2016/01/09

2016年1月9日(土曜) 昨日8日 海外市場の動き

2016年1月9日(土曜) 昨日8日 海外市場の動き

2016年、一週間を通じてもリスク回避の流れが続く。ドル買い+円買いの流れは変わらず、それに、ユーロ買いも加わりるも、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル売りの流れは止まらず。

注目の米雇用統計は、非農業部門の雇用者数は予想外に増加し、過去2ヵ月は上方修正されるも、賃金は伸びず。これを受け3月の米利上げ確率は50%を上回り、JPYとEURを除きドル高へと動く。

中国政府は人民元安と株安阻止に動き、金融市場は一時落ち着きを取り戻したが、原油価格の下落は止まらず、世界的な株安の流れも止まらず。

欧州株は下落しNYダウも1%近く下落、米10年債利回りも2.11%と、上昇から下落へと変化。DXYは資源国通貨安に小幅上昇するも、主要国ではやや軟化気味。CRBは上昇幅を縮小し前日とほぼ変わらず、VIXは25台へと上昇し、結果的にリスク回避の動きは止まらず。

USDJPYは、米雇用統計待ちで暫く118.20~60のレンジで推移。強い米雇用統計を受け直後は118.80台まで上昇するも、株安の動きにクロスでの円買いが再開し、弱い商品価格+続落傾向が止まらぬ原油価格に、117.50台まで続落。

EURUSDは、米雇用統計待ちで暫く1.0860~00のレンジで推移。強い米雇用統計を受け直後は1.08台まで下落するも、QEによる昨年末来続くEURショートポジションの巻き戻しと、リスクヘッジのEUR買いが続き1.09台へと再上昇。

GBPUSDは、EURGBPの買い戻しの影響もあるが、弱い原油価格に中東資金の引き上げがなのか、弱さが目立ち、ついに1.4500の大台を狙える水準まで続落。

AUDUSDは、0.7050台→0.7000の大台をついに割り込む。中国経済の不安+資源国通貨安に、追加緩和の可能性まで意識され弱さが目立つ。

USDCADは、原油価格に連動した動きが続き、結局は原油価格続落に1.4160台まで続伸し、弱さが目立つ。

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ウィリアムズSF連銀総裁=年内4度の利上げは決定事項ではなく、国内外の経済状況によりペースは速くも遅くもなる。経済成長が続き、コアインフレ率が安定化するとともに失業率が継続的に低下すれば年内4度の利上げを行う。

ウィリアムズSF連銀総裁=不動産価格の上昇は、経済が過熱気味であるとの危険信号を発している可能性があるとしたが、大規模な建設、信用ブームなど他の懸念材料は見当たらない。

ウィリアムズSF連銀総裁=賃金上昇は緩やかだが、上昇の兆しがより広範囲に、失業率の低下で3.0~3.5%の賃金上昇へ。

米金利先物=強い米雇用統計を受け、3月利上げ予想確率は50%超に上昇。

中国当局者=国家外為管理局は一部の銀行にドル買いの抑制を支持。

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