2020/03/26

2020年3月26日(木)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2020年3月26日(木)昨日25日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

祝 欧米株続騰!ただし、欧米では新型コロナウイルスの感染拡大止まらず。東京でも感染拡大の重大局面へ。 一日を通じて株高+債券利回り上昇+ドル安。

各国中銀の超緩和策と政府の財政支出と、経済活動の復活期待に、欧州株は終盤にかけ再上昇、NYダウは一時前日比で1300近くの上昇から終盤にかけ上げ幅を縮めるも前日比+495.64(+2.39%)と連日大幅高。

米10年債は一時低下するも終盤にかけ再上昇へ、ただ2年債0.33%台と軟化。原油価格(WTI)は一時22.91まで下落するも24ドル台後半で推移。為替相場は、ドルは全面安で特にUSDCADは1.8%近く、GBPUSD1%近く上昇。

トランプ政権と上院は、2兆ドル(約220兆円)の景気刺激策で合意し下院も可決見通し(織り込み済みと思っていた!)。加え前日にトランプ大統領は4月12日(イースター)までに米経済活動を再開したいとあり、トランプ氏は3月30日、31日に新型コロナウイルス感染拡大に対応する詳しい措置を明らかにする予定とのことで、期待したい。

USDJPYは、アジア市場の110.75をボトムに東京都の新型コロナウイルスの感染急拡大もあり、米国市場では米株高に一時111.68までと、前日の高値111.72に迫る値へと上昇するも、米株の上昇力が弱まると111.09まで値を下げ111.20近辺で推移。

直近の高値を比較すると、20日111.36、23日111.59、24日111.72、そして25日111.68で、底値を切り上げながら緩やかに高値を切り上げる動きで、JPY売り需要が続いていることを感じるが、2月20日112.23、21日112.19の高値上回るまでJPYベア派は安心できず。

JPY売りの圧力をフォローしているクロスでのJPY安だが、CADJPYがアジア市場の安値76.72→78.48まで約1.8%急伸し、GBPJPYやEURJPYでのJPY売りも目立っている。

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世銀・IMFの共同声明
①新型コロナウイルスの感染拡大に、債権国に対し直ちに債務救済措置を取るよう呼び掛けた。

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 リフィニティブのデータ
①欧州企業(欧州STOXX600構成企業)の第2四半期利益見通しは14.9%減と、前週の8.2%から悪化。

独IFO経済研究所
①3月業況総合指数が86.1と2009年以来の低下に、今年は5~20%のマイナス成長になる可能性も。
②ドイツが厳しいリセッションに見舞われ、少なくとも2四半期にわたって続くと予想

ラガルドECB総裁
①ユーロ圏財務相(ユーログループ)のビデオ会議で、新型コロナウイルス対策で必要な資金を調達するために1回限りの「コロナ債」の発行について真剣に検討するよう要請。

英国のスナク財務相、イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁、金融行動監視機構(FCA)のウーラード長官代行
①不透明な経済状況下にあるものの、融資の維持・拡大を行う意思を持つよう求める
②新型コロナウイルス危機以前に事業が継続可能であった企業を破綻させないよう呼びかけた。

ECB(事情に詳しい関係者)
①経済支援で最も強力な債券購入プログラムを稼働させる可能性を排除していない。
②各国政府がまず基本的な行動を起こすことを前提に、ECBは新型コロナウイルスで打撃を被った経済の支援を目指す
③国債購入プログラム「アウトライト・マネタリー・トランザクション(OMT)」への言及は極めて短い

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G7外相TV会議
① ポンペオ米国務長官は、新型コロナウイルスを巡る中国の「意図的な偽情報工作」について議論

ブラード・セントルイス連銀総裁
①約2兆ドルの新型コロナウイルス経済対策は適切。
②米国内で最大4600万人が失業する恐れ
③米経済に最も甚大な被害を与えるのは第2四半期となる可能性が高い

バーナンキ元FRB議長
①現状は1930年代のような不況ではなく、同規模の不況に向かってもいない
②「吹雪や自然災害」のような1─2四半期の経済事象に過ぎないと

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東京都
①感染爆発の重大局面とし、今週末の不要不急の外出自粛要請

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