2019/01/31

2019年1月31日(木)アジア・欧州市場序盤の動き。

2019年1月31日(木)アジア・欧州市場序盤の動き。

予想よりハト派のFOMC嵐の翌日のアジア市場は、日本株高の中で主要通貨はドル安傾向を維持。日本時間明日午前5時半のトランプ・劉鶴両氏の会談とその結果待ち。

ハト派FOMC後の株安の流れに、日経平均株価は+216.95(+1.06%)と上昇傾向を維持するも、ダウ先物は伸び悩み気味。中国株は米中ハイレベル通商協議の開催の結果待ちと、強い中国非製造業PMIと弱い製造業PMIに強弱混在。ただし、米10年債利回りは2.67%台、2年債は2.5%台と下げ圧力を継続中。

ブルームバーグ報道では、ホワイトハウスは中国の技術移転や知的財産権に関する慣行、米国産品の購入拡大の公約といった中核的問題の進展に関する声明を協議終了時に公表するとある。

さて、為替相場は、USDJPY米中ハイレベル通商協議の結果と、結果受けた日米通商協議の開始思惑も加わり、月末相場で実需以外の動きは鈍く市場のセンチメントは混在し、108.70~07のレンジで大相場の後としては動きが鈍い。ただし、テクニカルには円ブルを継続中。

EURUSDは、昨日NY市場の高値1.1501を上回り1.1509まで小幅ながら上昇し1.1500台を維持していることの意義は大きい。いつまで維持できるか? この後は仏CPI、独雇用統計、ユーロ圏失業率、ユーロ圏GDPと経済指標の発表が続く。

GBPUSDは、英議会下院が、EUとの離脱合意案についてメイ首相にEUとの再交渉を求める提案を可決したが、EU側は再交渉を拒否している段階で、極端にGBP買いもできにくい。結局は前日NY市場の高値1.3145とFOMC直前の水準1.3160台を超えられず、1.3137を高値に1.3107~1.3137のレンジで推移。野党労働党のコービン党首とメイ首相との会談は日本時間1日午前零時に予定。

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2019年1月30日の終値と29日との変化率

2019年1月30日の終値と29日との変化率

FOMCは期待通りのハト派! 声明と議長発言の2弾ロケットのドル売りへ。特に、AUD+NZD+CADの上昇が目立つリスク選好のパターンで、USDJPYも追従型の円高。 ただし、米中ハイレベル通商協議と米雇用統計も忘れずに!


株トレーダーは、USDJPYで円高だから株安というも、昨日は株高で円高! 株ほど単純ではなく、円相場はより複雑で、米金利のほうがよほど連動性が高いこをを忘れずに。

詳細は別途!

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2019年1月31日(木)30日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月31日(木)30日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

FOMC声明を受けドル下落、パウエル発言でさらにドル売りが加速。米株続伸、米債利回り急落、市場はこの一点が焦点に! ただ、残りの米中通商協議と米雇用統計も波乱の予感! 

USDJPYは一時108.80台へ、EURUSDは1.15を一時回復、GBPUSDは一時1.3140台へ、AUDUSDは0.7270台、NZDUSDも0.6910台へ。JPYクロスでは発表直後の円安も限定的ながら米株高にAUDJPY、NZDJPY、CADJPYで円安が目立つ。

FOMCは予想通り政策金利2.25~2.5%の据え置き予想通り決定。声明で「斬新的な利上げの文言を削除」、「バランスシート縮小は予想より早い段階で終了する可能性」にドル売りが加速し、パウエル議長の「利上げの論拠がいくらか弱まった」、「バランスシートし縮小を終了する適切な時期を精査中」等のハト派発言にドル売りが加速。

CMEのFedWatch Toolでは10月の0.25%利下げの可能性も1.8%、12月に0.5%利下げ可能性も1.1%に拡大。

米NAR中古住宅販売保留指数は前月比-2.2%、前年比-9.8%と予想外の大幅下落で、市場を先行するこの数字が2014年来続いていた指数100を割り込み、ドル売りの材料となるもFOMCを直前に控え反応は予想外に限定的。

USDJPYは、米国市場の序盤、23:00時につけた109.74を高値に、弱すぎる米NAR中古住宅販売保留指数もあり売りへと変化し、109.50台でFOMCを迎えた。政策金利の据え置きは予想通りながら、声明文で「斬新的な利上げの文言を削除し、バランスシート正常化を調整する準備を表明」したことで、米株が上昇する中で、米債利回りは急落しドル売りが加速し109.10割れまで下落。 パウエルFRB議長の記者会見は、「利上げの論拠がいくらか弱まった。バランスシートし縮小を終了する適切な時期を精査中。経済の見通しに逆流が見られる」等のハト派発言を受けドル売りがさらに強まり一時108.80台まで続落。109.00台の上値が重くなり引き続き売り圧力は変わらず。108.50、80が重要なポイントで今後の日経平均株価の上昇でどこまで買い戻されるのか? 109.00~20の戻り売り圧力は続きそう。米中パイレベル通商協議? 米雇用統計? 波乱含み相場へ!

EURUSDは、FOMC声明とパウエル発言を受け、1月11日以来となる久々の1.1500台を一時回復。この水準を維持できるかを注目。1.1500を維持できれば本物なのだが? 

GBPUSDは、ブレグジット代替案の採決も終わり今後の不安は隠せないが、安値1.3055と200日MA1.3057をボトムとし底値を維持し、FOMC声明とパウエル発言を受け、1.3140台まで急伸。上昇幅は他の主要通貨に比べ弱く、1.30~1.3200のレンジを抜け出せず。

さすがに、株高とリスク選好の影響が強いAUDとNZD。AUDUSDは0.7270台と前日比1.26%上昇し12月6日の高値水準に昇りつめ、ドル売りをリードしているが、米中ハイレベル通商協議の影響を強く受けるため、このまま急伸できるか? テクニカルではAUDブル!!

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USD 1月 ADP雇用統計=前月比21.3万件(予想17.8万人 前回27.1→26.3万人)→ 予想を上回る

USD 12月 NAR中古住宅販売保留指数=前月比-2.2%(予想0.5% 前回-0.7→-0.9%)、前年比-9.8%(予想 前回-7.7→-7.8%)→ 予想外の大幅下落し、2014年来で初めてのマイナスへ。

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FOMCは、政策金利2.25~2.5%の据え置きを決定、予想通り

FOMC声明は、声明で米経済見通しをめぐる不確実性の高まりに、年内の一段の利上げに忍耐強くなる姿勢を示す。斬新的な利上げの文言を削除し、バランスシート正常化を調整する準備を表明したことでドル売りが加速。前回12月のFOMC声明にあった、経済見通しへのリスクは「おおむね均衡している」と判断するとの文言を削除。「いくらかのさらなる緩やかな(some further gradual increases)」利上げが適切となるとの文言も今回の声明で削除。バランスシートを毎月500億ドルペース縮小は続ける方針を維持するも、経済・金融情勢を踏まえ、将来的にペースを変更する用意を表明、→ バランスシート縮小は予想より早い段階で終了する可能性にド米株急騰、米債利回り急落し、ドルは全面安

パウエルFRB議長は、利上げの論拠がいくらか弱まった。バランスシートし縮小を終了する適切な時期を精査中。経済の見通しに逆流が見られる。過度に高いインフレのリスクは後退した模様。最近の原油価格の下落がインフレを下押しする可能性。FRBの忍耐が景気を支えることができる。次の利上げは経済指標の結果次第。FRBの政策は中立のレンジ内。現在の政策は適切。バランスシートの構成についてこれからの会合で議論。市場の混乱を引き起こすバランスシートの計画は望まない。政府機関の閉鎖は第1四半期GDPに影響を残すが第2四半期で取り戻せる。バランスシート規模は準備金の需要などで決定。FRBは政治的な要因を考慮せず。→ この記者会見を受け利上げの可能性が弱まったとの判断にドル売りが加速

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2019年1月30日(水)欧州・米国市場序盤の動き

2019年1月30日(水)欧州・米国市場序盤の動き

ブレグジット代替案の採決も終わり、FOMCを未明に控え積極的に動きにくい状況は変わらず。ただし、FOMCはハト派傾向を期待する動きは強く、ダウは+250ドル近くの上昇からスタートし、原油価格は1.24%上昇し54ドル近くで推移、米10年債利回りも2.72台乗せへと上昇。

USDJPYは、FOMCを控え動きにくい中、米株高、米金利の上昇、原油価格の上昇と円売りの材料が多く昨日の高値109.54を上回ると買が加速して109.74まで上昇中。

AUDUSDは、アジア市場早朝の豪CPIが予想より強く、0.7150→0.7200台までアジア市場で上昇。欧州市場に入り0.7200台での動きから、米国市場に入り0.7180台まで小幅下落中。

USDCADは原油価格の上昇もあり、アジア市場の高値1.3280台から1.3210台へとCAD買の流れが続く。

GBPUSDは、ブレグジット代替案の採決は無秩序な合意なき離脱回避に向けた複数の修正案を否決したことで、GBP売りからスタートするも1.3060台をボトムに何とか下げ止まり小幅反発。

EURUSDは、欧州序盤に発表された仏GDPの前月比は予想外に強く1.1450を高値に、前年比は0.9%と予想と変わらず前回よりは低下するも動きは鈍く、ユーロ圏の景況感関連の指標は弱く、経済信頼感も106.2(前回106.7)と弱く、消費者信頼感は-7.9と予想と変わらないが速報値は下方修正。また、独CPIは前年比1.4%(予想1.6%)と弱くHICP前年比は1.7%(予想1.7%)と変わらなかったが相場への影響は限定的。米国市場に入り米株高、債券利回りの上昇もあり前日の安値1.1411を割り込み1.1400台まで一時下落。

米ADP雇用統計は前月比21.3万件(予想17.8万件)と予想を上回る。

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2019/01/30

2019年1月29日の終値と28日との変化率

2019年1月29日の終値と28日との変化率

やっとブレグジット代替案の採決は終わったが、GBPブル派が切望したクーパー案は否決し、GBP売りへ。ただし、米司法省ファーウェイを起訴し、カナダはファーウェイCFOの送還請求を受理、どうなるんだ今日からの米中ハイレベル通商協議?

それと、米GDPと雇用統計を控えて、どちらにでも動くことが予想される。

ブレグジット代替案は、クーパー労働党議員が提案のEU離脱延期の権限を議会に与える修正案を321対298で否決、有力視されていたが否決されたことで「合意なき離脱」のリスク高まり、GBPUSDは1.3100を割り込みGBPUSDは1.3060台で推移。

一方、北アイルランド国境のバックストップ代替を盛り込んだブレイディー議員の修正案を賛成317、反対301の賛成多数で可決。合意なき離脱の拒否」を盛り込んだスペルマン議員の修正案も賛成318、反対310の賛成多数で可決。

昨日のレンジは別表を!

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2019年1月30日(水)29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月30日(水)29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

世界中が注目したブレグジット修正案。英議会は7つのEU離脱合意の代替案の審議を行い、キーパー氏提案のEU離脱延期を目指す修正案を否決。有力視されていたが否決されたことで「合意なき離脱」のリスク高まりGBP売りが強まる。EU離脱問題の主導権を議会に移すコービン氏の修正案も否決。(現在の採決中)

ブレグジット修正案を前にして動きにくい相場の中で、原油価格は一時53.93まで上昇、米株は強弱混在し、ダウは上昇する反面、NasdaqとS&P500は下落、特にNasdaqは現時点では8%近くの下げとなっている。そして、米ケースシラー住宅価格指数は弱く、米CB消費者信頼感指数も2017年7月来の低水準で、米10年債利回りは一時2.708%(前日2.744%)と下げ幅を拡大中。

為替相場は、ブレグジット修正案の審議と採決を前にして動きにくい相場が続き、弱い米ケースシラー住宅価格指数は弱く、米CB消費者信頼感指数にもドル売りの流れは見られず。ただし、弱い米株の動きに連動しAUDUSDとNZDUSDの売りが見られ、AUDUSDは0.7144まで下落、NZDUSDは0.6826まで下落し安値圏で推移中。

GBPUSDは、ブレグジット修正案の審議と採決を前にして大枠1.3120~1.3200のレンンジから、1.3100を割り込む。キーパー氏提案のEU離脱延期を目指す修正案を否決。有力視されていたが否決されたことで「合意なき離脱」のリスク高まり1.3050台へと続落中で売り圧力を継続中。

USDJPYは、アジア市場で株安と仲値に下げた109.13をボトムに日本株が値を戻し109.34まで上昇。欧州市場に入り欧州株高もあり109.46まで上昇。109.50超えのストップを巻き込み一時109.54まで上昇するも続かず、弱い米経済指標が続く中で、米債利回りの低下、Nasdaqの下げ幅が強まると109.28まで下落。ブレグジット修正案の前後では109.28~43のレンジで推移中。特に方向感は定まらず、レンジ内での動きを継続中。

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23:00    USD 11月 ケースシラー住宅価格指数=前年比4.7%(予想4.9% 前回5.0%)

0:00    USD 1月 CB消費者信頼感指数=120.2(予想126 前回128.1)

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英議会はブレグジット修正7案を審議し採決。EU離脱合意の代替案を否決。EU離脱問題の主導権を議会に移す修正案を否決。ブレィディ保守党議員が提出した再交渉の修正案を可決。スペルマン議員提出の合意なき離脱を回避するための修正案を可決。クーパー労働党議員が提案のEU離脱延期の権限を議会に与える修正案を否決→ 有力視されていたが否決されたことで「合意なき離脱」のリスク高まり、GBPUSDは1.3100を割り込む。引き続き審議中。

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2019/01/29

2019年1月29日(火)欧州・米国市場序盤の動き

2019年1月29日(火)欧州・米国市場序盤の動き

CHFとJPYが若干弱く、株高でリスク選好の動きになるも、EU離脱合意の代替案の審議を控えて全体的に動きは緩慢で特に言うこともない。

英議会はメイ首相の「EU離脱合意の代替案」を審議する。日本時間の午後10時30分から審議は始まり、30日午前4時に投票が始まる。直前になってメイ首相は前日、保守党議員らとの会合で、離脱強硬派の支持を取り付けるために、アイルランド国境へのバックストップ条項の撤回を目指し、別の政府案への支持を訴えた。

直前の流れはややポンド高に傾いているが、これがどうなるのかこれが今日の大問題。EURGBPが動き、EURUSDが動き、GBPJPYが動きUSDJPYも動くことになりそう。

2019年1月29日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年1月29日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株は一時250近くの上げから値を戻し前日比+15.64(+0.08)で終了。中国株も下げ幅を縮め前日とほぼ同水準で推移。米10年債の利回りも大きな変化は見られず、前日大幅に値を下げた原油価格は若干のプラス圏で推移している。

今日、英議会はメイ首相の「EU離脱合意の代替案」を審議する。日本時間の午後10時30分から審議は始まり、30日午前4時に投票が始まる。市場では離脱時期の延期、2度目の国民投票、その他、なんらかの合意などサプライズがないとも限らず。

また、明日から2日間米中ハイレベル通商協議が予定されており、結果を見るまではどこに落ちどころを見つけるかは不明。そして、30日の米GDP、2月1日の米雇用統計と、長期筋や実需筋は別として中短期の投機筋が決め打ちしてポジションをとるのは難しい。

USDJPYは、109.35を高値に日本株の下落に一時109.13まで円高が加速するも、米株が値を戻すと109.34まで値を戻すが、109~110のレンジを抜け出せずにいるも、リスク回避の動きを考えれば上値は重い。

GBPUSDは、1.3141~1.3160のレンジで動けず。何も言うことはない。

EURUSDは、1.1420台をボトムに20~40のレンジで、GBPUSDの変動にEURGBPが動き、EURUSDが動く可能性が高く、様子見を決め込んでいる。

AUDUSDは、NAB企業景況感が前回より大幅に低下したこともあり、一時0.7130台まで値を上げるも、結局は0.7150~75のレンジに終始。株価と連動しながらも、米中貿易交渉の行方に強く左右されることからこちらも言うことはない。


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6:45    NZD 12月 貿易収支=2.64億NZドル(予想1.59 前回-8.61→-9.55億NZドル)、輸出高=54.8億NZドル 予想5.5 前回49.4→4.91億NZドル)、輸入高=5.22億NZドル(予想5.3 前回58→5.86億NZドル)

9:30    AUD 12月 NAB企業景況感指数=2(予想 前回11)、企業信頼感指数=3(予想 前回3)


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2019年1月28日の終値と25日との変化率

2019年1月28日の終値と25日との変化率

さすがに、重要なイベントが多数控えており、動きはどうもよくわからず。
言えることは、どのような結果が出ても対応できる状況を維持せざるを得ず。

リスク回避の円買いが選好選好してはいるも、長らく109~110円のレンジを抜け出せないUSDJPY。目先の材料からはどうしてもリスク回避を期待したくなる。

詳しくは別表を!
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2019年1月29日(火)28日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月29日(火)28日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

株安、債券利回り低下、原油安、為替相場はドル高+円高。

米株は、弱い米決算・見通しを受け米株安がつづきダウは1%近くの下げへ、原油価格は米国の原油生産量増加を懸念し弱く一時51.30台へ下落から52.10台で推移。米10年債利回りはCBOの成長下方修正見通し、FOMCのハト派変化の可能性に高値2.764→2.726まで一時下落し2.74%近くで推移。

為替相場は材料が豊富過ぎるのか、積極的に動きにくい状況は変わらず。ただし、米中ハイレベル通商協議を意識したリスク回避の流れなのか、USDJPYは一時109.16まで下落、過去7営業日にわたり109~110の1円レンジで推移しているが、現状は109.50超えが再び重くなり円高傾向を維持。

EURUSDは、1.1400の大台を維持しながら米国市場では一時1.1444まで上昇。レンジは1.1390~44の約50ポイントの狭い動きで、ドラギECB総裁の「ユーロ圏経済は予想より軟調で、大規模な刺激策がなお重要」との発言にも売りは限定的で1.14台を維持し、逆にEURGBPの買い戻しなのか強さを維持。

GBPUSDは、早朝の1.3212を高値に米国市場では1.3137まで下落。29日の英国のEU離脱協定案の代替案の採決はどうなるのか? 2月13日に実施することを検討と報道は否定されたものの気になる。また、メイ首相は、「方針転換しバックストップ撤回求める修正案への支持表明」したこともあり、合意なきEU離脱のリスク低下の可能性もあり底堅く推移する可能性も残る。

話題は豊富で
米国発では、FOMCでバランスシート縮小や保有国債の維持協議の可能性。米政府機関の一部閉鎖は終了したが、米CBOは2019年通期GDP予想2.4→2.3%に下方修正。30、31日の米中ハイレベル通商協議では何等かの合意の可能性は不透明。WTOは、中国側は米国が2340億ドル相当の中国製品に課す関税について違反申し立ての審査を開始。

ユーロ圏では、ECBの金利正常化の先送りの可能性が指摘される中で、ビスコ・イタリア中銀総裁は、「ECBは大幅な金融引き締めを手控える必要がある」と発言。「財政的に余裕があるにもかかわらず緊縮策を導入している国があると」ドイツを暗に批判。注目のドラギECB総裁(欧州議会の証言)は、ユーロ圏経済は予想より軟調で、大規模な刺激策がなお重要と発言。

英国では、29日の英国のEU離脱協定案の代替案が採決されるが、メイ首相(スカイニュース)は、EU離脱協定案の議会再採決を2月13日に実施することを検討と報道、ただし、英政府関係者は、スカイニュースの報道を否定した。メイ首相は、「方針転換しバックストップ撤回求める修正案への支持表明」。バックストップ状況の期限を求めており、再交渉でブルッセルに向かう予定との報道も。

グラハム・ブレイディ議員(メイ首相支持派)は、バックストップ条項を別の取り決めで置き換えることを求める修正案を提示。EUのウェイアンド次席交渉官は、アイルランド国境問題のバックストップについて、「代替案の協議に前向きだとする一方、現時点でそうした代替案はない」と発言。


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2019/01/28

2019年1月28日(月)アジア・欧州市場前半の動き

2019128日(月)アジア・欧州市場前半の動き

為替相場は、英国のEU離脱合意の代替案の採決、米中ハイレベル通商協議、FOMC、米GDP、米雇用統計、月末月初の特殊要因など、相場変動要因が多数控えていることもあり、上下変動しながらも積極的に動きにくい状況となっている。

その中で、明日の英国のEU離脱合意の代替案の採決を前にして、GBP売りが目立っておりGBPUSDEURGBPGBPJPYでポンド売りが目立っている以外は大きな変化は見られず。

また、原油価格が下落していることもあり、USDCADCADがやや弱含みで推移し、AUDUSDNZDUSDはアジア市場の上昇から欧州市場に入り売りへと変化し結局も元の水準に逆戻りしている。USDJPY109.50台でスタートし、株安の流れとビックイベントを前にしたリスク回避なのか一時109.27まで円高が進むも、欧州市場に入ると109.50台まで値をも戻している。

日経平均株価は-124.56(-0.60%)下落、上海総合も一時の上昇から下落へと転じ、欧州株は下落からスタートしマイナス圏で推移。原油価格は52.70大と下げ幅を拡大、米10年債利回りは2.76%台と下落から上昇へと転じている。

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2019/01/27

今週の為替相場を考える(1月28~2月1日)

今週の為替相場を考える(1月28~2月1日)

今週の主な材料にも記載しているが、米中通商協議のハイレベル会談とEU離脱合意案の代替案採決が加わり、米政府機関の一部閉鎖は暫定的ならが解除されており、どのような結果となろうが相場が動く可能性大。

また、今週は月末・月初の特殊要因もフィキシング前後の相場変動が高くなる可能性。そして、FOMC、米GDP、米雇用統計を含め、重要な経済指標が多数と、さらに相場変動に拍車をかける可能性も。(詳しくは「今週の主な材料」をご覧ください)

要注意材料!
【米中通商協議のハイレベル会談 1/30~31日】
【メイ首相のEU離脱合意案の代替案の採決 1/29日】
【FOMC・パウエル議長会見 1/30日】
【米GDP 1/30日】
【米雇用統計 2/1日】

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USDJPY 108.85~110.20

USDJPYの膠着状態からの脱却を期待したが、緩やかな円安傾向を維持するも110円台を達成できず失敗。米中通商協議のハト派・タカ派発言の混在に上下変動しながらも、ブレグジットの合意なきEU離脱回避の可能性の高まりのリスク選好の円売り、FOMCでバランスシート縮小の早期終了期待=米金利低下の円買い、株高の円売りと混在した動きへ。

今週は米中ハイレベル通商協議の結果がひとまず判明する。1月下旬に日本が「物品貿易交渉」としたことに反して、米国側は為替操作を含めた「包括的な交渉」と位置付けていた交渉は、米中交渉が優先され先送りされているとはいえ、正式に公表されている年間7兆円の対日貿易赤字の削減要求に変化が生じる可能性は低い。報道されている通り中国が米国に大幅譲歩することにでもなれば、対日貿易圧力はさらに強まる可能性が高い。

結果、FRBの利上げ圧力の低下と、米債利回りの低下に伴う円安相場が急反転するとは考えにくいものの、株高もありトランプ氏の対日貿易赤字の大幅削減圧力と為替条項をのこすことで極端な円高も期待できず、結果としてUSDJPYはさまよえる通貨になるリスクも否定できず。そのため、円クロスでの取引が最も有効であると考えたい。


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GBPUSD 1.3070~1.3300

29日のメイ首相のEU離脱合意案の代替案の採決次第であることは間違いない。期待は第50条の延長または撤廃や2回目の国民投票の可能性が高いことを考慮に。目先は最悪を脱しているとの期待からGBPロングぎみで調整の下げはありそう。今週の相場変動はEU離脱合意案の代替案の採決次第であることは間違いないが、テクニカルだけで考えれば200日MA1.3070クリアに上回っていることを考えれば、1.32~1.33までの上昇余地は考えられる。

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EURUSD 1.3000~1.5000

ドラギECB総裁発言や理事会を受け、早期利上げ期待の低下に売り圧力が続いていたが、先週末は反発し結局は1.13~1.15のレンジ相場を抜け出しきれてはおらず、方向性は不透明。オシレータ計のDailyは買変化、25日、75日MAは現在の水準近くに位置しており動きにくい。月末の特殊要因と英国のEU離脱合意案の代替案採決でEURGBPが動きで上下変動するだけなのか?

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AUDUSD 0.7100~0.7250

先週は久々の大陽線で引け0.7100割れの底堅さを確認しているが、相変わらず0.7080~0.7250のレンジ内。過度の期待は禁物ながら、中国各種PMIの発表と米中ハイレベル通商協議が控えており、その結果でサプライズがないとは言えない。


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今週の主な材料(1月28~2月1日)

今週の主な材料(1月28~2月1日)

米政府機関の一部閉鎖は暫定的ならが解除へ。今週は月末・月初の特殊要因。FOMC、米GDP、米雇用統計を含め、重要な経済指標が多数。それに、米中通商協議のハイレベル会談とEU離脱合意案の代替案採決が加わり、変動の週を予感。

【米中通商協議のハイレベル会談 1/30~31日】
1月30日~31日には中国の劉鶴副首相が米国の「ムニューシン財務長官とライトハイザーUSTR代表」の招請の招きに応じて訪米し貿易協議をおこなう。1月7~9日の予定を1日拡大して話し合われた通商協議は、「有意義であった」、「進展はなかった」と相反する報道が流れていることもあり、最終的にはトランプ氏の決断にゆだねることになるが、どちらに転んでも為替相場が動くことは間違いない。市場の期待は何らかの合意。

【メイ首相のEU離脱合意案の代替案の採決 1/29日】
土壇場になり北アイルランドの民主統一党(DUP)はメイ首相のEU離脱協定案について、アイルランドとの国境問題を巡るバックストップに明確な期限を設けるのであれば、メイ首相の「プランB」を支持することを非公式に決定(一部報道)。EU側は第50条の延長をある程度の期間認めることになりそうで、その流れを織り込んだポンド高となっている。英国もEUも英国の合意なきEU離脱を望んではいないことは確か!

【FOMC・パウエル議長会見 1/30日】
FOMCに関してWSJ紙が先週末に、今回のFOMCで「2年前に開始したバランスシートの縮小を予想よりも早い段階で終了することを決める」、「最終的なバランスシートの規模も、当初の想定を上回る水準」となりそうだと報道。先週末のドル安はこれをすでに先取りした流れとなっている。

バランスシートの縮小が始まった17年10月、複数の当局者はバランスシートが当時の4.5兆ドル→1.5〜3兆ドル程度まで縮小すると予測されていた。今週は為替相場の影響が大きい米金利の行方、FOMCで「保有債券の縮小計画」が最大の注目点となり、その結果を受けて米金利と株、そして為替相場が反応することになる。

【米GDP 1/30日】
米GDPは第4四半期の速報値で、前年比の予想が2.6%と前回の3.4%から低下が予想されている。先週末に米政府機関の一部閉鎖が前提的ながら解除されていることもあり、予想通りの結果になればドル売りへと動くこともないと思われる。

【米雇用統計 2/1日】
米雇用統計は1月の数字で、失業率は3.9%で変わらず、問題の非農業部門雇用者数の予想は16万人程度で前回予想外に増加した31.2万人から」大幅な低下が予想されている。これでも3か月平均では21.6万人と過去10か月の平均21.3万人を上回っている。また、平均時給の前月比は0.3%と前回0.4%の低下が、前年比は3.2%と変わらずの予想となっているが、前回が予想外に強い数字となったこともあり、強さを維持しているように思えてならない。

【その他・上記掲載分を除く】
1/28(月)ドラギECB総裁発言、カーニーBOE総裁発言
1/29(火)米CB消費者信頼感指数
1/30(水)豪第4四半期CPI、ユーロ圏各種信頼感指数、独CPI
1/31(木)中国PMI、仏CPI、独雇用統計、ユーロ圏GDP、米個人所得・個人支出、カナダGDP、米シカゴPMI
2/1(金)中国財新PMI、ユーロ圏各国製造業PMI、米製造業PMI、米ISM製造業景気指数、米ミシガン大学消費者信頼感指数


詳細日程は別表を!

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2019/01/26

2019年1月26日(土)25日、海外市場の動き(午前6時頃の動き)

2019年1月26日(土)25日、海外市場の動き(午前6時頃の動き)

FOMCは緩和ぎみ政策を検討との報道、トランプ氏の盟友がロシア疑惑で逮捕。そして、ついにトランプ氏は暫定ながら政府機関の一部解除を決断。ブレグジットではDUPが条件付きながらメイ首相の離脱合意案「プランB」を支持することを非公式に決定との報道。

為替相場はドルが全面安。株価は上昇傾向を維持、債券利回りは上昇とリスク選好のパターン。GBPUSD+AUDUSD+NZDUSDは1%超、EURUSD+USDCADも1%弱のドル安。USDJPYは小幅な円高でJPYは他の主要通貨にたいして全面安。


USDJPYは、結果円高で110.00の壁を超えることはできず、欧州市場の109.95を高値に、NY市場の終盤では109.47まで下落と結局はポイントの50を割り込みながらアジア市場序盤の109.52を割り込む水準まで逆戻り。オプションがらみの円買いが多いとの事前観測も強かったが、FOMCのハト派観測の影響も強く受け、さらに米中通商協議を30日、31日に控えた不透明性を意識した動きへ。

EURUSDは、独IFOは弱く、コンテイタリア首相の独・仏痛烈批判の中、なぜかドル売りをリードしているような展開となっている。アジア市場の1.1300をボトムに、前日のドラギ発言と米中通商協議のハト派・タカ派発言に翻弄され上下変動した流れの週末の調整色も強い。ただ、FOMCのハト派観測の影響と米政府機関の一部閉鎖解除の影響も強く米国市場にはいると前日の高値1.1390台を上抜け1.1418までと16日以来、久々の1.14台を回復している。

GBPUSDは、アジア市場から、ザ・サン報道で、DUPはメイ首相のEU離脱協定案について、アイルランドとの国境問題を巡るバックストップに明確な期限を設けるのであればメイ首相の「プランB」を支持することを非公式に決定との報道が材料視されており、1.3050台をボトムに欧州市場に入ってそれが復活。英国とEUのポジティブ報道もあり底堅く推移。米国市場に入りFOMCのハト派観測、米政府機関の一部閉鎖解除の動きに終盤にかけて1.3216までと昨年10月16日の高値水準まで続伸中。

◎共和党ロビイストでトランプ大統領の盟友、ロジャー・ストーン氏はロシア疑惑でFBIに逮捕。
◎WSJ紙は、「FRBは次回のFOMCでバランスシート縮小を予定より早期終了し、大規模な国債保有の維持を検討する」
◎トランプ大統領は、日本時間03:30時に米政府機関閉鎖で声明を発表し、事前の報道通り、「政府機関一部閉鎖の解除に向けて、2月15日まで3週間のつなぎ予算案で議会と合意」、ただし、争点となっていた57億ドルのメキシコ国境の壁建設費用は含まれず。ただし、トランプ大統領は、「議会が納得のいく案を提示できなければ、政府機関は2月15日に再び閉鎖となる。もしくは大統領権限を行使し、国家非常事態を宣言する」と言明
◎マコネル共和党上院院内総部は、トランプ大統領と議会指導部は、2月15日まで暫定予算で合意とし、同日中に上院を通過する可能性を示した。

◎英首相報道官、英政府は、EU側とさらなる離脱協議をする準備は整っていない。
◎DUP(北アイルランドの民主統一党)のドッズ副首相は、EU離脱の合意に達したいが、バックストップ案が問題。
◎ザ・サン報道で、DUPはメイ首相のEU離脱協定案について、アイルランドとの国境問題を巡るバックストップに明確な期限を設けるのであればメイ首相の「プランB」を支持することを非公式に決定。
◎リードサム英下院議長は、EUはブレグジットの準備のために、数週間は第50条を延長するのは確か。バックストップ問題が解決できれば、DUPは首相の提案を承諾するだろう。
◎コンテイタリア首相は、フランスとドイツが自国の国益を追求している一方で、口先だけは欧州寄りの表現をしていると非難。ドイツとフランスが「それぞれの国益のみを考えている」と指摘。

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GER 1月 Ifo企業景況感指数=99.1(予想100.6 前回101.0)、現況指数=104.3 前回104.7→104.9、期待指数=94.2 前回97.3

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2019/01/25

2019年1月25日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年1月25日(金)アジア・欧州市場序盤の動き

週末金曜日のアジア市場。経済指標の発表は極端に少なく、為替市場の動きは緩やかで前日のドル高の反動に主要通貨でややドル売りの流れとなるも、ドル円は日本株が底堅く推移し、109.50~90のレンジで、50をボトムに上値を狙う動きは変わらず、110.00の大台を再度トライする可能性も。

前日の理解不能な米中通商協議の米側要因の発言は、結局を何らかの合意を望んでいるが、トランプ大統領が容認できる明確な条件を勝ち取らなければ先に進まないとのことなのであろう。

いずれにしても、来週の30日、31日の米中ハイレベル会談で「白黒」が判断されることは間違いなく、為替相場の上下変動を避ける意味でも大きなポジションは持ちにくい。特に月末を直前にして実需筋の動きも相場を動かす可能性が高くなる。

GBPUSDは1.30台をベースに、朝から上昇傾向を続けていたが1.3139を高値に、欧州市場に入ると週末を控え1.3100を割り込み調整色が強くなっている。ハモンド英財務相とメール仏財務相はブレグジットに関しやや悲観的。

EURUSDは1.1300をボトムに1.1300~1.3330の狭いレンジで推移。ビルロワドガロー仏中銀総裁、クーレECB専務理事は景気に対してネガティブ発言。

日経平均株価は+198.93(+0.97%)と強さを維持。中国株も底堅く上海総合は+10.029(+0.39%)、欧州株も上昇からスタート。米10年債利回りは2.73%と上昇、原油価格は上昇し53.70台へ。


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2019年1月24日の終値と23日との変化率

2019年1月24日の終値と23日との変化率

米中通商協議は一体どうなんだろう! ネガティブ? ポジティブ? それとも、トランプ次第?

発言も強弱交錯するなかで、確かなのは30日、31日にとりあえず結論が出ることだけ。

それにしても、EURGBPの売りも要因一部なのだろうが、ユーロ圏の景気鈍化にEURUSDの下げがきつい。

詳しくは別表を!

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2019年1月25日(金)24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月25日(金)24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

弱いユーロ圏経済指標と逆に安定感のある米経済指標。米中通商協議の進展を期待する発言が多数あり、ダボス会議では米証券会社CEOは総じて米経済に楽観的。

為替相場は主要国通貨でドルは全面高(円は健闘)、米株は下げ幅を縮小、米債利回りは低下するも下げ止まり、原油価格は上昇。

ECB理事会は予想通り据え置き、ドラギECB総裁は「景気見通しを警告し、リスクは下方に転じた」とハト派。ユーロ圏PMIは予想外に悪化し、独政府は今年成長予想値を1.8→1.0%へ大幅下方修正する計画とネガティブ。逆に米雇用はさらに予想外に改善し、米PMIも予想外に強く、米国と他国と差が直に相場に反映し、EUR売りとドル買いへと動く。

米中通商協議では、ロス商務長官の「ネガティブ発言」にドル売りが強まり、逆に「ポジティブ発言」にドル買いが強まり。クドローNEC委員長の「月末の中国副首相との協議は重要」と発言、さらに彼は「「1月の雇用統計はかなり良いだろう」、「トランプ大統領は米中協議に楽観的」との発言にドル買いが強まる。

EURUSDは、アジア市場の1.1390台を高値に、欧州市場の序盤では、弱い仏PMIに前日安値1.1350を割り込み、強い独PMIに1.1370台へ反発、弱いユーロ圏PMIに続落。ECB理事会は予想通り金融政策を据え置き、一時利食いの買いに1.1350台へ反発するも、ドラギECB総裁の「景気見通しを警告し、リスクは下方に転じた」とのハト派発言に1.3060台へ下落するも、逆にロス商務長官は、「米中は貿易問題で解決から何マイルも離れている」発言に1.1370台へ反発。米株安と金利低下もあり1.1360~80の水準で推移するも、ロス商務長官の米中通商協議で先の発言と真逆の「米中両国とも貿易協定を結びたい」、「来週の協議のためにたくさんの準備をしている」、「協議終了後に声明を発表する」、「トランプ大統領は妥協できることはすべておこなっている」発言。クドローNEC委員長は、「1月の雇用統計はかなり良いだろう」、「トランプ大統領は米中協議に楽観的」との発言も加わり、米株はボトムアウトする中、1.2895までと12月14日の安値水準まで下落。

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22:30    USD 新規失業保険申請件数=19.9万件(予想21.5万件 前回21.3→21.2万件)→ 予想外の改善し、1969年11月以来の低水準

23:45    USD 1月 総合PMI・速報値=54.5(予想54.2 前回54.4)、製造業PMI・速報値=54.9(予想53.5 前回53.8)、サービス業PMI・速報値=54.2(予想54.1 前回54.4)→ 予想を上回る

0:00    USD 12月 景気先行指標総合指数=前月比-0.1%(予想-0.1% 前回0.2%)→ 予想通り

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【北米】
トランプ大統領、一般教書演説を政府機関閉鎖が解除された後に下院で行う

ムニューシン財務長官は、人民元は中国との貿易協議におメル重要なファクターの一つ。

トランプ大統領は、米政府機関の閉鎖で、壁建設の要求で屈服することなく妥協せず。

ロス商務長官は、「米中は貿易問題で解決から何マイルも離れている」→ ドル売りの材料へ

ロス商務長官は、「米中両国とも貿易協定を結びたい」、「来週の協議のためにたくさんの準備をしている」、「協議終了後に声明を発表する」、「トランプ大統領は妥協できることはすべておこなっている」→ ドル買いの材料へ

クドローNEC委員長は、来週訪米する劉鶴・中国副首相との通商協議について、両国が合意を得られるかどうかの決め手となる極めて重要な協議になる

クドローNEC委員長は、「1月の雇用統計はかなり良いだろう」、「トランプ大統領は米中協議に楽観的」。→ ドル買いの材料へ。 

トランプ大統領は、FRBのメンバー選択で大統領と同じ考えを持っている人任命したがっている。

JPモルガン、米第1四半期の成長見通しを政府機関の一部閉鎖が長期化に2.0→1.75%に下方修正。

モルガン・スタンレー・ゴーマンCEO(ダボス会議)、「市場の一部では年内の利下げを予想しているが、私はそれはないと考えている」と発言。「しかし3度や4度の利上げは見込んではいない。個人的な予想では1度か2度だろう」

BOA・モイニハンCEO(ダボス会議)は、「今のところ12月のデータは追加利上げを支持するのに十分力強い」

【欧州】
ドラギECB理事会の記者会見、景気見通しを警告し、リスクは下方に転じた。 「成長減速の認識と減速の要因について見解が一致した」、「景気見通しに対するリスクは下向きに移行」、「ユーロ圏の景気後退の可能性は高くない見込み」、「長期リファイナンスオペ(TLTRO)は就任の委員から言及はあるも決定される」→EUR売りの反応

ドラギECB理事会の記者会見、①「特に地政学的要因に関連する不透明感の持続と保護主義の脅威がセンチメントの重しとなっている」、 ②「リスクバランスの表現の変更は全回一致だったが、それが政策に対して意味するところについては議論しなかった。今回の会合は本質的に、現状やその原因、減速が続く期間などを判断するものだった」、 ③「ユーロ圏経済がリセッションに陥る可能性は低いとの見解でも当局者らは一致したが、域内の一部が深刻な景気下降に陥れば、域内他国に広がる可能性はあると認めた」、 ④「新たな条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)が議題に上ったが、決定はされなかった」。

ハンデルスブラット紙は、ドイツ政府は世界経済成長の鈍化や、英国のEU離脱を巡る不透明感に、今年の成長見通しを1.8→1.0%に下方修正へ、2018年は1.5%で5年ぶりの低水準だった、正式には30日に公表へ。→EU売り材料へ

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2019/01/24

2019年1月24日(木)アジア・欧州市場の動き

2019年1月24日(木)アジア・欧州市場の動き

ECB理事会とドラギ総裁の会見待ちながら、市場のムードは大きな変化は期待せずややしらけ気味。もちろん、よく口を滑らすドラギ総裁のサプライズはないこともないが、その可能性は少ない。

市場全体では、ダボス会議からの材料を待ちながらも、米中通商協議の混沌とした動きは不透明感の塊で、ブレグジットと合わせ積極的に動きにくい状態が続いている。

その中で、強含んでいるポンドも今日は、1.13の大台を維持しながらも、EURUSDの売りに連動する形で値を下げている。ただし、テクニカルや合意なきEU離脱の可能性が弱まるなか、底堅い動きが続きそうな雰囲気は十分。

USDJPYは109.44をボトムに一時109.74まで上昇するも、前日の110台失敗の反動に上値も重いが、これで2度目のトライで、そろそろ抜け出すことを期待したいが! 米中通商協議の影響を見定めることが必要ではあるが、109円台前半の買い意欲は強く、相変わらず押し目かいの動きが続いている。

早朝の豪失業率は改善し、新規雇用者数も予想を上回り直後はAUD買いが強まるも続かず。

トランプ大統領、一般教書演説を政府機関閉鎖が解除された後に下院で行うとツィート。

脇役の経済市場と思われた、仏PMIはサービス業が予想外に弱く、総合も予想と前回を下回り、EUR売りが強まる。逆に、独PMIはサービス業が強く総合も予想と前回を上回り、EURの買い戻しが強まる。

2019年1月23日の終値と22日との変化率

政治ネタで動く為替相場ながら、今日の豪雇用統計、ECB理事会とドラギ総裁会見! それと、米PMIと景気先行指数も気になる。

さて、昨日はGBPの上昇が目立ち、クロスでもEURGBPが続落傾向止まらず。GBPJYPは1%超の上昇と、これがブレグジットで悩むポンドなのか? と疑ってしますも、市場なハードブレグジットのリスクが減少していることを評価し、ポンドショートの巻き戻し以外に他ならないのでは? もちろん今後の結果は英国民次第。

詳しデータは別表で

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2019年1月24日(木)23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月24日(木)23日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

円を除きGBPを中心にドル売りの流れを維持し、米株・米債利回り・原油価格は上下変動しながらも、小幅上昇の傾向を維持。

為替相場はドル売りの流れの中で、英国の合意なきEU離脱回避の思惑が強まりGBP買いが目立ち、23日早朝の強いNZのCPIにNZD買いが目立つも、逆に、日銀の物価と価格見通しの引き下げ、貿易収支の悪化を受けた円売りも目立っている。

CADは駐中国カナダ大使が、ファーウェイCFOの米引渡しに反対する強い論拠があるとは反発。弱いカナダ小売売上高にもUSDCADは1.3300 の大台をキープし1.3370近くまで一時反発へ。EURは弱い消費者信頼感指数も集計方法の変更による面もあり売り圧力は見られず、EURGBPの売りにもEURUSDはs1.1350台を何とか維持し1.1390台へ反発。

USDJPYは、早朝の109.30台をボトムに、日銀の物価と価格見通しの引き下げ、貿易収支の悪化を受けた円売りが続き、アジア市場では109.80まで上昇。実需筋の売りに上値も重く上げ止まり大枠109.50~75のレンジで収れんするも、欧米市場に入ると、米債利回りの上昇や、米株高の流れに110.00まで上昇。さすがに110.00ではドル売り圧力は多岐に及び上げ止まり、米株安と米債利回りが逆に低下すると109.50割れのストップを巻き込み一時109.39まで下落。結局は小幅円安の109.60近辺で推移。

米下院民主党は、壁以外に活用なら国境費57億ドル容認を検討へと動く。ハセットCEA委員長は、中国と3月1日の期限までに通商合意にこぎ着けられると自信を示し、米政府機関の一部閉鎖が3月末まで続けが、第1四半期の成長はゼロになる可能性を指摘。

証監会の牙副主席はダボス会議で、暗にトランプ米大統領の経済政策に反論。米中通商協議について「合意に達すると考えている。トランプ大統領は米ダウ平均の上げ下げを自身の功績の指標としている」と発言。

ダウは前日比一時300ドル近く上昇から始まるも、逆に100近くのマイナス圏へ下落後に+140ドル近辺で推移。米10年債利回りは一時2.777%まで上昇ご2.73台まで低下し、2.748%と小幅高を維持。WTIは53.64に上昇ご51.86まで下落し52.60台で推移。

カナダ小売売上高は前月比-0.9%と予想外にマイナス幅が拡大し、2018年4月と同水準で2015年12月来の低水準カナダドル売りが強まる。ユーロ圏消費者信頼感指数は集計方法が変更され、-7.9(予想-6.5 前回-6.2→-8.3)→ 前月が下方修正され、予想を上回るマイナス幅で、2016年10月以来の低水準に。

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22:30    CAD 11月 小売売上高=前月比-0.9%(予想-0.6% 前回0.3→0.2%)、除く自動車前月比-0.6%(予想-0.4% 前回0.0→-0.2%)→ 予想外にマイナス幅が拡大しカナダドル売りが強まる、2018年4月同水準で2015年12月来の低水準

23:00    USD 11月 住宅価格指数=前月比0.4%(予想0.3% 前回0.3→0.4%)

0:00    EUR 1月 消費者信頼感指数・速報値=-7.9(予想-6.5 前回-6.2→-8.3)→ 集計方法が変更され、前月が下方修正され、予想を上回るマイナス幅で、2016年10月以来の低水準にEUR売りが強まる

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【北米】
米司法省は、カナダ側にファーウェイCFOの身柄引き渡しを要請へ。米中通商協議に先行き不安感は拭いきれず、

駐中国カナダ大使は、ファーウェイCFO、米引渡しに反対する「強い論拠」があるとは反発。米司法省がカナダ政府に対し身柄引き渡しを正式に要請する期限は今月30日。カナダ当局はその後1カ月以内に身柄引き渡しに関する公聴会を開くかどうか決定する。

ダイモンJPモルガンチェースCEOは、米中貿易摩擦は深刻な問題としつつも、両国が3月1日に設定した通商合意達成の期限延長に向け、十分な行動を取ることを想定。米当局者が問題を解決すれば、米成長率は3%に達する可能性がある

ハセット経済諮問委員会(CEA)委員長は、中国と3月1日の期限までに通商合意にこぎ着けられると自信。米政府機関の一部閉鎖が3月末まで続けが、第1四半期の成長はゼロになる可能性があり、解除されればその後はとても高い成長になり第2四半期が4.5%に回復することも予想される。

バークレイズは、米政府機関の一部閉鎖が長引いていることを理由に米第1四半期GDP見通しを3.0→2.5%へ下方修正。2019年通年のGDPは2.9→2.8%へ若干の下方修正へ。

米下院民主党は、壁以外に活用なら国境費57億ドル容認を検討へ。

ポロズカナダ中銀総裁は、原油安が今年の成長を低下させる「大きなショック」を引き起こしつつあるが、同国経済は良好。将来的な利上げペースについては、指標のほか原油価格低迷や世界的な貿易懸念を背景とした問題に経済がどう対応するかに大きく左右。中銀が今年の成長見通しを2.1%から1.7%に引き下げた。

【欧州】
英労働党は、メイ首相がEU離脱合意に失敗したら、3月29日の離脱を延期するように議会が首相に指示できる動議を出す可能性。

英国のバークレーEU離脱担当相は、EUと英国の合意なき離脱は避けたいのは明らかで、EUとさらなる話し合いを行う。

モスコビシ欧州委員会委員、現在の状況から脱出するには2回目の国民投票は道理にかなう。

英労働党は、英国が合意なきEU離脱を回避する案を支持。

EUのバルニエ首席交渉官は、英国が条件などで合意しないままEUを離脱することが既定路線となっている

【アジア・その他】
中国証券監督管理委員会(証監会)牙副主席はダボス会議で、米中通商協議について「合意に達すると考えている。トランプ大統領は米ダウ平均の上げ下げを自身の功績の指標としている」

中国証券監督管理委員会(証監会)牙副主席はダボス会議で、暗にトランプ米大統領の経済政策に反論し、グローバル化を強く擁護した。国際秩序は「単独行動主義と保護主義、ポピュリズム」に脅かされていると警告した。

日本の通関ベース貿易収支は、前回に続き予想外に赤字額が拡大、円売りの材料となる

日銀は金融政策決定会合で、長短金利操作付き量的・質的緩和の枠組みによる政策運営方針の維持を7対2の賛成多数で決定。経済・物価情勢の展望(展望リポート)で、消費者物価指数(除く生鮮食品、コアCPI)前年比の見通しをすべて下方修正へ。経済、物価の見通しは引き続き「下振れリスクの方が大きい」とした上で、海外経済を巡る下振れリスクが「このところ強まっている。

長期金利の誘導目標は「0%程度」としてある程度の変動を認める方針で、国債買い入れ(保有残高の年間増加額)のめど「約80兆円」も維持。短期金利は「マイナス0.1%」に据え置いた。指数連動型上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(J-REIT)の買い入れ方針も従来通り。「当分の間、現在の極めて低い長短金利の水準を維持する」とのフォワードガイダンス(政策金利の指針)にも変更はなかった。

NZの前月比CPIは0.1%に低下するも予想上回り、前年比は1.9%と予想を上回り前回と変わらず、NZD買が強まる。

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2019/01/23

2019年1月23日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年1月23日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株の回復と伴に、USDJPYは一時109.80まで値を戻すも、米司法省はカナダ側にファーウェイCFOの身柄引き渡しを要請など、米中通商協議をめぐる不透明感はぬぐい切れず、110円に向けて積極的に買い上げるには材料不足。

昨日のFT紙報道した「米国と中国の閣僚協議に向けて中国側が準備会合のための代表団の訪米を提案したものの、トランプ米政権が拒否した」との報道だった。ただ、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が否定はするも、「協議の成功に絶対重要なのは実行だ」と指摘した。また、「これらすべてが月末には解決されているだろうか。私には分からないし、あえて予想しようとも思わない」との言葉もなぜか気になる。

日経平均株価は一時180円近い下げから回復し前日比-29.19(-0.14%)で終了。上海総合は前日とほぼ変わらず、米10年債も大きな変化は見られず。

注目の日銀は金融政策決定会合は金融政策の据え置きを予想通り決定、また、展望リポートでは、消費者物価指数(コアCPI)前年比の見通しをすべて下方修正へ。

黒田日銀総裁は、世界経済が大きく減速する可能性は高くない、世界経済見通しが大きく下方修正される可能性は薄いとは言うも相場の変化は見られず。

EURUSDは、欧州市場に入り1.1350台まで値を戻すも、前日のNY市場のレンジ内での動きの世襲で変わらず。EURGBPの売りの影響も強く受けている。

GBPUSDは、逆に前日の高値1.2975を上抜け1.2985まで続伸中で、再び1.3000を再度トライ中。調整幅も少なく上昇傾向を維持している。

2019年1月22日の終値と21日との変化率

2019年1月22日の終値と21日との変化率

連休明けの米国は、株安、債券高(利回り低下)、原油安で、ドルは安全資産に対して下落。

米中通商協議の裏側が報道され、今後の交渉は決して楽観視できるものではないことが判明。ただし、本心と確信は見えてこず、今後どうなることはは不明。もちろん、トランプリスクも健在。

ただし、円相場は110円を失敗、110.50を割り込み、今はこの水準が上限に。抜け切れるまでは円ブル派が台頭するリスクも。

詳しくは別表を!

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2019年1月23日(水)22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月23日(水)22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

株安、債券利回り低下、原油安。為替相場はGBP+JPYは買われ、逆にAUD+CADは売られ、EUR+NZD+CHFは大きな変化は見られず。ファーウェイCFOの身柄は米国に移されるのか? 米中通商協議は物別れそれとも、政策的な動きなのか確信は不明?

GBPUSDは、ブレグジットの不透明感は強くとりあえず29日の離脱合意案の代替案の採決待ちながら、合意なきEU離脱を避けられるとの期待感も強い。含むボーナスの賃金上昇が見られGBP買いが選好。欧州市場序盤の1.2855をボトムに米国市場では弱い米中国住宅販売を景気に1.2920台を上回り、一時1.2975と1.300の復活手前まで上昇。欧州委員会のシナス報道官は、「合意なくブレグジットはハードボーダー(厳格な国境管理)を意味する」と発言し、報道官の発言を受けメイ英首相の報道官は、「ハードボーダーの回避に向けあらゆる手を尽くす」と表明したこことも評価か?

EURUSDは、ZEW景況感指数は予想外にマイナス幅が縮小するも、ドイツを含めユーロ圏の景気減速の懸念は強く、独10年債利回りは一時0.261%まで上昇後に0.236%まで低下。ECBの利上げ期待度の低下や、EURGBPの売りに押されて伸び悩み、米国市場に入ると一時1.1336まで下落から1.1374まで上昇と、結局は1.1330~70台のレンジで上下変動しただけ。

USDJPYは、弱い日中欧株と、欧州債券利回りの低下、原油価格の低下に109.50超の上値が重くなり、109.30~50のレンジの動きが続く。米国市場に入り米株がマイナス圏からスタートし弱い米中古住宅販売件数に、109.29まで下落。米株は続落し米債利回りが低下で上値が重い中、米中通商協議の不穏な動きにリスク回避の円買いが選好し109.15まで続落しようやく下げ止まり109.30台で推移。今後の米中通商協議の動き次第ながら、109.50超の売り圧力が強まってきていることが気になる。


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22:30    CAD 11月 卸売売上高=前月比-1.0%(予想0.0% 前回1.0→0.7%)、製造業出荷=前月比-1.4%(予想-0.9% 前回-0.1%)→ 予想を下回る

0:00    USD 12月 中古住宅販売件数=前月比-6.4%(予想-1.2% 前回1.9→2.1%)、499万件(予想525万件 前回532→533万件)→ 予想外に減少し、2015年11月以来の500万台割れ

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【北米】
カナダ紙は「米国はファーウェイCFOの身柄引き渡しを正式に要請する手続きを進める計画」と報道。

中国外務省は、ファーウェイCFOの身柄につて、カナダは間違いを犯している。カナダと米国は引き渡し条約に違反。米国は身柄の受け渡しを正式に要請。中国政府は反論、カナダ外相は米国に撤退を求めず。


ブルームバーグ(関係者)は、1月7~9日の通商交渉では、中国の知的財産権侵害や外国企業に技術移転を強制が大きなテーマだが、「建設的交渉というよりも不満の表明に終始」。知的財産権など構造的問題に関する協議で進展がなかったことは、ライトハイザーUSTR代表も先週の議員との会合で確認した。中国は1月30、31日に劉鶴副首相をワシントンに派遣する準備を整える中、「知的財産権を巡る行き詰まりは米中通商対立の焦点」、トランプ大統領が対中関税で得た交渉力を中国の意味ある政策変更につなげられるか疑念を生じさせることになる。

米中貿易交渉で「中国提示の準備会合案を米国側は拒否」との報道や、米中貿易交渉で、中国代表団は1月30~31日の訪米予定をキャンセル。本日の安値109.15まで円高が進む。

中国の技術移転と構造改革に進展が見られないと米国側が会談をキャンセル。

ポンペオ米国務長官、中国との関係は、中国が米国の基本方針の公平な貿易を受け入れるかで決まる。イランからの脅威は現実的。

ポンペイ米国務長官(ダボス会議のビデオメッセージ)は、米中通商協議で良好な結果が得られると楽観的で、「米中間の衝突は避けられる」と発言。トランプ米大統領が3月までに2000億ドル相当の中国輸入品に対する関税引き上げ脅威を回避するために交渉が長引いている。

ポンペイ米国務長官(ダボス会議のビデオメッセージ)は、中国は近隣諸国に対し好戦的であり、自国においては「全体主義を採用している」が、中国政府が公平で開かれた貿易に関する原則と知的財産の保護を受け入れれば、衝突は解決すると言及。

マコネル共和党上院院内総務は、「トランプ大統領の政府機関一部閉鎖解除案の採決を今週行う」と発表。

トランプ大統領は、1月29日に一般教書演説を行う手続きを要請。

【欧州】
バーレイ独法務相は、メイ首相のEU離脱代替案に失望している、メイ首相がEUと合意した離脱協定案への支持を拡大する機会を逃した。英国に2回目の国民投票を提案した。

EU報道官は、ブレグジットについて英国からの真意提案のみ歓迎される。

欧州委員会のシナス報道官は、「合意なくブレグジットはハードボーダー(厳格な国境管理)を意味する」と発言。→ 報道官の発言を受けメイ英首相の報道官は、「ハードボーダーの回避に向けあらゆる手を尽くす」と表明した。

【アジア・その他】
中国政府は、向こう数か月間で経済活動が一段と低迷し、雇用削減が強まる可能性を示唆。

ダボス会議(世界経済フォーラム)の公表調査では、貿易摩擦が解消されず、企業のトップは悲観的な見方を強めている

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2019/01/22

2019年1月22日(火)アジア・欧州市場前半の動き

2019年1月22日(火)アジア・欧州市場前半の動き

世界的に株安の流れで、日経平均株価は-96.42(-0.47%)と値を下げ、中国株も弱く上海総合は-30.18(-1.18%)下落、欧州市場も下落して推移。米10年債、2年債とも利回りは低下し、原油価格は-52.71(-1.09%)の下げとなっている。

目新しい材料は特に見当たらないが、英雇用統計はILOベース失業率が予想外に改善し、含むボーナスの賃金は予想を上回り約10年ぶりの高水準。

カナダ紙で「米国はファーウェイCFOの身柄引き渡しを正式に要請する計画」との報道と、中国外務省は「カナダはファーウェイCFOの身柄は引き渡しはカナダと米国の引き渡し条約に反すると強硬姿勢。

米中通商交渉では、合意いの可能性で観測報道がながれていたが、今後の通商交渉に暗雲が立ち込めるのではとの危惧から、AUDUSDとNZDUSDの売り圧力が強く出ている。また、USDCADは原油価格のげ下げと、米国がカナダにファーウェイCFO身柄引き渡しを計画との報道も加わり強さは見られず。


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2019年1月21日の終値と18日との変化率

2019年1月21日の終値と18日との変化率

米国市場は3連休の月曜日、ちょとやそっとで動けず。中国弱いGDP、メイ首相の代替案、IMFの経済報告書! なんのその、そんなのはすでに織り込み済み!

詳しくは別表を!

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2019年1月22日(月)21日 海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年1月22日(月)21日 海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米国市場はキング牧師誕生日で休場の3連休で市場全体の動きは当然ながら緩慢。

①中国発のGDPは予想通り弱くサプライズもなく、②英国のEU離脱代替案もほぼほぼ予想通りで動けず29日の審議採決待ち、③IMFの世界経済見通しの下方修正も後付けで当然で新鮮味もない。今日からのダボス会議で相場が動くことを期待したいがそれも多くは望めず。

USDJPYは、アジア市場で付けた109.47(仲値直後~109.76(オープン直後)のレンジを抜け出せず、ほぼ109.50~70のレンジで推移、特に言うこともない。方向性は米中通商協議の行方次第。

EURUSDは、アジア市場の1.1360→欧州序盤の1.1391→北米市場の1.1357と小幅な変化で動けず。市場ではユーロ安先安予想が目立つがどうなることやら。

GBPUSDは、欧州市場の1.2830をボトムに、メイ首相のEU離脱代替案の発表は新鮮味がなく、直後に1.2860台→1.2846まで若干値を下げるも逆に1.2910台へ上昇。結局は1.2830~10のレンジで上昇気味。打たれ強いとしか言いようがない。

AUDUSDは中国GDPの発表を受け0.7150→強い鉱工業生産と小売売上高の影響なのか? それとも「予想で売って、事実で買う」の流れなのか0.7180まで一時急伸。欧州・北米市場に入ると徐々に上値が切り下がり0.7140まで下落から0.7160まで値を戻し結局は先週末の終値とほぼ変わらず。AUD高期待感は強いのだが現実はフォローせず。

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【欧州】
独連銀月報は、第4四半期の成長は控えめなペース、自動車生産はすぐに力強さを取り戻すはず

メイ英首相は、より柔軟な姿勢で臨み、労働者の権利保障を巡る野党・労働党の要求を実行し、アイルランド国境の管理強化に対する懸念緩和策を見出す、「2回目の国民投票の支持者は少なく、離脱延期の可能性は少ない、合意なきEU離脱の可能性は排除せず」。閣外協力している北アイルランドの民主統一党(DUP)とバックストップについて協議する。

メイ英首相は、議会にEU離脱代替案を提示するも当初案から大きな変化は見られず。「将来の通商協定を巡る交渉で議会の発言権をさらに高める」、「EUとも協議し具体策を詰める方針、「アイルランドの国境問題への対応策の修正を検討」、具体的な修正内容は見られず、29日の議会採決待ち。

【アジア・その他】
世界経済見通しを発表2019年、2020年の世界経済の成長見通しを英国の合意なきEU離脱、中国経済の減速に下方修正。通商問題などのリスクに、世界の成長率リスク、下振れ方向に傾斜。2019年の世界経済の成長率予想は3.7→3.5%と3年ぶりの低成長で、2020年は3.5→3.6%へ。日本→1.1%、米国2.5→2.5%、中国6.2→6.2%、ユーロ圏1.9→1.6%、ドイツ1.9→1.3%、新興国4.7→4.5%

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2019/01/21

2019年1月21日(月)アジア・欧州市場の動き

2019年1月21日(月)アジア・欧州市場の動き

今日は、メイ政権は英議会へEU離脱協定案の代替案提出期限、そして、キング牧師誕生日で米国は休場。

日本株は一時の200円近くの上昇を維持できず結局は+53.2(+0.26%)の上昇にとどまる。為替相場は中国発のGDPはほぼ予想通りで前回から小幅低下するも、鉱工業生産は予想より強く、直後一時的ながらAUD+NZDの買いが強まる。

為替相場は、中国の経済指標以外に特に材料も乏しく小幅ながらドル売り傾向が強まるも方向性を決めるような動きとは言い難く、引き続き、米中通商協議とブレグジットの行方を強く意識した動きが続いている。

USDJPYは、さすがに110円近くでは本邦実需筋のドル売り意欲は強く、109.70台から仲値直後には一時109.47まで下落。結局は109.50~70の狭いレンジに落ち着いている。

EURUSDは早朝の1.1360をボトムにアジア、欧州市場の序盤とEURGBPの買いもあり1.1390台まで上昇しているが、特に材料は見当たらない。

GBPUSDは1.2848~80の約30ポイント動きでふらふらしているだけで、今後のブレグジットの動きを見守る待ちの状態。

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