2020/03/29

今週の主な材料(3/30日~4/3日)

今週の主な材料(3/30日~4/3日)

今週の主役も、新型コロナウイスル。

各国の感染と経済減速のスピードは? とりあえず経済対策は出尽くし感はあるがその効果は? 米国だけを見てもトランプ大統領は2.2兆ドルの経済対策法案に署名し、FRBの4兆ドルの資金供給策と合わせると、6.2兆ドル(約720兆円)の効果があると言う。

安倍首相はリーマンショックを上回る経済対策を実施すると発言しているが、今週は、4/1日(水)に日本で1~3月期の日銀短観が発表となり、大企業製造業業況判断(前年比予想2.5% 前回6.8%)、先行き(予想-1 前回18)など大幅な悪化が予想されている。

失業率の大幅な悪化も世界的な傾向で、米国では先週の週間新規失業保険申請件数が、328.3万件(予想100万件 前回28.1→28.2万件)と歴史的な失業者の増加となり、新型コロナウイスルの影響に大規模は失業率予想が懸念される中で、4/2(木)新規失業保険申請件数(予想275.0万件)が注目される。

また、4/3日(金)にはメインイベントの一つでもある米雇用統計が控えている。失業率(予想3.8% 前回3.5%)、非農業部門雇用者数(予想-10.0万人 前回27.3万人)、平均時給(前月比予想0.2% 前回0.3%)と大幅な悪化が予想されている。


今週最も懸念しているのは、懸念の新型コロナウイスルの感染による経済への影響で、それを測る意味でも直近の以下、3月データが重要となる。

【米国発】
特に、3月分で発表済みとなっている、16日のNY連銀製造業景気指数19.9→-21.50(6か月先22.90→1.20)、19日のフィラデルフィア連銀景況指数36.7→-12.7(6か月先45.4→35.2)に続き、先週の3月ミシガン大消費者マインド指数の確報値も、89.1(予想90.0 速報95.9 2月101.0)から大幅に減速している。

今週中なのは、
4/1日(水)ISM製造業景気指数(予想45.0 前回50.1)、4/3日(金)ISM非製造業景気指数(予想44.7 前回57.3)が特に重要であることは間違いなさそうだが、それ以外でも軒並み大幅な減速予想となっており、予想数字からどのくらい上下に乖離するかが問題。

それ以外では、
3/31(火)3月シカゴPMI(予想40.0 前回49.0)、CB消費者信頼感指数(予想112.0 前回130.7)
4/1日(水)3月ADP全米雇用統計(予想-15.0万人 前回18.3万人、3月製造業PMI・改定値(予想48.0 前回49.2)
4/3日(金)3月総合PMI・改定値(予想 前回40.5)、サービス業PMI・改定値(予想38.5 前回39.1)を注目。

【ユーロ圏と英国】
24日の独3月IFO業況(総合)指数は、96.0→86.1、期待比数99.0→93.0、期待指数93.1→79.7、17日の独3月ZEW景況感指数8.7→-49.5、26日の独4月GfK消費者信頼感調査9.8→2.7と、過去最低水準に迫る悪化となっており、こちらも今週発表の数字を懸念。

3/30 (月)ユーロ圏3月消費者信頼感・確報値(予想-11.6 前回-11.6)、3月業況感指数(予想91.6 前回103.5)、
3/31(火)3月英GfK消費者信頼感指数(予想-15 前回-78)
4/1日(水)独3月製造業PMI・改定値(予想45.5 速報値45.7)、ユーロ圏3月製造業PMI・改定値(予想44.6 速報値44.8)、英3月製造業PMI・改定値(予想47.0 速報値48.0)
4/3日(金)独3月総合PMI・改定値(予想36.8 速報値37.2)、サービス業PMI・改定値(予想34.3 速報値34.5)、ユーロ圏3月総合PMI・改定値(予想31.4 速報値31.4)、サービス業PMI・改定値(予想28.2 速報値28.4)、英3月総合PMI・改定値(予想36.0 速報値37.1)、サービス業PMI・改定値(予想34.8 速報値35.7)

【中国】
中国では逆に景況感が改善しているのが目立っている。
3/31(火)3月総合PMI(予想 2月28.9)、製造業PMI(予想45.0 2月35.7)、サービス業PMI(予想42.0 2月29.6)
4/1日(水)3月財新製造業PMI(予想45.0 2月40.3)

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