2016/01/19

2016年1月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年1月19日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

IMFは世界経済の見通しを下方修正し、今年中国の成長率を6.3%と低成長を予測。欧州にデフレ圧力は残り、追加緩和の可能性を示唆。

WTIは30ドル台を回復、欧州株は大幅上昇し、米株先物も上昇へ。米金利は上昇。
為替市場は、リスク選好パターンに、AUD+NZD+GBPの買いが続いたが、GBPUSDの急落に、AUD+NZDの買いが弱まる。

アジア市場で中国のGDPが想定内の結果になったことで、リスク回避の流れの反動に、リスク選好へと変化し、株高+原油価格は上昇へ。

結果、ドル売り+円売りの流れが続くも、USDJPYは118円台の上値は重く伸び悩み、EURUSDは1.0870~90の狭いレンジが続き、GBPUSDはやや強い英CPI発表直後につけた1.4340をピークに、カーニーBOE総裁の『今は利上げの時期ではない』との発言もあり、1.4200台まで急落。弱さが目立っている。


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カーニーBOE総裁=今は利上げの時期ではない。中国の存在はとてつもなく大きく、その経済調整はまだ終わっていない。

IMF世界経済見通し=2016年の世界経済成長率予測を3.6%(10月時点)→3.4%に下方修正。中国貿易の伸び悩み、商品価格の低下に、ブラジルなどの新興国市場に打撃。2017年3.8%→3.6%。

IMF世界経済見通し=2016年中国の成長率予想6.3%、2017年6.0%と原則へ。

IMF世界経済見通し=2016・2017年米国の成長率予想2.8%→2.6%へ下方修正。ドル高による製造業への悪影響と、原油安によるエネルギー投資の縮小。

IMFチーフエコノミスト(世界経済見通し後の会見)=国際金融市場は原油安と中国に過剰反応している。中国は為替も含め、政策全体の方向性を明らかにすることが重要。

IMFチーフエコノミスト(世界経済見通し後の会見)=欧州にはデフレ圧力が明らかに残っている。ECBは追加措置を講じる用意があることを示唆しており、データが出てくるのに伴い、それが起きると予想。

IMFチーフエコノミスト(世界経済見通し後の会見)=6カ月前と比べて中国のファンダメンタルズに大きな変化は見られないが、市場はそこで起こる解釈が困難な小さな事象によって明らかに動揺している

バンクオブアメリカ10-12月期決算発表=33.4億ドル、前年同期比+9.4%増益。

モルガンスタンレー10-12月期決算発表=9.8億ドルの黒字。