2020/03/20

2020年3月20日(金)昨日19日、海外市場の動き

2020年3月20日(金)昨日19日、海外市場の動き

日本は3連休前の海外市場は、株価が下落から逆に急伸し、EUROSTOXX50は+2.86%上昇、ダウは-700ドル近くから逆に+188.27(+0.95%)上昇し20,000ドル台を回復。日本が連休中にサプライズがないことを願うだけ。

BOEは0.15%の緊急利下げ2000億ポンドの債券買い入れ枠を拡大。ECBは7500億ユーロの臨時の資産購入プログラムを導入。スイス中銀は金利据え置くも通貨防衛でフラン売り介入を示唆。トルコ中銀は17日に1.0%の利下げを実施済みで、南ア中銀は政策金利(レポレート)を5.35→5.25%へ0.1%引き下げを決定。一方、デンマーク中銀はクローネ通貨防衛に政策金利0.15%引き上げ、-0.6%へ。日銀はETF買い入れ過去最大更新、FRBは9カ国の中央銀行と新たに通貨スワップ協定を締結と、世の中は騒動しい動きは止まらず。

世界的に債券利回りは上昇傾向を維持。一部ではショートポジションの大幅な巻き戻しとの声も聞こえてくるが、ECBの緊急債券購入策を受けイタリアなど欧州債利回りの上昇幅は縮小。米10年債利回りは1.158%(前日1.183%)で推移。

為替相場は安全資産への逃避もあるが、キャッシュ化やリスク資産の売却に伴うドル買いにドルは全面高。期末要因なのリパトリの動きも強くJPYの弱さが目立ち、USDJPYは一時110.95とほぼ111円で、早朝の安値107.84から3円強の上昇でクロスでもJPY安。EURUSDも弱くポイントとで前日のボトム1.0802と1.080レベルを割り込むと1.0655まで急落。

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トランプ米大統領(原油価格上昇)
①サウジアラビアとロシアの原油価格戦争に適切な時期に関与すると表明

BOE緊急利下げ実施
①政策金利0.25→0.1%へと0.15%引き下げた。
②債券買い入れ枠、4450→6450億ポンドと2000億ポンド増額。
③英国債市場は過去数日間で悪化し、英国内外の金融状況は逼迫したした。追加の買い入れ資産のほとんどは英国債
④財政ファイナンスについて、中銀として反対の姿勢に変わりはないと表明。

ベイリーBOE総裁
①BOEは指標が出た後ではなく、今行動をとる
②財政ファイナンスについて、中銀として反対の姿勢に変わりはないと表明

ECB18日の夜に臨時の資産購入プログラムの導入を発表
①新型コロナウイルス対策として7500億ユーロ規模の緊急量的緩和(QE)を発表。
②ギリシャ国債も現行ルールの適用を免除して購入対象に含め、主要なリスクパラメーターの調整を通じて担保基準も緩和する。新型コロナ感染拡大に伴う危機のフェーズが去ったと判断すれば、PEPPの純資産購入を打ち切るが、いずれにしても年内は続ける。
③ECBが自主規制として設けている買い入れ制限を必要に応じて見直す方針にドイツやオランダなど少数国が反対していた。

スイス中銀
①政策金利-0.75%の据え置き、フラン売り為替介入を強化 通貨高を抑制

トルコ中銀
①17日に政策金利10.75→9.75%へ1%の利下げを実施済み

南ア中銀
①政策金利(レポレート)を5.35→5.25%へ0.1%引き下げを決定。
②新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)による影響が深刻化しており、国内外の経済見通しが悲惨な状態にあるとの見方を

デンマーク中銀
①市場の流れとは逆行、クローネ通貨防衛に政策金利0.15%引き上げ、-0.6%へ。
②クローネ買いで介入の用意あると表明

日銀
①ETF買い入れ過去最大更新、2016億円-今月会合後は2回目

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ムニューシン米財務長官
①米政府は企業への流動性供給が重要と考えている
②景気刺激策の議会承認を来週初めまでには得たい
③3週間以内に国民への現金給付を実施したい

FRB
①9カ国の中央銀行と新たに通貨スワップ協定を結んだと発表した。ドル資金の市場への供給を拡充し、新型コロナウイルス流行による混乱緩和を目指す。

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EU英離脱交渉に遅れ
①新型コロナウイルスの感染拡大で欧州では一部の国で移動制限が導入されており、交渉がさらに難航し、12月末までの移行期間について、延長を求める声が欧州で高まっている。

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