2020/03/13

2020年3月13日(金)昨日12日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年3月13日(金)昨日12日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

新型コロナウイルス感染拡大止まらず。サマーズ元米財務長官はこれを21世紀に起きた4大事件の一つとして警告(①米同時テロ、②ハリケーン・カトリーナ被害、③リーマンショック)。

トランプ氏も東京オリンピック1年延期を提案。トランプ氏は新型肺炎を「中国ウイルス」と言い中国政府の初動の遅れを批判。中国は「米軍が武漢に新型コロナウイルスを持ち込んだ可能性」と反論、責任転嫁を言い合う状況ではないのでは?

米国から入国の渡航制限を受けた欧州、ECBの利下げ見送り(量的緩和は拡大)や、ラガルドECB総裁からはかつてのドラギECB総裁のような断固たる措置を示す発言もなく、欧州株は新型ウイルスの感染拡大が止まらないイタリア株16.62%の下落を筆頭に欧州仕様国の株価は10~12%近くと記録的な下げへ。

トランプ氏の新型ウイルス対策と景気支援策に失望してなのか米株も大幅下落。NY連銀の1.5兆ドルと大量の追加オペに一時下げ幅を縮めるも、結局は世界的な景気低迷を危惧し米株の大幅下落も止まらず、ダウは-2352.60(-9.9%)の歴史的下げで終了。

米債利回りは上昇し10年債利回りは0.873%、2年債も0.5%台で推移。VIXは米株高を受け一時73.31まで急伸し、サウジ増産拡大にWTIは一時30.02まで下落。

為替相場は一言、ドル全面高。市場は株売り、債券売り、ドル買いの流れに傾斜。リスク回避に選好されるJPYもCHFもドルにたいして弱く、特にAUDUSD(-3.7%)、NZDUSD(-2.8%)、GBPUSD(-2.0%)と弱さは格別。JPYはオリンピック延期のリスクも表面化しており、日経先物の11%近くの下落は今日のUSDJPY相場にどこまで影響を与えるのか、与えないのか気になる。

USDJPYは、東京市場の103.09をボトムに午前2時、FRBの大量の流動性供給を受け一時106.10まで上昇と、一日を通じて株安の中でも逆に約3円の上昇となった。欧州市場では欧州株が大幅に値を下げる中でも103.50台をボトムに下げ止まり、米国市場に入り米株は大幅下落しいきなりサーキットブレーカーが発動。アジア市場の高値104.80を超えると105.86まで上昇。午前2時にNY連銀が大量の追加オペを実施すると、104.86→106.10まで急伸。米株安は止まらず104.70台で推移と相変わらずボラの高い動きで、東京市場の株価の下落を意識し先行した動きも。

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NY連銀
①1.5兆ドルの追加オペを実施(12日3か月物5000億ドル、13日1か月物5000億ドル、3か月物5000億ドル)。
②継続中の国債購入については、幅広い銘柄の国債を買い入れの対象にするとの方針

トランプ大統領
①新型コロナウイルスの世界的流行を踏まえ、2020年東京五輪を1年延期することも関係者は検討すべき。
②安倍晋三首相には公式に提案するつもりはない。
③無観客の競技場で実施するよりは良い

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中国外務省の報道官
①米軍が湖北省武漢に新型コロナウイルスを持ち込んだ可能性があると発言するも証拠は示さず。
②米、新型コロナ感染1264人 死者36人=CDC

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新型コロナウイスル関連
① 英、新型コロナ感染者は最大1万人の可能性=政府首席科学顧問
②フィリピンが首都を「隔離」、1カ月間出入り禁止に
③②米、新型コロナ感染1264人 死者36人=CDC

サウジアラビア
①生産能力1300万バレルに増強指示-「価格戦争」緩む気配なし

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