2016/01/05

2015年1月5日(火曜)昨日4日 海外市場の動き(午前5時現在)



2015年1月5日(火曜)昨日4日 海外市場の動き(午前5時現在)


2016年の金融市場は、為替市場を含め波乱の幕開けで、ドル高+円高へ。引き続き株価+リスクに敏感な動きが続く。

サウジ、バーレン、スーダンがイランとの国交を断行。安全資産のドル+円は全面高で、他の主要通貨は人民元を含め急落。

独CPIの前月比は再びマイナスへと落ち込み、米国市場に入り、弱い米製造業PMI+ISM製造業景況指数+建設支出を経て、ロンドン4時でようやくドル買い+円買いが止まり、他の主要国通貨の売りも弱まる。

株価は、中国・日本から始まり、世界的な株価の大幅な下落。米金利は低下、原油価格の下落。

日本株(-3.06%)、中国株(上海総合-6.86%)、独株(-4.28%)、英株(-2.39%)、NYダウ(-2.27%→5時現在)、NASDAQ(-2.68%→5時現在)、S&P500(-2.22%→5時現在)と大幅下落。

WTIは上昇傾向は続かず、結局は前日終値を割り込み、37ドル台で推移。米10年債利回りは2.27→2.24%近くへ低下、2年債は1.0%を割り込む。VIXは18.21→22台へとリスク回避の動きが強まる。CRBは176.2706→174.50近辺へと低下。


USDJPYは、欧州市場の118.70円近辺を底値に、119.40台まで値を戻すも、119.50~60円、119.80円のポイントを超えないと円高傾向は止まず。引き続き、リスク+株に対して敏感に動くと思われる。

EURUSDは、新興市場国リスクのヘッジで欧州市場の序盤は1.0940台まで上昇したが、予想外に弱い独CPIから売りへと変化し、ロンドン4時では1.0780近くまで続落、弱い米経済指標も加わりようやく下げ止まり、1.0830台まで値を戻す。

AUDUSDは、アジア市場の高値0.73をピークに、人民元+中国株売りが加速し、弱い中国PMIも加わりロンドン4時で0.7150台へと続落。弱い米経済指標も加わりようやく下げ止まり、0.7180台まで値を戻すが買戻しは限定的。

USDCADは、アジア・欧州市場では、原油価格の上昇にも、リスク回避の動きなのかCAD売りの流れは止まらず。米国市場に入り、原油高に1.3880を一時割り込むも、原油価格が下落へ転じると1.3980台まで上昇、弱さが目立つ。

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メスター・クリーブランド連銀総裁=中国株の急落は大きな懸念材料ではい。中国経済のぜい弱さが米景気見通しへの著しいリスクにはならない。

ウィリアムズSF連銀総裁=弱い中国経済指標による影響は懸念せず。米経済の堅調さを踏まえれば、今年3から5回の利上げが理にかなう。

ウィリアムズSF連銀総裁=失業率は今年も継続的に低下し、インフレ率は2%の目標に向かう。

アトランタ連銀のGDPNow=弱い米建設支出や米ISM製造業景気指数を受け、第4四半期GDP予想値1.3→0.7%へ下方修正。

IMFチーフエコノミスト=中国は今年も世界の金融市場を動揺させる可能性。中国経済の減速がこれまで世界に波及した度合いは想定できたよりもはるかに大きく、輸入の減少や商品の需要減退を通じて世界経済に影響を与えている。

IMFチーフエコノミスト=2015年は株式相場の急落を抑え人民元相場を一段と市場原理に基づくレートに近づける中国の取り組みが市場を揺るがせた。16年も同国経済の健全性が再び重要な鍵を握る。成長率が当局の公式目標を下回れば再び、世界の金融市場を動揺させる恐れがある。

IMFチーフエコノミスト=新興国市場も注目の的。エネルギーを含め商品の価格が一段と急落すれば、輸出業者にはより多くの問題をもたらす。これにはバランスシートの脆弱性を露呈させるかインフレを引き起こしかねない急激な通貨切り下げが含まれる。

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GBP 11月 消費者信用残高=14.76億ポンド(予想13億ポンド 前回12億ポンド)、前年比8.3%→予想を上回り2006年2月以来の高水準 

GBP 12月 製造業PMI=51.9(予想52.8 前回52.7→52.5)→ 予想を下回る
GBP 11月 住宅ローン承認件数=70,410件(予想70,400件 前回69,630→69,900件)

GER 12月 消費者物価指数・速報値=前月比-0.1%(予想0.2% 前回0.1%)、前年比0.3%(予想0.6% 前回0.4%)、HICP・前月比0.0%(予想0.2% 前回0.1%)、HICP・前年比0.2%(予想0.4% 前回0.3%)→ 予想を下回りEUR売りが強まる

USD 12月 製造業PMI・確報値=51.2(予想51.3 前回51.3)→ 予想と前回を下回る

USD 12月 ISM製造業景況指数=48.2(予想49.0 前回48.6)→ 予想と前回を下回り約6年ぶりの低水準

USD 11月 建設支出=前月比-0.4%(予想0.5% 前回1.0→0.3%)→ 予想外のマイナスで前回・前々回も下方修正され、2014年6月以来で最大の落ち込みへ。米第4四半期GDPが下方修正される可能性も指摘されている。

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