地政学的リスク

サウジはイランとの外交を断絶し、そして、貿易も打ち切った。スンニ派の国々もサウジにならい、イラクとの外交関係を断ち、不穏な流れは続いている。

そんな中で、WSJ紙の報道で、興味深い記事が目に留まった。

イランは核合意を受けて、今後数か月以内に石油収入の凍結資金、最大約12兆円のを受け取ることになるという。危惧しているのはその資金を使い道。イラクレバノン、シリア、イエメンの代理勢力支援に使われる可能性が報じられている。財政赤字に陥っているサウジにとっては、踏んだり蹴ったり。こんな地政学的リスクが非常に高いのに、原油価格は上がらず！　

こんな不安定な状況になったのは、米国が世界の警察の役割を放棄したからとも言われているが、鬼の居ぬ間に、虎視眈々と覇権を狙っているのは、中国とロシアなのでしょうか？