2020/07/18

直近のIMMデータから(7月18日)

直近のIMMデータから(7月18日)

集計日が7月7日(火)のCFTCのIMM通貨先物のポジションから、円、ユーロ、ポンド、スイス、カナダドル、豪ドル、NZドルの7通貨の変化を見てみましょう。

合計7通貨ペアでネット合計を見ると、89,950→108,301コントラクト(+18,351)と2週続けて増加し6月30日の103,179を上回り2018年5月1日の109,445に次ぐ水準でドル安センチメントが続いています。円、ユーロ、スイスに続き、今回は豪ドルとNZドルもネットでロングへと変化し、ポンドとカナダドルがショートのままでとどまっています。

円は、ネット16,812→18,326(+1,514)と3週ぶりに前日比プラスとなっていますが、ポジションの変化は極わずかで、為替相場でも煮え切れない相場変動となっています。これを見ても円の弱い先高期待感は残っていますが、自信を持てない動きが続いていることは間違いなさそうです。

ユーロは、ネット103,597 →110,912(+7,315)と引き続き7通貨の中でロングが吐出し、最も先高期待が強いと言えるでしょう。6月23日の+118,448を最大に翌週6月30日に+98,955まで大幅に減少してからは2週続けて10万コントラクト大の大台を維持しています。

ポンドは、ネット-16,408→-13,586(+2,822)とブレグジットを前にて英EUと通商協議が難航しており弱いセンチメントは変わらず。ただし、ネットポジションは減少傾向にあり、積極的なショートと言うり、EURGBPでのポンド売りに起因しているように思えてなりません。

カナダドルは、ネット-16,818→-19,775(-2,957)とネットショートは変わらず、弱いセンチメントが続いていますが、ショートポジションも減少傾向にあり、いつロングに変化しても不思議ではないと思われます。

豪ドルは、ネット-694→+4,250(+4,944)と、2018年4月3日の週以降120週ぶりのロングへと変化し、今後も動きが楽しみです。

詳しくは別表をご覧ください。


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