2020/03/01

今週の主な材料(3月2~7日)

今週の主な材料(3月2~7日)

今週の注目材料:新型ウイルスの感染の度合い、米利下げの可能性、米雇用統計、米ISM製造業&非製造業景況指数、豪中銀政策金利、カナダ中銀政策金利、中国経済悪化の程度、カナダ雇用統計、多数の米当局者の発言。カーニーBOE総裁とポロズカナダ中銀総裁発言。それと、次週から米国は夏時間に移行すること。

材料と言われても、為替市場を含め金融市場は新型コロナウイルスのまん延による経済的リスクを意識した展開に変わりなく、それを受けて通貨当局が緩和姿勢を強めるのか、政府が財政出動に踏み切るのかを見極める必要があります。

先週金曜日に、パウエルFRB議長は記者会見で、「ウイルス感染を注視し適切に行動する」と表明したことで、市場は3月の利下げ観測を強め、米株は引け間際に急速に回復しています。

仮に今週発表となる米国発の景況感指数、2日=製造業PMI・改定値、ISM製造業景況感指数、4日=米2月PMI・速報値、ISM非製造業景況指数が悪化し、6日=米雇用統計が弱含むようなら、その可能性はより高まり、株価は利下げを意識しプラス要因に動く可能性があります。

一方、新型ウイルスの米国内の感染度合いによる米経済への悪影響を意識せざるを得ず、世界最強と思われた米国も利下げが迫られるほど重篤なのか? そう考えると為替相場はどうなるのか判断に悩みます。

今週は、3日に豪中銀が、4日にカナダ中銀が金融政策を発表します。策金利はともに据え置きの予想ですが、仮に米国が利下げに動く可能性が高くなれば、両中銀からサプライズの利下げを期待したくなります。仮に利下げまでしなくてもハト派発言が飛び出すリスクは意識せざるを得ません。

一方、29日に発表となった中国PMIは予想外の大幅な下落となっていました。総合PMI=28.9(予想 前回53.0)、製造業PMI=35.7(予想45.0 前回50.0)、サービス業PMI=29.6(予想50.0 前回54.1)。新型ウイルスの感染拡大は弱まり経済活動が徐々に拡大しつつあるとの報道もありますが、経済的ダメージは計り知れません。

中国発では、今週は2日にCaixin製造業PMIが、4日に総合とサービス業のPMIが発表となり、7日には貿易収支と外貨準備高の発表があります。データの信ぴょう性は別として中国経済の悪化の度合いを測ることができそうです。

その他で、NZ発では4日のGDPでNZDの変動が、、カナダ発では6日の雇用統計でCADの変動が高くなる可能性を意識しています。

詳しくは別表をご覧ください

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