2016/01/06

2016年1月6日(水曜)昨日5日、海外市場の動き

2016年1月6日(水曜)昨日5日、海外市場の動き

ドル高+円高は止まらず。原油価格は弱く、USDCADは2004年の水準となる1.40の大台へついに上昇。

欧州株や米株には力強さは感じられず、米金利は大きな変化は見られず。DXYは上昇しドル高傾向は止まらず、CRBは174.49→173台へと低下、WTIは36ドルを割り込み弱く、VIXは20.70→19台へと低下。

中東情勢は、幸いなことに軍事的な動きは見られずVIX指数はやや低下し、小康状態を維持。米国が仲介に乗り出すも、今のところ宗教上の対立は解消のめどは立たず、キャメロン英首相はサウジ訪問予定を延期。

黒田日銀総裁は、必要があれば追加緩和を実施することを発言するも、政治的な決定は別として、実現性に疑問は残り、リスク回避の動きに円高傾向は止まず。USDJPYのを除き、主要通貨売り=ドル買いの流れも止まらず。

USDJPYは、アジア市場の119.70円台を戻り高値に、118.80台まで続落し、118.80~25円のレンジで推移。円クロスで円高傾向は止まらず、118.00、118.50円のポイント、4日の安値118.70台を狙う動きも止まらず。

EURUSDは、1.0840を超えられず、弱いユーロ圏CPIに早計な追加緩和期待も飛び出し、1.0800と4日の安値1.0780を割り込んでからは1.0710まで続落し、強い買いも見られず。新興国通貨安のヘッジにEUR高を見込んだ動きの反動+米金利差の影響が続いている。

GBPUSDは、アジア市場は1.47台を維持し、欧州市場は4日の安値1.4660台を上回るも、午前零時のオプションカット時に値を下げ1.0640近辺まで一時下落。EU離脱を問う国民投票+利上げ観測の後退との理由より、原油安関連と不安定な中東情勢からくるGBP安の動きに思えてならない。

AUDUSDは、アジア市場は買いが強く0.7215まで上昇、欧州市場に入り売りへと変化し、4日の安値0.7160台を割り込んでからは、売りが加速し0.7130台まで続落、終盤にかけて0.7160まで値を戻すも、商品価格+原油価格の低下や、不安定な中国経済を危惧した動きに、上値の重さは変わらず。


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黒田日銀総裁(5日放映、12月28日収録)=2%の物価目標を達成にリスクが顕し必要があれば、十分な追加緩和はいつでもできる。日本経済に大きなリスクがあるとは思っていない。ブラジルやロシア、中東の一部などの新興国の状況は見ておく必要がある。

黒田日銀総裁(5日放映、12月28日収録)=日本経済はデフレ状況ではいが、デフレ脱却した状況ではない。物価目標の達成時期は2016年度後半と予測。

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