2020/03/21

最新のIMMポジションから(3月21日)

最新のIMMポジションから(3月21日)

集計日が3月17日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のトータルポジションは、ドル高水準で推移している為替相場に反して、「通貨のロング=ドルのショート」が拡大し、2018年6月19日以降、92週間ぶりにネットロングへと変化し、市場参加者はバーゲンハンティングの通貨買いへと動いている可能性もあります。

一時的な動きなのか長期的な変化の始まりの予兆なの知るすべもありませんが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた、トランプ政権の大規模な経済対策とFRBの超緩和策にも長期間続いた通貨のショートが巻き戻されていることだけは確かです。前週比の変化だけを見ても、3週連続でネットロングとなり直近は2週連続して大幅な変化となりました。

ネットポジションですが、ユーロが2018年10月16日以降、77週間ぶりにロングへと変化し、これで、円+32,935、ユーロ+32,495、ポンド+18,640、スイス+7,374とロングで、一方、カナダドル-9,623、豪ドル-28,733、NZドル-20,275がショートとなっています。

つまり、最近の為替相場の傾向と同じく、主要通貨でリスクヘッジに選好される、円、ユーロ、ポンド、スイスがロングで、資源価格の下げの影響を強く受ける、豪ドル、NZドル、カナダドルがネットでマイナスとなっています。

詳しくは別表をご覧ください。

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