2016/01/29

2016年1月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年1月29日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日銀は賛成5対4の僅差ながら、マイナス金利導入を決定。今までの量的・質的金融緩和に、当座預金の一部をマイナス金利に引き下げたことで、市場は円安+株高へ。

決定前後の相場変動は単純なものではなく、日本株と円相場は激しい上下にさらされ、流れは円安へ。

日経平均株価+3.09%上昇、中国株を含めアジア株は大幅上昇へ。WTIは一時34ドル台へ上昇し高値を維持、米金利先物は低下し、円は全面安。

衆参同時選挙を意識してなのか、甘利大臣のスキャンダルによる更迭による経済への影響を意識したのか、2%のインフレ目標の達成の危惧を意識したのか、今日の決定は僅差ながら、日銀は、量的、質的、マイナス金利と、三拍子そろった緩和策へと新たな舵を切ったことになる。

この結果は、方向性は円安へと動くことが予想され、すでに120円の大台を達成していいるが、119.50~120円をボトムにし、上値を試す動きが続きそうである。

米国+NZと金融政策の据え置きが続いたが、日本は更なる緩和策に、来週予定されている豪中銀+BOEの金融政策を注目したい。

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USDJPYは、今日の乱高下時についた高値121.30~50円が一つのターゲットになっている。大きな116~123円のレンジに入ったのか、それとも、一時的な円安なのか、現時点では確認は持てないが、しばらくはマイナス金利の後遺症に円安相場が続きそうである。

AUDUSDは、0.7000の大台定着が浸透し、0.69~0.73のレンジに入ったようにも見えるが、目先は0.7150が大きな壁になっており、0.7080~0.7150のレンジに入っている。

GBPUSDは、大枠1.4350~1.4450のレンジで方向感見られず。1.4500を超えてくれば、新たな展開も期待できるが、相変わらずEURGBPの影響を強く受けそうである。

EURUSDは、仏GDPは弱く独小売売上高も弱い、これからユーロ圏のCPIを注目したい。EURUSDは1.0950台で上げ止まり、上下変動から再び1.0900を割り込み強さは感じらないが、大きな下げも期待できない。

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日銀は賛成5対4の僅差ながら、マイナス金利導入を決定。今までの量的・質的金融緩和に、当座預金の一部をマイナス金利に引き下げ、必要ならさらに引き下げる決意へ。

黒田日銀総裁=量的・質的緩和+マイナス金利をオプションに追加。物価目標実現に必要ならちゅうちょなく3つの次元で追加緩和。

黒田日銀総裁=原油価格の見通しを引き下げたため、物価2%に達する時期、2017年度前半ごろに後ずれ。マイナス金利導入、量的拡大が限界に達したということではまったくない。

中国人民銀行は旧正月を前に、市場に大量の短期流動性を供給し、人民元は急落。

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