2020/03/15

最新のIMMポジションから(3月15日)


最新のIMMポジションから(3月15日)

日々大変動。集計日10日のデータはドル売り急拡大するも、それが反面教師なのか、為替相場13日終値はドル全面高。

集計日が3月10日の7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)のトータルポジションはネットショートながら、前週の-155,438コントラクト(ドル換算約183億ドル)→-48,966コントラクト(ドル換算約32億ドル)と106,472の急減で、変動幅だけを比較すると2018年3月20日の+104,291、2018年6月9日の-167,444以来となる大変動となっていました。

集計日10日と先週末13日の間でドルは急上昇し大きなギャップがあることを前提にして考えて下さい。市場全体のポジションを測ることはできませんが、7通貨合計では前週比+106,472と急伸。2018年3月20日の+104,291を上回り、2013年9月17日の+108,643コントラクトに次ぐ大きな変化となっていたことによる反動が週後半に見られたと思われます。

この大きな変化は円とユーロのロングが全体の約95%近くを占めており、為替相場においてユーロと円が主導するドル売りとなっていたと思われます。また、カナダドルのショートが急拡大しネットポジションがロングからショートに変化し大きな変化となっていました。

円は、前週比でネットロングが+50,481と急拡大し、トータルポジションも、2019年10月15日以来22週間ぶりにロングへと変化し円高思考が強まっていました。新型コロナウイルスの米国を含む世界的な感染拡大と、株価急落を受けてリスク回避の円買へにネットで円がロングとなっていたことで、逆にUSDJPYは101.18→108.50までの円急落を招いてしまった可能性も残ります。

ユーロは、前週比でネットロングが+74,036と2週連続で急拡大し、トータルポジションも-12,667コントラクトと、2018年10月2日にネットロングからショート転換して最もショートが少なく、ロングに転換する可能性も強まっていましたが、先週のEURUSDは一週間を通じて1.1450台→1.1050台へと値を下げており、再びユーロのショートが拡大している可能性もあります。

カナダドルは、前週比でネットショート-12,569とトータルポジションで2019年7月2日以来、37週間ぶりにトータルポジションでロングからショートへと変化し、カナダドル高思考に大きな変化が見られ、USDCADは1.3500台→一時1.4000へと上昇しています。ただし、カナダドルのショートが積みがることによるその反動も気になります

詳しいデータは別表をご覧下さい。

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