2020/03/13

2020年3月13日(金)午後2時45分ごろの動き

2020年3月13日(金)午後2時45分ごろの動き

各国中銀の利下げや政府の金融経済対策も市場の下落には歯が立たないようで、昨日の欧米市場の急落の流れを受けて、アジア市場も大幅安となった。ただし、自律的な反発なのか日銀の大量の資金供給なのか、政府の大規模な経済対策の実施を期待したのか? 日経平均と上海総合はボトムから下げ幅を縮めている。また、ダウ先物は500ドル近くの上昇となっている。

中銀の動きを振り返ってみると、BOEは3000億ポンド(約4兆円)、ECB年は現行の月月200億ユーロの債券買い入れに加え年末まで1200億ユーロ(約14.2兆円)の量的緩和を拡大。米国は中小企業向に500億ドル(約5.2兆円)を融資する見込みで、昨日はNY連銀が12日と13日で計1.5兆ドルの追加オペを実施している。日銀は約1000億円のETFの購入に加え、5000億円の資金供給を通知し、西村経済再生相は「相当思い切ったことをやらないといけないのではないかという危機感を持っている」と発言。早朝の日米首脳電話会談の公表はないが、お茶飲み話をしているだけの話ではありえず。週末は一つの転機となる可能性も意識したい。

為替相場は、前日売り込まれていたAUDUSDとNZDUSDは一時11年ぶり安値水準へ低下するも、利食いと思われるが買い戻しが強く、底堅い展開となっているが、GBPUSDは相変わらず強さは見られず。

USDJPYは、日経平均株価との連想性は薄れ、逆に米債利回りの上昇に連動した円安(USDJPYの上昇)となっており、104.50台をボトムに一時106.00まで上昇してようやく上げ止まり105.40台で推移。クロスでもJPY売りの動きが強まっており、104円台買い+106円トップのレンジが何となくできつつあるが、それも日本政府の景気対策次第。

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麻生財務相
①追加の経済対策としての減税に消極的な姿勢を示した
②効果あるものにしないと意味がない、一律減税しても刺激にはならない
③為替水準、おたおたしなければならない話ではない

西村経済再生担当相
①閣議のあとの記者会見で、「政府・日銀の間で強い危機感を共有している」と述べたうえで、「相当思い切ったことをやらないといけないのではないかという危機感を持っている」
②大規模な追加の経済対策が必要


岡田官房副長官(日米電話会談)
①安倍首相は全国規模のイベント中止、学校休校など日本の対応説明
②安倍首相は1.6兆円の財政措置などを説明
③引き続き日米で緊密に連携することで一致

日銀
①国債買い現先で5000億円の資金供給を通知した
②追加の経済対策としての減税に消極的な姿勢を示した

米中首脳電話会談
①米国の要請に基づき、新型コロナウイルス感染症に関する両国の状況や感染拡大防止について意見交換した。

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クノット・オランダ連銀総裁
①新型コロナウイルスの影響次第でオランダが今年、リセッションに陥る可能性がある。
②3月3日にオランダ経済政策分析局(CPB)が発表した2020年GDP1.4%減速は、新型ウイルス感染の深刻化により0.9%に低下する可能性もある。

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李克強中国首相
①雇用が年内に安定しさえすれば、経済成長率が上昇するか低下するかは大した問題ではない。

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13:30    JPY 1月第三次産業活動指数=前月比0.8%(予想0.3% 前回-0.2%)

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トルドー・カナダ首相
①    妻がコロナ検査で陽性。14日間自宅で自主隔離。

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