2020/03/03

2020年3月3日(火)16:15時ごろの動き

2020年3月3日(火)16:15時ごろの動き

豪中銀は利下げを実施、世界的利下げを先取りし緩和傾向がスタート。ただし、為替相場はアジア市場ではドルは小幅安ながら先の見通しは不透明。今のところEUR買いも一服で、2日連続引け間際に急騰した米株は今日の米国市場で「柳の下に泥鰌が3匹」いるのだろうか?

原油価格(WTI)は小幅高を何とか維持し47ドル台ミドルで推移。日経平均株価は下落、上海総合は小幅高を何とか維持するも強さは感じられず。また、米債利回りの軟化傾向は止まらず10年債は1.12%台、2年債も0.86%台で推移と利下げを織り込む相場へ。

AUDUSDは、G7の協調緩和期待を受けた利下げ期待のAUD売りが先行し0.6510まで下落するも、利下げ後は逆に買い戻しが強まり一時0.6566まで上昇。まさに、sell the rumor & buy the factを地で行く動き。

USDJPYは、前日の米株の歴史的上昇を受けた日本株の上昇期待に108.54までと前日の高値108.58に並ぶ水準まで上昇するも抜けきれず。中国株の上昇にも、G7声明では協調利下げや財政出動といった具体策は盛り込まれないのでは? との観測も流れ日経平均株価は逆に徐々に値を下げ、終盤にかけてはマイナス圏へ突入し結局は前日比-1.22%と他国の動きとは真逆。

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9:30    AUD 第4四半期 経常収支=10億ドル(予想23億豪ドル 前回79億豪ドル→65億ドル)→ 予想を下回るが黒字を維持

9:30    AUD 1月 住宅建設許可件数=前月比-15.3%(予想1.0% 前回-0.2→3.9%)、前年比-11.3%(予想2.4% 前回2.7→7.2%)→ 前回が大幅に上方修正されるも予想を大幅に下回る

12:30    AUD 豪中銀 金融政策発表=政策金利0.75%を0.25%引き下げ0.5%に決定、予想外の据え置きながらG7の協調緩和期待の一環とも考えらえる。

15:45    CHF 第4四半期 GDP=前期比0.3%(予想0.2% 前回0.4%)、前年比1.5%(1.3% 前回1.1%)

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G7
①声明文には協調利下げや財政出動といった具体策は盛り込まれない見通しに円買い圧力は強い。


豪中銀
①政策金利を予想外に0.25%引き下げ0.5%に決定。
②理事会はコロナウイルスの世界的な感染拡大に対応する中、景気を支えるため今回の決定を下した。
③世界経済の短期的な見通しが不透明になっており、2020年上半期の世界の経済成長は従来予測を下回る見通し
④感染拡大の前は、2018年に始まった世界の成長鈍化が、終わろうとしている兆候があった。コロナウイルスの影響がどの程度続くのか、またいつの時点で世界経済が回復軌道に戻るのかを判断するのは時期尚早
⑤ほぼ全ての地域で低インフレが続いており、多くの国で失業率は数十年ぶりの低水準にある。
⑥コロナウイルスが生み出す不透明感は、国内消費にも悪影響を及ぼす公算が大きい。
⑦第1四半期GDP伸び率は、従来予測を大幅に下回る公算が大きく、影響がどの程度の規模になり、どの程度続くのかを予測するは困難
⑧理事会は金融政策を一段と緩和し、雇用と経済活動を追加で支援することが適切だと判断した。理事会は引き続き入念に状況を監視し、コロナウイルスが経済に及ぼす影響を判断する。理事会はオーストラリア経済を支えるため、金融政策を一層緩和する用意がある。

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