2016/01/30

2016年1日30日(土曜) 最新のIMMポジション(1月26日集計分)から

2016年1日30日(土曜) 最新のIMMポジション(1月26日集計分)から

IMMデータは、毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は1月26日となります。

今年に入り減少していたネットショートポジションは、先週一時微増しながらも、先週は若干ですが再び減少傾向にあります。

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットポジションは、-234,246と前回-242,642からショートが8,396減少しています。

円は長期間続いたショートから転換し、4週間ロングポジションが積み上がていました。昨日の日銀によるマイナス金利実施というサプライズで、量的・質的に加えマイナス金利を採用する予想外の政策に、円が激しく売り浴びせられた背景には、このような円のロングポジションの巻き戻しが一因だったことは間違いのないところでしょう!

他の通貨をみてみると、ECBによる追加緩和を期待する動きがある一方、ユーロのショートが減少し1.1000トライの原動力となったことがわかりま。逆に考えればこのように、ユーロのショートポジションが急減している状況で、なにかネガティブな事が起これば、ユーロ売りへ加速する可能性が高いとも考えられます。

一方、ポンドとカナダドルはショートポジションが積み上がっています。これらの通貨は原油価格との連動性が高いことは周知の事実ですが、WTIが35ドル近くまで上昇する中で、更にショートを積み上げることができるのでしょうか? 今後とも原油価格の動向から目が離せません。

また、NZドルは優等生のロングから、ショートへと転落し過去2週間でさらにショートが拡大しています。NZ中銀のNZD安誘導と追加緩和期待を持たせるリップサービスが理由の一つとなっています。さらに昨日、日銀のサプライズなマイナス金利決定はNZDJPYではNZD買いに動く反面、NZ中銀も追加緩和に動くのではとの思惑によるネガティブな面もAUDNZDの取引等、他の主要通貨で残っています。 

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      Long      Short    Net   増減        
円     92,628    42,602      50,026  12,373
ユーロ  71,446     198,661    -127,215   9,800
ポンド   34,696    82,233     -47,537  -8,958
スイス   24,932    29,435      -4,503  -5,409
カナダドル 32,767    99,586   -66,819    -433
豪ドル   46,281    79,079     -32,798   3,469
NZドル   15,166    20,566      -5,400  -2,446
7通貨計              -234,246   8,396


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