2020/03/26

2020年3月26日(木)17:45時ごろの動き

2020年3月26日(木)17:45時ごろの動き

日経平均株価は新型コロナウイスルの感染拡大による首都封鎖リスクへの警戒感なのか、3連騰の利食いなのか前日比-882.03(-4.51%)下落。上海総合も-0.6%の下げで、欧州株は売りからスタートし2%近くの下げで、ダウ先物も-1.6%と値を下げている。

米景気刺激法案は上院で可決され、今日27日に下院で可決が見込まれ直ちにトランプ大統領は署名するとのことだが、州知事からは不十分との不満も多い。米10年債利回りも0.80%台へ低下し原油価格(WTI)は23.70台近くへと軟化。

為替相場は、WHOは「時間の浪費を危惧」するなど、新型ウイルスの感染拡大の影響を懸念する中で、我が国も気になるが世界的には米国の感染拡大がリスクに。主要通貨はUSDに対して通貨間で動きは異なり、前日まで選好されたAUD+NZD+CADが弱く、EUR+GBPが強く、リスク回避で小幅ながらJPY買いも復活。

USDJPYは、新型コロナウイルス拡大に今日も午後8時から首相と都知事が今後の対応で会談する。リスク当事国の日本ながら、リスク回避のJPY買いが復活したのか? 日本株安もあり今までのJPY売りが様変わりで、早朝の111.29を高値に欧州市場に入り下げ幅を拡大し110.03まで下落中。

EURUSDは、独GFKが2009年5月以来の低水準となり、独IFO経済研究所は「ドイツの輸出企業の景況感が世界金融危機以降で最悪」とれ報告書を発表するも、早朝の1.0870をボトムに欧州市場に入り1.0940台まで上昇中。

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米コンファレンス・ボード(CB)
①新型コロナウイルスの感染拡大で今年の米経済は前年から最大で6%縮小する恐れがあると警告。
②「夏の間にV字型回復」を遂げた場合でも6月、もしくは7月に経済活動が再開される公算はないため、経済は5.5%縮小すると予想。失業率は一時15%まで上昇し、年末までに10%に戻すとした。

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ドイツのIFO経済研究所
①ドイツの輸出企業の景況感が世界金融危機以降で最悪となった
②輸出見通しを示す指数は3月が-19.8と2009年5月以来の低水準に悪化。2月(-1.1)からの低下幅も東西ドイツ統一以来、最大となった。

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豪中銀
①QEの一貫で30億ドルの国債を買い入れた。

シンガポールGDP
①第1四半期のGDP速報値は前年比-2.2%(予想-1.5%)、2009年の金融危機以来の大幅なマイナス成長
②前期比は季節調整済みで年率-10.6%(予想-6.3%)と、2010年以来の大幅なマイナス。

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政府3月の月例経済報告
①景気の総括判断を「新型コロナウイルス感染症の影響により足元で大幅に下押しされており、厳しい状況にある」とし、大幅に下方修正した。各国の感染拡大防止策を受けた経済活動の収縮を反映。2013年7月以来6年9カ月ぶりに「回復」の文言が削除され、安倍政権の金看板ともいえる景気回復が途切れた格好だ。

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