2020/07/07

2020年7月7日(火)昨日6日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年7月7日(火)昨日6日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

為替相場はドル全面安で、強い米ISM非製造業景気指数を境にドル売りも弱まるが、USDJPYとNZDUSDはポジションの巻き戻しにドル売り傾向は止まらず。全体として市場はドル安傾向を意識したポジションを継続中。

アジア市場では中国政府の政策的な動き意識したのか上海総合が+5.71%上昇をトップに世界的に株価は上昇し、中国の投資家・企業の買いに香港株も大幅高。欧米株の上昇は止まらず、ダウは+1.78%(+459.47)と上昇を維持、アマゾンの株価は初めて3000ドルを超え年初来では63%の上昇とのことで驚きを隠せず。

米10年債利回りは0.685%と0.711%の高値から軟化するも、前週末比では上昇へ。原油価格(WTI)は40.60台と前週末とほぼ変わらず。

米サービス業PMI・改定値は47.9(速報46.7)と強く、米ISM非製造業景気指数は57.1(5月45.4)と予想と前回を大幅に上回り4か月ぶりの水準で新型コロナウイルス感染拡大前に戻っている。ただし、WHOは新型コロナの空気感染による可能性を調査、ファウチ米国立アレルギー感染症研究所所長は「「迅速な対応を要する深刻な状況」とある。

AUDUSDは、豪中間の関係悪化にも関わらずAUDブル派が多い。取引開始直後の0.6928をボトムに米国市場では0.6988までと0.70直前まで上昇するも、ブレークできず。強い米PMIとISMサービス業にドル買い戻しが強まるが、0.6970近辺をボトムに下げ幅も限定的で、7日13時30分の豪中銀金融政策の結果待ちの動きとなっている。0.25%の政策金利と3年債の利回り目標値を0.25%に据え置くのは固いと思われるが、景気回復に関してU字型なのか、それともAUDブル派が期待しているV字型なのかで0.70の大台を超えることができるかカギとなる。

EURUSDは、上昇傾向を維持しブル派が最も多い通貨。アジア市場の1.1240近辺をボトムに米国市場では一時1.1345まで続伸。強い米経済指標にドル買い戻しへと変化するも1.1300台をボトムに下げ止まり上昇傾向を維持。最大のリスクは期待している7月17~18日のEU首脳会議で実質的な復興基金となる総額7500億ユーロ(約90.6兆円)の経済再建策の詳細を協議で合意できるか? 全体的な動きはAUDUSDと動きは似ている。

USDJPYは、107.77をトップにクロスでも円売りの利食いにJPYが選好され107.26まで下落と久しぶりにJPY高傾向となった。一方のリスク回避通貨のCHFが上昇傾向を維持する中で、JPYの弱さだけが目立っていた。特にJPY売りをリードしているEURJPYが122円直前から121.50割れまで下落し、1時間足を見るとこの水準でダブルボトムとなり再上昇するのか? USDJPY相場にとっても重要。