なくとも10社は、向こう6カ月か12カ月は自社の支配株主や幹部が市場で持ち株を売却しないと表明。

榊原日本経済団体連合会会長、三村東京商工会議所会頭、小林経済同友会代表幹事の共同記者会見=株価下落は中国経済の減速懸念と中東情勢を受けたもので一時的な動き。企業業績は非常に好調、日経平均は2万円台を回復できるだけの力ある。収益拡大企業には昨年を上回る年収ベースの賃金引上げについて、前向きな検討求める。

インドネシアルピア がアジア新興国通貨の上昇をけん引

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