2020年3月5日（木）昨日4日、海外市場の動き（午前5時半ごろの動き）
急進左派のサンダースがやや後退し中道派のバイデン氏が躍進、カナダ中銀の大幅利下げもあり米株を押し上げダウは1000ドル超の上昇へ。
FRBは追加利下げの可能性を残し、次期BOE総裁のベイリー氏も利下げの可能性を指摘し、ECBも利下げが必至の状態。もちろん日銀も追加緩和が期待されている。
一方、米債利回りは上昇し、10年債は1.02％台へ、2年債も0.65％近くへと上昇。そして、為替相場はAUD＋GBPの上昇を含め総じてドル売りの流れが続くも、EUR＋JPY＋CHFは弱含みでリスク選好を意識してか2極化。ただし、大幅利下げを実施したCADも弱い。
USDJPYは米株の大幅変化に連動しないのか？ 前日の米株大幅安でも円高は限定的で、本日の米株大幅高にも円売りは限定的。日本株の変化の連動性は残るも米金利の低下を意識してなのか？ 不思議な円相場の動きへ。米国市場では107.14～54のレンジに収まり、米株大幅高にも欧州市場の高値107.66を越えられず。ただし、クロスでは円売りの圧力は強く、AUDJPYは1％超の上昇となっている。
AUDUSDはアジア市場の早朝の強い豪GDPを受け、前日の予想外の0.5％の利下げが相場を支援するとの期待感なのか、アジア市場の0.6577をボトムに欧州市場では0.6628まで、米国市場でも0.6623まで上昇し、0.6600をボトムに終盤にかけては再び上昇傾向を強めている。
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EU加盟国の財務相
①４日に電話会議を開催して協調対応を協議
欧州委員会は新型ウイルスが経済に及ぼす影響について報告書
①欧州委員会がEU財務相に警告
②新型コロナウイルス感染拡大の影響でフランスとイタリアはリセッション入りする恐れと、長期化するウイルスのまん延が相場下落の「悪循環」を引き起こす可能性がある
③ウイルスのまん延が長期化し広範囲に及んだ場合、不透明感や金融市場の複数の経路を通じて過度の悪影響をもたらす恐れがある
④資金繰りに余裕がなく負債比率の高い企業を中心に不良債権が膨らむ恐れがあり、新型ウイルスの感染拡大が３カ月を超えて続いた場合には特にその公算が大きい
ポルトガルのセンテノ財務相（ユーログループ議長）
①さらなる下振れリスクの実体化から経済を守るために全ての適切な政策手段を駆使する用意がある
②一段の政策行動を取る準備ができている。成長を支える上で必要とみられる場合には、財政措置も選択肢にある
S&Pエコノミスト
①ECBが政策金利を0.1ポイント引き下げると予想。
②市場での売りと経済見通し悪化に対応するため、決定について定例の政策委員会を待つ理由はない
③新型コロナウイルス流行を受け、2020年のユーロ圏成長率を1.0→0.5に下方修正。流行が深刻なイタリアの成長率については0.3％と予想、英国の成長率は0.8％とした。
④マイナスの需要ショックが顕在化しており、年前半の消費を弱める可能性がある
英10年債利回り過去最低へ
①BOEの利下げ観測が強まり、過去最低の0.338％に低下へ。
フランスの財務相
①欧州は景気刺激策を準備する必要があると述べた
ブロードベント英中銀副総裁
①支援を追加することが役割になる可能性
②新型ウイルス感染は重大な影響を及ぼす
③経済への影響は一時的かもしれない
④英中銀は政府や他の中銀と連絡をとっている
ベイリー英中銀BOE次期総裁
①英下院財務委員会の公聴会に出席した。新型コロナウイルスの感染拡大について「最初の最も差し迫った課題になる
②非常に迅速な対応が必要になると強調し、景気の下支えへ早期の利下げを排除しない
③金融政策に関し、英中銀が政策金利を現行の0.75％から約0.1％ポイント引き下げる可能性があるとの政策当局者の見解を踏襲した。
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ブラード・セントルイス連銀総裁
①次のＦＯＭＣ会合、追加利下げ期待は間違い、米国の金利は現在適切な水準にある
②新型コロナウイルスが経済の見通しにどのような影響を及ぼすのかについて、金融政策の当局者が会合までに、今以上に理解を深めるとはほぼ考えられない
民主党大統領選（スーパーチューズデー）
①中道派のバイデン前副大統領が躍進、バイデン氏は南部を中心に9州で勝った。4州で勝利したサンダース氏を代議員数で上回った
米地区連銀経済報告（ベージュブック）
①米経済活動は緩慢なペースで拡大、
②新型コロナウイルスは旅行と観光に悪影響
③新型ウイルスはいくつかのサプライチェーンに影響
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カナダ中銀
①政策金利である翌日物貸出金利を0.5ポイント引き下げ1.25％とした
②新型コロナウイルスの脅威を自自国経済から守るために5年ぶりの利下げで、0.5％の大幅利下げは金融危機に見舞われた2009年3月以来となる。
③国内経済の下支えに向け必要なら追加利下げを行う用意を示した。
カナダ中銀声明文
①新型ウイルスの感染拡大はカナダと世界の見通しに対する「重大な負のショック」を意味し、今回の措置は世界的な危機対応の一環だと説明
②経済成長を支援しインフレを目標水準で維持するため、必要に応じ金融政策に一層の調整を加える用意がある
③易条件の悪化が継続した場合、所得の伸びは抑えられるほか、企業の設備投資は予想ほど回復していない
④今年１ー３月期の経済が予想を下回る可能性は高まりつつある
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「新型コロナウイルス関連」
米国
①ロサンゼルス郡は新たに6人の感染例が判明、予防的措置として非常事態を宣言した。郡の保健当局は、現在までに最大3000人の経過を観察しており、数名に症状が出ていると明らかにした。
②オレンジ郡で2人、コントラコスタ郡では初の感染例が確認された。オレンジ郡の2人は感染が拡大している国への渡航歴があるものの、コントラコスタ郡の患者は渡航歴がない。
③ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事によると、新たな感染者4人は、これまでに陽性と判明していたウエストチェスター郡の男性の妻と子供たち、およびこの男性を車で病院へ運んだ隣人だという。同郡はニューヨーク市の北に位置する。
IMF ゲオルギエワ専務理事
①新型コロナウイルスの急速な感染拡大に伴い、今年の世界経済は成長加速が見込めない
②2020年の世界経済成長率が昨年の2.9％を上回ることはないと明言し、3.3％とした１月時点での見通し引き下げを示唆した。最新の見通しは数週間以内に発表するとした。
イラン
①新型肺炎ほぼ全州に拡大 大統領「死者を最小限に抑制
イタリア
①、新型コロナウイルスの死者が過去２４時間で２⑧人増加し、累計107人になった。感染者数も約3090人と前日の2502人から増え、新型ウイルス感染拡大ペースは衰える様子を見せていない
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