2020/03/02

2020年3月2日(月) 15:30時頃の

2020年3月2日(月) 15:30時頃の動き

株価反発、USDJPYはボトムから1円近く反発。ただし、ボトムアウトの判断は難しい。

日経平均株価は、先週末の記者会見でパウエルFRB議長から利下げの可能性を示唆する発言の好材料に反して、週末発表の中国PMIが急落したことを受け一時300円近くの下落からスタート。

今日も黒田日銀総裁から「潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針」との緊急談話や、国債買い現先オペ5000億円を通告もあり株価は一時450円近く上昇するも、米国内の新型コロナウイルスのNY州を含め感染拡大や2例目の死者が確認され、中国の成長見通しの大幅下方修正が相次ぐ。上海総合は日経平均が伸び悩む一方、前日比95(3.3%超)近くの上昇と強さが目立っているのが特徴。

一方、米債利回りの反発力は弱く、10年債は1.088%、2年債も0.796%と続落傾向は変わらず。リスク回避を意識した流れは継続中。

為替相場は、週末の中国PMIの予想外の悪化や、米国内のウイルス感染拡大もあり、日本株安を先取りした円高期待にギャップを開け107.37まで急落。ただし、米利下げ期待や日銀の追加緩和期待に日経平均株価が急速に回復し前年比+201.12(+0.95%)で終了。その影響もあり108.37まで値を戻し、108.20近辺で推移。

他の主要通貨は、総じて大きな変化は見られず、AUDUSD+NZDUSDは、ギャップを開け売りからスタートするとも、中国株の上昇もあり反発し前日終値近くで推移。USDCADは1.3438の高値から1.3334まで大幅下落とCADの強さが目立っている

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9:00    CAD 2月 TD証券インフレ期待=前月比-0.1%(予想 前回0.3%)、前年比16%(予想 前回1.8%)→前回を下回り、前月比は昨年1月以来のマイナスへ

10:45    CNY 2月 Caixin製造業PMI=40.0(I予想45.7 前回51.1)→ 予想より弱く前回から大幅下落へ

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【新型ウイルスの感染拡大】
米国で感染拡大
①ワシントン州、新型肺炎で米2人目の死者 NY州でも初の感染例。

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安倍首相
①2日午前の参議院予算委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための緊急対応策の第2弾について、3月10日をめどに速やかに取りまとめる。

【中国の成長の下方修正が相次ぐ】
①ノムラ・インターナショナル香港の中国担当チーフエコノミストは、中国の第1四半期GDPは、予想以上の縮小に向かう可能性がある。2月29日のリポートで、第一四半期中国GDPが前期比2.5%縮小する可能性があると予想し、先週のブルームバーグ調査で示した-1.5%という見通しを下方修正した。
②スタンダードチャータードは製造業PMIの発表前段階でマイナス1.5%、オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)は発表後にマイナス2%と予測。PIMCOは新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、年換算で6%のマイナス成長を見込んでいる。

黒田日銀総裁
①新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、市場動向を注視しつつ、「潤沢な資金供給と金融市場の安定確保に努めていく方針」との緊急談話を発表。
②直後の金融市場調節では、2016年3月以来となる国債買い現先オペ5000億円を通告、市場安定に万全を期す姿勢を明確にした。

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