2020/03/25

2020年3月25日(水)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年3月25日(水)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

祝欧米株急騰!DAX+11.49%↑、FTSE+9.35%↑、NYダウ+11.37%↑

新型コロナウイルスの欧米での感染拡大は止まらず多数の都市で外出禁止令も変わらず、各国のPMIは過去最悪を記録し景気後退は確実視。それでも相場は先読みが常で、各国の大規模な景気刺激策を好感し、FRBの無制限の資産購入と米議会による米2兆ドルの経済対策の合意期待に、世界的に株価は歴史的な急騰へ。

トランプ氏は「4月12日までのイースターまでに経済活動を再開させたい」と経済活動の停止を懸念。一方、州知事や国防長官、統合参謀本部議長は慎重姿勢で変わらず。

米10年債利回りは一時0.893%と小幅上昇、原油価格(WTI)一時25.16まで上昇したが23.89と上げ幅を縮める。

為替相場は、23日にFRBの無制限で無期限の資産買い入にドル需要は減少ドル売りへと動き、今日も安値更新していたAUDUSD、NZDUSD、GBPUSDを中心に反発し1.7~2.0%近くの上昇でUSD売りに。JPYは他の主要通貨で全面安の状態となっている。

USDJPYは、相場への影響は不明ながら、東京オリンピックの約1年延期で決定。気になるのはGPIFが年金資産構成の見直しで、外国債券の比率を15→25ポイントへの引き上げで、運用資産159兆円(2018年度末)で見ると10%の引き上げは15.9兆円増で、将来のJPY売りの材料になるとの見方も。

USDJPYは、アジア市場では日本株高にも円売り圧力は弱く110.09をボトムに売り圧力が見られたが、110.00の大台での幅広いドル買いに支えられ下げ止まり、欧米市場では株高+米債利回りの上昇もあり終盤にかけて111.72までと、上値を緩やかに切り上げ2月20日の112.22の高値が視野に。また、JPYクロスではAUDJPY、NZDJPY、GBPJPYは2%前後の上昇となっておりJPY安が目立っている。

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米共和党の景気刺激策(2兆ドルの景気刺激策)
①上院民主党の反対で成立に至っていないが、上院民主党は態度を変化。
②マコーネル院内総務は、法案はゴールすぐ手前の5ヤードラインと早期の成立が見込まれる。
③ペロシ下院議長(民主党)もこのあと数時間での成立を非常に楽観的にみている

トラン大統領
①制限されている米経済活動を4月12日のイースターまでに再開させたい。
②インフルエンザによって数千人が毎年亡くなっているが、国の活動をストップさせていないと、懸念を表明。

米国のエスパー国防長官とミリー統合参謀本部議長
①米国における新型コロナウイルスの感染拡大が長期化する恐れがある
②ミリー議長は、適用できる場合、5月下旬もしくは6月辺りまでをみておく必要がある。7月までずれ込む恐れもある」

ムニューシン米財務長官
①金融サービス業の就労者を「重要インフラ就労者」に指定した国土安全保障省(DHS)の判断を支持する

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GPIF
①年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は資産構成の見直しで、外国債券の比率を10ポイント引き上げて25%とする方針だ。

グテレス国連事務総長
①日米欧や新興国など20カ国・地域(G20)に「経済対策を即時に打ち出すこと」を求めた。

G7
①電話会議を主催し、新型コロナウイルスの感染拡大で活動停止状態にある経済が世界的なリセッションに悪化しないよう対策を話し合った。

BOE
①定例オペで銀行の資金需要が急増したため、条件付きタームレポファシリティー(CTRF)を3月26日から4月2日まで実施すると発表した。

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