2020/03/05

2020年3月5日(木)14:45時ごろの動き

2020年3月5日(木)14:45時ごろの動き

スーパーチューズデーは、サンダーズ氏ではなくバイデン氏優勢に「健康テクノロジー」株の上昇がリードした米株大幅上昇の流れを受けた日経平均株価は、予想外に(予想通りなのか?)上昇力は鈍かったが、終盤にかけ上昇幅を強め、上海総合も上昇傾向を維持しているが、米債利回りは前日上昇したが、アジア市場ではいつもながら弱さが目立っている。

RBA、FRB、BOCは大幅な利下げを実施。次は、BOJ、ECB、BOEの利下げの順番を待つのみとなっているが、BOJとECBはこれ以上利下げを続けることは難しく、資産の買い入れ増や、財政出動が期待され、FRBは追加利下げが期待されている。

いずれにしても、市場は株価サポートを意識した緩和的な政策になりやすく、逆に債券利回りは続落傾向となりやすい。結果、リスク回避の流れなのか(?)JPYとEURは株高の中でも予想外に売り圧力は限定的。

為替相場は、2月中旬から強まっていたJPYショート、EURショート、GBPロング、AUDショートのポジションの巻き戻しに忙しく動いていたが、現状はほぼニュートラルで次の動きを模索する状態に思えてならない。それと、VIXのロングの巻き戻しが多かったという。

USDJPYは、105~110のレンジと過程すれば現状はほぼその中間にあり、選択肢は限られた日銀がさらにどのような緩和策を講じるかは不明ながら、財政出動の期待は強い。JPY高に動く材料もそろそろそれほど多くはないように思えてならない。今日は、米株高=日本株の上昇を受け一時107.74まで上昇するも続かず107.26まで下落。ただし、前日の欧米市場の安値107.14まで届かず緩やかに値を戻している。こんな中では、主要国通貨を避け新興国通貨に的を絞った取引も選択肢なのであろう。

今日の海外市場では、米製造業受注、米耐久財受注、発言では、ホールデンBOEチーフエコノミスト、カーニーBOE総裁、ポロズカナダ中銀総裁の発言を注目している。

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9:30    AUD 1月 貿易収支=52.1億豪ドル(予想48億豪ドル 前回52.23→53.76億豪ドル)

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米緊急利下げ、真の理由は「信用リスク」か(ロイター)
①新型コロナウイルスによるリスクへの対応として緊急利下げを実施したが、短期金融市場ではその前後にドルのキャッシュ需要が急激に強まっていた。
②長年の金融緩和や量的緩和で膨らんだ民間債務にまつわる信用リスクが、大幅な利下げの背景にあったと複数の専門家は指摘する。
③3日の緊急利下げの直前に、ニューヨーク連銀がオファーした翌日物のレポオペ(米財務省証券等を担保に資金を供給するオペ)では、1000億ドルの入札予定額に対して1086億ドルの応札があった。応札額が予定額を上回るのは昨年9月にレポオペが再開されて以降初めて。4日に実施された翌日物のレポオペでも、1000億ドルのオファーに対して1115億ドルの応札があり、大幅利下げ後もドル調達需要が根強いことが判明した。

AMPキャピタルのチーフ・エコノミス
①    豪州で来週発表する予定の景気刺激策はかなり規模である必要がある

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