2016/01/12

2016年1月12日(火曜) 昨日11日、海外市場の動き

2016年1月12日(火曜) 昨日11日、海外市場の動き

円相場の変動が高まる。

USDJPYはアジア市場は直近の円高値を更新(116.70円)、欧州市場は円安(118.00円)、米国市場は円高(117.20円)と、上下変動が高まる。

リスク回避の円高から、中国株安にも人民元相場が安定し円安へ、欧米株が強く新興国通貨高とリスク選好の動きに円安へ、米株安+債権価格上昇+商品・原油価格大幅安と、リスク回避への動きへと変化。

原油価格は大幅安で12年ぶりの安値更新、米株も小幅安、米10年債利回りは上昇、2年債は逆に低下、DXYは上昇、CRBは大幅低下、VIXは逆に低下し年初来の変動リスクが弱まる。

USDJPYは、アジア市場でクロスで円は全面高、USDJPYも116.70円まで円高が進み、欧米国市場で118円まで上昇、117.20円まで下落するなど、荒っぽい値動きに入っている。値動き事態はリスク回避の行動と連動しているが、最近の傾向としては円クロスの動きが円相場をリードしていることに変わりない。暫くは、117.00~20円をボトムに、118.00~50円までのレンジ相場に入りやすいと思われる。

EURUSDは、1.0800台を維持しながらも、新興国通貨安にもEUR買いは弱い。弱いセンティックス投資家センチメンに、欧州市場の高値1.0910台の上値は重く、しばらくは1.08~1.090のレンジで動きが続き、14日(木曜)ECB理事会の議事録やBOE金融政策委員会の結果で、EURクロスの流れにこのレンジを抜け出すことを期待。

AUDUSDは、欧州市場の高値0.7030台を高値に、弱い商品・原油価格に0.6960台まで下落。今日も中国人民元と中国株に影響を受けながらも、0.6950~0.7030のレンジを抜け出すまでは方向感定まらず。

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米労働市場情勢指数(LMCI)は2.9(予想0.4 前回0.5→2.7)と、予想外に改善しドルに対しての信任が強まる。

ユーロ圏センティックス投資家センチメントは9.6(予想11.4 前回15.7)と、予想と前回を下回り1年ぶりの低水準でユーロ圏経済へのリスク懸念が強まる。

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スペイン、カタルーニャ自治州で新政権が発足し、独立機運が再び強まる。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=3月の利上げ決定にインフレ指標が十分そろわない可能性がある。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=米経済への下振れリスクは主に海外情勢に影響。中国の景気減速や原油安、中東や北朝鮮情勢などの世界的なリスクが米経済見通しへの主要懸念材料。

馬駿氏・中国人民銀行=投資家は人民元中心レート設定の意図を誤解。バスケット制度の下で人民元の安定維持の方針へ。人民元はドルに対し一方的な動きとはならない、比較的透明で信頼できる通貨バスケット制度を確立することが市場見通しの安定化に寄与。

馬駿氏・中国人民銀行チーフエコノミスト=人民元の中心レートは前日の終値と通貨バスケットの動きに基づいている。人民元が米ドルではなく通貨バスケットとの変化で価格設定されることに投資家が順応すれば、元の下落圧力は和らぐだろう。

中国政府=国務院の金融監督権限を拡大へ

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