2016/01/15

2016年1月15日(金曜)昨日14日、海外市場の動き

2016年1月15日(金曜)昨日14日、海外市場の動き

日本株の続落、止まらなぬ中国経済への不信感、商品価格の下落、仏ルノーの排ガス試験不正に当局が捜査、インドネシア・ジャカルタでイスラム過激派によるテロ勃発の不安な流れも、米国市場に入り、原油価格+米株は上昇し、リスク回避の動きは弱まり、円売りへ。

昨日は、日本株安=円高の動きは見られず、15日は米株高に日本株の上昇も期待されれ=円安に動くのか注目!

原油価格(WTI)は31ドル台へ上昇、米株は(DJIA)一時300ドル超と大幅上昇、米10年債利回りは上昇し一時2.12%台を回復、DXYは一時99.25台へ上昇、CRBは上げ幅を縮小するも162.39→163.10台へ上昇、VIXは25.22→23台へ低下しリスク許容度が高まる。

最近は、下げ止まり感が見られない原油価格・商品価格の低下に、昨日はブラード・セントルイス連銀総裁も然りで、各国中銀の関係者は成長やインフレに対するリスクを危惧する発言が多い。

BOEの金融政策委員会の議事録でも、英国の経済成長とインフレ共に短期的な見通しは後退と明記、ECB議事録では、インフレ見通しに対するリスクは下向きで、資産買い入れの拡大や、更なるマイナス金利も議題に上ったという。

USDJPYは、株高=原油高の流れに、米国市場で118.30円近くまで上昇し、118.50円の壁を超えることができるのか? それとも、117.00~118.50円のレンジ相場が続くのか? 日銀へ追加緩和を求める声が見られる中で、今日の日本株と円相場の動きを注目したい。

EURUSDは、一時1.0940台へ上昇する続かず、元のレンジに逆戻り。仏ルノーの排ガス試験不正に当局が捜査へとの報道もあり、欧州株安=リスク回避のEUR買いなのか、EURGBPの上昇を伴い一時1.0940台まで上昇。しかし、ECB議事録ではインフ見通しへのリスクは下向きで、追加緩和の余地が示され、EUR売りへと変化し、米株高+米金利の上昇もあり、結局は100ポイント近くとなる1.0840まで下落し、元も水準へ逆戻り。

GBPUSDは、売り圧力は続くも、1.4360~1.4440のレンジで上下。BOE金融政策委員会は、金融政策の据え置きを8対1で決定。利上げ支持者1名が残り、極端な不安感は解消され、直前の投機的なGBP売りの巻き戻しに上昇するも、1.44台を抜け出せず。結局は1.4400を中心にした動きへ。下現実味は不明ながら、BOEの利上げを期待する声もチラホラ。

AUDUSDは、上昇傾向が続く。原油価格+商品価格の上昇、米株の上昇にリスク回避の動きは弱まり0.7000の大台近くまでAUD買いの流れが続く。

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ブラード・セントルイス連銀総裁=インフレ期待の低下は一時的で、かつ反転する公算が大きい原油価格の急落に起因。こうした状況が1年半にわたっており、自分の見通しが本当に正しいのかと感じ始めている。

ブラード・セントルイス連銀総裁=インフレ期待が引き続き低下するようなら、これに重きを置く。商品相場の動向で世界需要に起因するのは一部で、市場の見方は過剰反応。

ブラード・セントルイス連銀総裁=国際石油市場の継続的な下落が米インフレ期待の厄介な低下をもたらした恐れがあり、FRBの政策目標達成は一層困難になる。

ブラード・セントルイス連銀総裁=2016年米経済成長は2.5~3.0%の予測を維持。

仏ルノーは仏国内の3施設を排ガス問題で不当局が捜索したことで、株価は一時23%安で、終値でも10%安へ。

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