2020/03/23

2020年3月23日(月)15:00時ごろの動き

2020年3月23日(月)15:00時ごろの動き

東京オリンピックは延期が濃厚で、IOCは4週間以内に結論を出すとのこと。報道によれば試算では損失は中止で7.8兆円、延期で0.6兆円とのこと。これ自体は日本経済にとってネガティブ材料ながら、日経平均株価は強くUSDJPYも110円を割り込む。

為替市場はリパトリとドル資産の需要増大に伴うドル買いはいつになったら止まるのだろうか? 最新の17日付のIMMポジションでは主要7通貨のネットポジションは久々にショートからロングへと変化し、ドル高の流れの変化なのか? それとも、ドルロングが軽くなった分だけさらにドル高へと動くのか、非常に面白くなっている。

米国は2兆ドル(約220兆円)の経済対策を行う予定で、EUは追加予算を含む経済対策の規模は全体で7500億ユーロ(約90兆円)を上回るとある。

週明け月曜日のアジア市場は、日経平均株価は小幅下落から上海総合が下落する中で、逆に一時17000円台を回復するも、終値は16877円と+334.95+2.02%で終了。米10年債利回りは0.811%と前日終値から小幅低下。WTIは20.80ドルをボトムに前日終値を小幅ながら上回る22.70台で推移。

為替相場は、AUDUSD+NZDUSD+USDCADでドル高傾向が続き、逆にUSDJPY+EURUSD+GBPUSDでドル売り傾向と、資源関連でリスク回避時に売られる傾向の強い通貨が弱い。

USDJPYは、早朝の111.25を高値に日本株の持ち直しにもかかわらず110円の大台を割り込み下落。先週末のボトム109.33をクリアに割り込むと軽いストップもあるのだろうが、積極的なドル売りまで考えにくいが。テクニカルベースでは108.50を割り込むことがあれば、大手米系証券の複数が米第2四半期GDPを大幅なマイナス(リセッション)との予想もあり弱気ムードになる可能性も。


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モルガン・スタンレーのエコノミスト
①米第1四半期GDPの予想を-4→-30.1%へ下方修正。失業率12.8%、個人消費-31%と予想。
②22日付けの顧客向けリポートで同行エコノミストは「経済活動が3月にほぼ停止状態になった」。外出禁止措置などを取る地域が増え、金融状況が一段と引き締まるのに従い、短期的な米経済成長への打撃は「もっと大きくなる」とした。

JPモルガン・チェース
①米第2四半期GDP予想-14%、

ゴールドマンサックス
①英第2四半期GDP予想-24%

ペンス米副大統領(22日)
①米国内で未実施のままとなっている新型コロナウイルス検査が週半ばまでには解消されるとの見通し

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独財務省(関係者)
①今年の国内経済が少なくとも5%のマイナス成長になると推計。
②現時点での公式予測はプラス1.1%成長だが、欧州最大の経済大国が金融危機以後で最も激しい景気縮小に見舞われる可能性が浮上している。

バイトマン独連銀総裁
①独紙ウェルトとのインタビューで、新型コロナウイルスのパンデミックが広がる中で、ドイツのリセッションは「今や避けられない」。
②ECBが打ち出した7500億ユーロ(約89兆円)規模の緊急資産購入プログラムについて、ECBの財源が空になることを意味しないとも述べた。

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