2016/01/10

2016年1日10日(日曜) 最新のIMMポジション(1月5日集計分)から

2016年1日10日(日曜) 最新のIMMポジション(1月5日集計分)から

IMMのデータは毎週火曜日時点のポジションを集計し、今回は1月5日となります。

昨年末は、クリスマス休暇と年末時短取引で集計日がずれ込み、当時のデータを案内することができませんでした。そのため、今回は昨年12月以降の計6回分の変動をチャートで見てみたいと思います。

この変動を見ても分かるように、円は2012年6月以来、約3年半ぶりのネットポジションがショートからロングへと転換する大きな変化がみられました、その集計日のドル円取引レートは78.00円であったことを考えると感無量の思いがします。

また、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のネット・ショートポジションは、11月24日の週をピークに伸び悩み、12月22日の週から3週連続で減少しています。

推測になりますが、市場センチメントのドル高思考に反して、年末のためドルロングのポジションは予想外に減少していた可能性もあります。

最も大きなシェアの、ユーロは12月15日の週以降では、ネット-16万コントラクト前後で推移し、クリスマス休暇前にしてポジションの変化は極めて少なくなっていました。 




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12月1日と1月5日の6週間分の変化を通貨別でみると、

◎円は、-74,901→4,103(79,004)、円ショートからロングへと歴史的な変化へ。

◎ユーロは、-182,845→-160,643(22,202)、予想外にショートは減少せず、クリスマ休暇前にポジション調整も一巡へ。

◎ポンドは、-28,258→-30,496(-2,238)、通貨ショートが減少するなか、数少ないショート拡大へ。

◎スイスは、-24,789→3,620(28,409)、ショートからロングへ変化し、継続的なロングが続く。。

◎カナダドルは、-38,980→-60,130(-21,150)、原油価格安の影響にショートが拡大へ。

◎豪ドルは、-46,648→-13,761(32,887)、資源価格+中国経済にも関わらず、ショートが減少しているが、12月15日のピークに減少幅も鈍い。

◎NZドルは、4,757→1,579(-3,178)、コントラクト数は極めて少ないものの、再びロングへと変化。

◎7通貨では、-391,664→-255,728(135,936)、クリスマス休暇前にしてネットショートポジションは縮小してはいるが、ネットショートも25万コントラクト近辺で下げ止まり、安定している。

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