2016/01/27

2016年1月27日(水曜)昨日26日 海外市場の動き(午前5時頃)

原油価格の上昇がすべて。イラク石油相はサウジとロシアが減産反対姿勢を軟化と発言。CAD高+AUD高+NZD高+GBP高。そして、JPYは全面安。

WTIは一時32.40台まで大幅上昇、欧米株は上昇し、米10年債利回りは1.96%近く低下後に2.0%台へと値を戻し、2年債は入札は堅調で0.84%へ低下、VIXは24.15→22.70台へ低下。

米経済指標もまずまず。米S&P/ケースシラー住宅価格指数は強く、FHFA住宅価格指数はまずまず。米PMIは弱かったが、CB消費者信頼感指数は大幅に拡大。

USDJPYは、いつもながら原油価格と株価に連動し円売りに、117.70→118.60まで上昇し、クロスでも全面安。結果的にレンジを抜け出せずにおり、引き続き日銀の追加緩和期待に、弱いながらもベアセンチメントは変わらず。

EURUSDは、いつもながら原油価格と株価に連動し売りプレッシャーは強いが、1.0800台を維持。1.0800~1.0900のレンジを継続。ドラギECB総裁の3月追加緩和の可能性発言という呪縛を抜け出せず。

GBPUSDは、CADと同じく原油価格連動型の動きは変わらずで1.4350台へ上昇。カーニーBOE総裁は再び利上げを否定するも織り込み済みで動けず。英デリバティブ市場では、BOEが年後半に利下げを行う可能性をやや織り込む水準となっているが、ハルデーンBOE理事は、英経済には景気回復が着実に継続していると、英経済に対しては強気。

AUDUSDは、いつもながら原油価格と株価に連動し、CRBも+1.38%と上昇、0.7000の大台をクリアし0.7020台へ続伸。Dailyチャートでは1月8日以来、失敗している0.7000台を維持できるかが重要なポイント。


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ハルデーンBOE理事(チーフエコノミスト)=英経済には景気回復が着実に継続している。中国の成長鈍化を背景に世界経済が減速する可能性はあるが、マイナス成長に陥る公算は小さい。

アブドルマハディ・イラク石油相=サウジとロシアが減産反対姿勢を軟化している。OPEC加盟国は原油が30ドルまで下げるとは予想していなかった。一部の加盟国は苦しい立場に置かれており、今年下期に50ドルに上昇する可能性があり、016年の予算案では45ドルが必要。

世銀は原油価格の見通し51ドル→37ドルへ下方修正するも、現在の32ドル近くからは上昇へ。中国をはじめ新興国の景気減速で需要が停滞。産油国の増産で供給過剰懸念はしばらく続く。の見通しには依然かなり大きな下振れリスクがある。

フザイアOPEC理事=2016年の原油価格は安値圏で推移、今年も原油価格にとって困難な年。
JPモルガン株価見通しを引き下げるも、現在よりは上昇を予想=末時点のS&P2200→2000へ下方修正するも、現在の1,900近辺よりは上昇を予想。