2020/02/25

2020年2月25日(火)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年2月25日(火)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

新型ウイルスの世界的感染拡に金融市場は大混乱。

アジア・欧州は株価急落。資金逃避に債券利回り急低下し、安全資産の金価格は7年ぶりの高値を更新、ドル高・円高が強まる。米国市場ではやや落ち着きを取り戻し、NYダウも下げ幅を縮めドル高・円高も弱まるが、終了間際に米株売りが再燃し大変動。日経平均先物の急落に、今日の日本株の動きになる。

米10年債利回りは1.38% を割り込み2016年7月以来の低水準へ低下。ダウは一時1000ドル超の下落から一時下げ幅を縮めるも終盤にかけ再び1000ドル超の下落へ。WTIは51.30台と1月以来の安値圏、VIXは一時26.35まで上昇し、23.80台(+39.40%)近くで推移。

為替相場は、オセアニア・アジア・欧州市場で急変したドル高+円高の流れも、米国市場に入りボトムから反発局面も見られ、DXYは99.60台→99.11までの下落からやや値を戻し99.30台で推移。

USDJPYは、アジア市場の111.68を高値に、日本国内はもとより中国での新型ウイルスの感染拡大も弱まらず、中東、イタリアなど世界的な感染拡大に、株安が加速し債券利回りが急低下。先週末まで続いた円売りの反動も加わりJPY買いが加速。米国市場に入り、米現物株が急落して取引が開始しダウは一時1000ドル超の下げ、米10年債利回りも1.37%台と2016年7月以来の低水準へ下落。一時110.33まで値を下げ、終盤にかけては米株がやや下げ幅を縮小し110.80まで値を戻すもそれでも、戻りは限定的で、終盤にかけダウは1000ドル超の下げで、今日の日経平均株価を注視した動きへ。

USDCADは、ギャップを空けてCAD安から取引が開始。早朝の1.3242をボトムに欧州市場では1.3307まで上昇、米国市場に入り1.3252~95のレンジで上昇力一服。1.3320~50の水準が大きな壁に。

EURUSDは、独ハンブルク議会選(23日)にCDUが敗北。新型ウイルスの感染拡大に欧州経済の低迷リスクが高まり、ギャップを空けEUR安から取引が開始、1.0842を高値に1.0805まで下落。欧州市場では予想外に強い独IFOに1.0842まで値を戻すも、欧州株安に上値は限定的。米国市場に入り、米株の急落と米債利回りの軟化に、。EUR売りから買いへと変化、先週末の高値を上抜け一時1.0872まで急伸し1.0850台で推移。

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中国全人代
①3月5日に開幕を予定していた全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の延期を決定。

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メルケル独首相のキリスト教民主同盟(CDU)
①辞意を表明したクランプカレンバウアー党首の後任選びを加速。4月25日にベルリンで特別会合を開き、次期党首を選出する。

独ハンブルク議会選(23日)
①メルケル首相の国政与党、キリスト教民主同盟(CDU)が敗北。緑の党は、地球温暖化を巡る懸念の高まりを背景に躍進、SPDと緑の党は連立を維持する可能性が高い。

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メスター・クリーブランド連銀総裁
①現行政策は適切、米経済は良好だが新型肺炎がリスクで経済への影響を慎重に見守っている
②不均衡生み出す恐れがあり、利下げ支持せず。

米大手金融機関
①新型コロナウイルスの影響で1-3月期のGDPが1%強と見通しを下方修正。

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ホールデンBOE政策委員
①バランスシートは10年前よりも健全、世界的に過度な拡大はしていない。
②大きな資産バブルも見込んでいない
③企業のグローバル化の縮小は見られていない

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