2020/02/08

2020年2月8日(土)昨日7日、海外市場の動き

2020年2月8日(土)昨日7日、海外市場の動き

週末金曜日、国内でも新型肺炎の感染拡大は止まらず。注目の米雇用統計は失業率3.6%に上昇したが、比農業部門雇用者数は22.5万人と強く、平均時給も前年比3.1%と強くでるも市場の反応は鈍い。一日を通じて株安+債券利回り低下。

為替相場はUSD買いの流れは変わらず、AUD+NZD+EUR+GBPに対してドルは上昇。その中でUSDJPYは110円台トライ失敗なのかリスク回避に戻ったのかJPYも選好。

欧州株も弱く独DAX・英FTSEは今週に入り始めて低下。ダウは-1%弱低下しNasdaq・S&P500も-0.5%台と弱い。米債利回りも低下し10年債は一時1.57%を割り込み1.583%で終了。WTIは軟調で50ドル台前半で推移。

AUDUSDは、2月5日のロウ豪中銀総裁のタカ派発言に底堅く推移していたが、豪中銀四半期金融政策報告で成長見通しの引き下げ(2020年2.5→2.0%)と追加緩和の可能性(0.25%)を示唆したことで、AUD売りが続く。アジア市場早朝の0.6736を高値に米国市場の序盤の米雇用統計で再下落し、オプションカット時の0.6660台で何とか下げ止まるも、0.6690を高値に上値の重い流れは変わらず。

EURUSDは、そうでなくても最近は独発の弱い経済指標が目立つ中で、独鉱工業生産は予想外に弱く2009年1月以降で最悪。17日のユーロ圏財務相会合では、成長支援型の財政政策で合意する公算が大きいとの報道も気になる。アジア市場の1.0985を高値に欧州・米国市場の序盤では米雇用統計の発表もあり上下変動するも、1.0949で何とか下げ止まり、フィキシングで1.0976まで値を戻すも続かず。欧州クロージングタイムには1.0940台まで再下落し安値圏で終了している。

USDCADは、欧州市場に入り1.3320台まで上昇していたが、米雇用統計と同時刻に発表となったカナダ雇用統計は、失業率は低下し新規雇用者は拡大し強く出たことで直後は1.3300台→1.3280まで下落するも続かず。原油価格も弱く再び1.3310台まで値を戻し、米国市場の後半では1.3295~10のレンジで動きは弱まる。

USDJPYは、まさかクジラの売りではあるまいが?!アジア、欧州、米国市場と試しながらも110.00台の売り圧力は変わらず。米国市場では米雇用統計直後の110.00を高値に、200時間MAを上限とした流れに変化。米株安+米債利回りの軟化を間接的な要因として、円ショートの巻き戻しも加わり一時109.53まで下落から109.84を回復と上下変動しながら109.70台で推移。110円台の達成感は感じられないが、いったい誰が? その疑いのあるクジラだが、2019年12月末時点の運用資産額は、168兆9897億円で、世界的な株高と円安などが寄与し、18年9月末以来の過去最高を更新したと日経新聞にあった。

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22:30    CAD 1月 雇用統計:失業率5.5%(予想5.6% 前回5.6%)、新規雇用者数=3.45万人(予想1.5万人 前回3.52→2.73万人)、労働参加率=65.4%(予想65.6 前回65.6→65.5%)、フルタイム雇用=3.57万人(予想 前回-3.84→3.39万人)、パートタイム雇用=-0.12万人(予想 前回-3.28→-0.32万人)→ 失業率は低下し、新規雇用者数は増加と強い結果に直後はCAD買いが強まるも続かず

22:30    USD 1月 雇用統計:失業率=3.6%(予想3.5% 前回3.5%)、非農業部門雇用者数=22.5万件(予想16.0万人 12月14.5→14.7万人 11月25.6→26.1万人)、週平均労働時間=34.3(予想34.3 前回34.3)、平均時給=前月比0.2%(予想0.3% 前回0.1%)、平均時給=前年比3.1%(予想3.0% 前回2.9→3.0%)、時間当賃金=予想 前回28.32、労働参加率=63.4%(予想63.1% 前回63.2%)、新規雇用者数=3.45万人(予想1.5万人 前回3.52→2.73万人)→ 非農業部門雇用者数は予想外に拡大、失業率は小幅上昇、平均時給は前回から小幅上昇。直後の反応はドル売買拮抗.今回の統計では2018年4月から19年3月までの雇用者数51.4万人分下方改定された。09年以来の大幅な年間改定だ。雇用の伸びが今年、急減速する可能性がある。

0:00    USD 12月 卸売売上高=前月比-0.7%(予想0.4% 前回1.5→0.9%)、卸売在庫=前月比-0.2%(予想-0.1% 前回-0.1%)

0:00    CAD 1月 Ivey購買部協会指数=57.3(予想 前回51.9)

5:00    USD 12月 消費者信用残高=前月比220.6億ドル(予想150億ドル 前回125.1→118.1億ドル)

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ポンペオ国務長官
①新型コロナウイルス感染拡大に対処するため、中国や感染の影響を受けている国に最大1億ドルを拠出する用意がある

クドローNEC委員長
①習国家主席はトランプ大統領に2年間の購入目標は達成すると発言

FRB
①半期に一度の金融政策報告を議会に提出し、下振れリスクは昨年終盤に後退したものの、ウイルス感染が新たな脅威で世界経済に混乱をもたらす可能性。

強い米雇用統計にも拘わらず、新型肺炎の感染
原油価格下落
①OPECプラスでロシアは、協調減産の拡大に参画するか決定するために時間が必要。
②ロシアエネルギー相は、新型コロナウイルスの感染拡大などで、世界原油需要は日量15~20万バレル低下。

トランプ米大統領
①マルバニー大統領首席補佐官代行は職務を継続すると言明

GPIF(https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-07/Q59M0JDWLU6901)
①2019年12月末時点の運用資産額は、168兆9897億円で、世界的な株高と円安などが寄与し、18年9月末以来の過去最高を更新した。

ユーロ圏財務相(複数の関係筋)
①17日の財務相会合で、成長支援型の財政政策で合意する公算が大きい
②景気減速の懸念が高まる中、これまで示してきた「おおむね中立的な」財政スタンスから舵を切ることになる。

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