2016/01/14

2016年1月14日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月14日(木曜) 欧州・米国市場序盤の動き

BOE+ECBは、最近の市場混乱と世界経済の下振れリスクを危惧。

原油価格は一時30ドルを割り込むも徐々に回復、欧州株は続落しDAXは-1.77%、米株先物は前日比ほぼ変わらず。米金利は前日と同水準まで回復。日経平均の大幅下落に反して中国株は上昇し、最近の特徴となっている。

BOEは金融政策の据え置きを決定、発表前後から上下変動するも、上値は重い。BOE議事録は追加緩和の余地を示唆、予想外にハト派の意見が多く、直後からEUR売りが強まる。

米新規失業保険申請件数は予想外に増加、米輸入物価指数は予想外にマイナス幅は縮小するも、共に相場への影響は限定的。

USDJPYは、弱い日本株にも円高へとは動かず逆に円売りが強まり、USDJPYは一時118.20円近くまで上昇。欧州市場に入り、弱い欧州株にやや円高へと動くも、117.50~00のレンジで推移するも、円高傾向は止まらず。

EURUSDは、欧州市場に入り、2015年のGDPは1.7%と予想通りながらも、取り巻く状況の悪化にも強い成長となり、EURUSDは1.0860台→1.0940近くまで上昇。仏ルノー株は排ガス試験不正の疑いで20%超下落するなど、欧州株安の流れに1.0880台に値を戻し推移。

GBPUSDは、BOE金融政策委員会は、金融政策を8対1で据え置くことを決定。利上げ支持者がなくなるのではとの思惑から発表直後から下落、逆に直後からGBP買い戻しが強まるが、1.4430台が精一杯で上値は重い。

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GER 12月 卸売物価指数=前月比-0.8%(予想 前回-0.2%)、前年比-1.0%(予想 前回-1.1%)→ 予想外にマイナス幅が拡大

GER GDP・2015年確定値・季調前=1.7%(予想1.7% 前回1.6%)

GBP BOE金融政策委員会、金融政策・議事録発表=政策金利0.5%、資産買い入れ枠3750億ポンドの据え置きを8対1で決定、予想通り、0.25%の利上げ支持者もあり、直後はポンド買いが強まるも長続きせず。議事録は英国の経済成長とインフレ共に短期的な見通しは後退したとの認識で一致。最近の市場の混乱は世界経済の下振れリスクを浮き彫りにし、ポンド売りが強まる

EUR ECB理事会議事要旨(12月3日分)

USD 失業保険申請件数=28.4万件(予想27.5万件 前回27.7万件)→ 予想外に悪化

USD 12月 輸入物価指数=前月比-1.2%(予想-1.4% 前回-0.4→-0.5%)、前年比-8.2%(予想-8.4% 前回-9.4→-9.5%)、輸出物価指数=前月比-1.1%(予想-0.5% 前回-0.6%)、前年比-6.5%(予想 前回-6.3%)→ 予想よりマイナス幅が縮小へ

CAD 11月 新築住宅価格指数=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、前年比1.6%(予想 前回1.5%)


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BOE金融政策委員会議=8対1で金融政策の据え置きを決定。マカファーティー委員が0.75%への利上げを主張。

BOE金融政策委員会議事録=英国の経済成長とインフレ共に短期的な見通しは後退したとの認識で一致。最近の市場の混乱は世界経済の下振れリスクを浮き彫りにしている。

ECB議事録=インフレ見通しに対するリスクは下向き。12月の0.1%利下げは必要なら追加引き下げの余地。 0.2%など、より大幅な預金金利引き下げの提案も。資産買い入れ、月額の拡大・前倒し実施・半年以上の延長など提案あった。

レーン・アイルランド中銀総裁=物価安定の達成に向けて非標準的措置を引き続き活用することに賛成する。新興国経済が世界に及ぼす影響を注視する必要がある。

ロイター社(ECB理事会メンバーへの匿名取材)=理事会メンバーの多くは、インフレ期待が後退し、投資家が追加緩和を期待しても、目先にさらなる措置を講じることに懐疑的。

仏ルノー排ガス試験不正の疑いで捜査、株価20%超下落。

インドネシア中銀利下げを実施=通貨下落より成長を重視

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