2020/03/31

2020年3月31日(火)16:15時ごろの動き

2020年3月31日(火)16:15時ごろの動き

最近目につくのは、欧州発の景況感を表す指数が予想外底堅いこと、今日の中国国家統計局のPMIが前月の急落から逆に大幅に上昇していること、欧州の新型コロナウイルスの感染拡大がちょっとだけだが弱まっていること。それと、米国の感染拡大が止まらないことである。

為替相場は通貨間で動きは異なり、総じてリスク回避通貨のJPY+CHFが敬遠され、リスク敏感通貨のAUD+NZDが選好される動きながら、EURUSDとGBPUSDも弱く定義付は難しい。

日経平均株価は後場にかけて下落し前日比-167.96(-0.88%)で終了。上海総合も上昇幅を縮め前日とほぼ変わらず、欧州株は上昇からスタート。米10年債利回りも0.69%台と小幅低下。原油価格(WTI)は21ドル台へ小幅上昇。

USDJPYは、期末要因も掃け、次の一手は円高なのか円安なのか、意見が分かれていることも興味深い。少なくとも米国の新型コロナウイルスの感染加速が止まらず、米国は「景気対策第4弾を検討」とある中で、欧州の感染がピークアウトしたとみれば、ドル売りが加速することになりそうだが、まだ、それを確信できる状況にない。

むしろ、日本は発の感染拡大が止まらず、首都圏が仮に封鎖されるようなことにでもなれば、カナダ全体の経済規模に匹敵する東京都と周辺の各県は大打撃となり、JPY売りが加速することも必然。

本邦期末要因がはけ、相場の変動要因となった主要各国の景気対策、中銀の大規模緩和策も一通り終わり、大手投機筋もとりあえず様子見となれば、ボラの低下も期待できそうである。もちろん、新型コロナウイルスの爆発が再発しないことが条件ではあるが。

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米追加の景気対策を検討
①ホワイトハウスと米議会民主党は新型コロナウイルス感染拡大を乗り切るため、景気対策第4弾を検討

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WHO
①欧州の新型コロナウイルス感染拡大が若干落ち着く兆しが表れたとの認識を示した。感染拡大が最も深刻なイタリアでは30日公表された集計で、新たな感染者数が過去約2週間で最も少なくなった

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6:45    NZD 2月 住宅建設許可件数=前月比4.7%(予想 前回-2.0→-2.8%)

8:01    GBP 3月 GFK費者信頼感指数=-9(予想-15 前回-7)

8:30    JPY 2月 雇用統計: 失業率2.4%(予想2.4% 前回2.4%)、有効求人倍率=1.45(予想1.47 前回1.49)

8:50    JPY 2月 鉱工業生産・速報値=前月比0.4%(予想0.0% 前回1.0%)、前年比-4.7%(予想-4.9% 前回-2.3%)

10:00    CNY 3月 総合PMI=53.0(予想 前回28.9)、製造業PMI=52.0(予想48.0 前回35.7)、サービス業PMI=52.3(予想42.0 前回29.6)→ 前回の大幅低下に反し、予想をも大幅に上回る増加へ

15:00    GBP 第4四半期GDP・改定値=前期比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比1.1%I予想1.1% 前回1.1%)

15:00    GBP 第4四半期経常収支=-50億ポンド(予想-70億ポンド 前回-159→-199億ポンド)

15:30    CHF 2月 小売売上高=前年比0.3%(予想 前回-0.1%)

NZD 3月 ANZ 企業信頼感=-64(予想 前回-19.4)、企業経済見通し=-26.7(予想 前回12.0)


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