2020/07/21

2020年7月21日(火) 昨日20日 海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年7月21日(火) 昨日20日 海外市場の動き(午前5時半ごろ)

為替相場はロングランのEU首脳会議の結果待ちでEURUSDは上下変動の中で、GBP高主導のドル安相場が続き、AUD+NZD+CADも上昇。JPYは一人負けでクロスJPYは全円安。

米株は強く、ダウはマイナス圏から回復し前日比+8.92(+0.03%)上昇、Nasdaq+2.51%と強くS&P500+0.84%も堅調に推移。 米10年債利回りは0.619%(-0.015)、原油価格(WTI)は終盤にかけて回復40.74ドルへ。

世界中が注目するロングランのEU首脳会議では、EU復興基金7500億ユーロの内、補助金は3900億ユーロ、融資は3600億ユーロが妥協案とのことで、合意期待も残るとの報道を注目。

結果、EURUSDは大枠1.1400~70のレンジで上下しながら結果を見守る動きで、EURGBP0.9138→0.9030まで急落、EURAUDも1.6407→1.6296まで急落と、EURロングの調整色が強まり、EURUSDの上値を重くしているが何とか1.1400をボトムに下げ止まり強さを維持。

USDJPYは、ドル売りの流れの中でも唯一例外的な通貨ペアで、アジア市場で実需の買いに急伸しつけた107.54高値に値を下げるも、結局は107.04~107.33のレンジを抜け出せず。

GBPJPYは134.35→135.91とワンウェーアップで1.0%台上昇を最大に、EURJPYは122.15~123.00のレンジで底堅く+0.45%上昇と、USDJPY相場を占う意味で重要なEURJPYの動きを見ると円安傾向が続いているが、ドル全面安の中で円だけがどこまで売り圧力を受け続けることができるのだろうか?

GBPUSDは1.2518→1.2667まで久々のワンウェーアップでGBPは他通貨でも上昇幅を拡大しており強さが目立っている。EU首脳会議の不透明な動きが続く中で、英EU通商協議は実質的に20日の夕食会からスタートし本格的な交渉開始へ。ジョンソン英首相は「話し合いには建設的に応じるものの、独立国家としての権利を放棄するつもりはない」と発言、報道官も「特定、特別もしくは固有の合意を求めていない」と強気は発言が目立っているが、GBPショートの調整色を強めていた。

議会委員会で、ハルデーンBOE理事チーフエコノミスは「3─4月に大幅に悪化した英経済活動について、約半分は回復」とある。また、「マイナス金利政策導入の可能性については「検討していることが必ずしも導入につながるわけではない」とのこと。一方、テンレイロBOE委員は「最大の懸念はディスインフレ圧力」、「経済の見通しはいまだに著しい不確実性がある」とのことで意見は対立。

気になるニュースは、中国銀行保険監督管理委員会(CBIRC) 国内保険会社による株式投資の上限を、前四半期末の総資産30→45%までに引き上げる方針とのことで中国株は上昇していたが、中国政府は「EU加盟国がファーウェイ製品を排除すれば、フィンランドのノキアとスウェーデンのエリクソンの中国事業に報復措置を取る可能性があると警告」対立の可能性も意識。

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