2020/03/14

2020年3月13日(金)24:00時ごろの動き


2020313日(金)24:00時ごろの動き

一言! 前日と真逆で株全面高。EUは「財政刺激を可能とする危機条項を発動する用意」があると言い、独財務相は「年内に財政刺激の必要性を示し、政府が企業の株式を保有する可能性を排除せず」とあり、米国は「流動性を高め、大規模刺激策を予定」とある。

アジア株下落か反発に続き、欧州株は強くイタリアの11.8%台の上昇を筆頭に4%~6%近くの上昇へ。米株も強くダウは22000ドル台を回復し、3.5%近くの上昇へ。債券利回りは上昇し、米10年債は一時0.98%へと上昇し0.94%近くで推移と様変わり。

結果、為替相場はリスク選好にJPYは急落し、USDJPYは一時107.50近くへ上昇。リスクアセットに属し中国国内での新型コロナウイルスの感染抑制方向と経済への回復期待が強い中国の影響もあり、AUDUSDNZDJPY0.7%近い上昇となり、結果的にAUDJPYNZDJPYは3%近くまで上昇するなど、JPYは総崩れで、CHFも売り圧力が見られる。

USDJPYは、早朝の104.50台をボトムに107.50近くまで約3円の急伸。これで最安値の101.20近くのボトムから6円以上の上昇となった。欧米株は前日の悲観的ムードは今日の大幅高に吹っ飛んだが、連日の上下変動の激しい相場を見るに連れ、どれが本当の動きなのか疑問を持たざるを得ず。

ただ、米債利回りの急伸、米10年債は1%直前まで上昇と株価と連動せず、USDJPYと株価の連動性が揺らいでいることも然でJPY高圧力がどこまで続くのか疑問も。USDJPY相場のボトムアウトを示している可能性もあり、105.00をボトムとしてカウントできるのか? ここ数日の動きでこれが判明しそうなムードに。

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NY連銀
①最長30年までの国債を370億ドル購入の予定を発表。

トランプ大統領
FRBは他国の中銀と競争するために利下げを。

ペロシ下院議長
①大統領は大規模刺激策を予定

ムニューシン財務長官(大統領は大規模刺激策を予定)
①新型コロナウイルス対応で、先日の第1イニングの8億ドル規模のコロナ法案に続き、第2イニングの財政刺激策を策定中。
②流動性を高めるためにさらに取り組む
③新型コロナウイルスの問題は短期的な問題。おそらく23カ月

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ショルツ独財務相
①ラガルドECB総裁が財政政策を要求したことは正しい
②われわれは多くの方策を今日示した
③年内に財政刺激プログラムの必要性が出てくる可能性ある
④政府が企業の株式を保有する可能性を排除せず

EU(欧州連合)
①財政刺激を可能とする危機条項を発動する用意がある

フォンデアライエンEU委員長
①EUには決断、協調、統合が必要とされている
②ウイルス感染を止めることできないが、拡大を抑制することが重要

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16:00     GER 2月 消費者物価指数・改定値=前月比0.4%(予想0.4% 前回0.4%)、前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%)、HICP前月比0.6%(予想0.6% 前回0.6%)、HICP前年比1.7%(予想1.7% 前回1.7%) 予想と前回と変わらず

16:45     FRN 2月 消費者物価指数・改定値=前月比0.0%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比1.4%(予想1.4% 前回1.4%) 予想と前回と変わらず

21:30     USD 2月 輸入物価指数=前月比-0.5%(予想-1.0% 前回0.0%)、前年比-1.2%(予想-1.6% 前回0.3%)、輸出物価指数=前月比-1.1%(予想-0.4% 前回0.7→0.6%)、前年比-1.3%(予想 前回0.5%)

23:00     USD 3月 ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値=95.9(予想95.0 前回101.0)、景気現況指数=112.5 (予想113.0 前回114.8)、消費者期待指数=85.3(予想88.2 前回92.1)、インフレ12.3%(予想 前回2.4%)、52.3%(予想 前回2.3%)

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