2020/03/06

2020年3月6日(金)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

2020年3月6日(金)昨日5日、海外市場の動き(午前5時半ごろ)

米株は急落、米債利回り過去最低を更新、資源価格下落しCRB低下、VIX急伸。ECB、BOE、BOJの緩和策は既成事実と市場参加者は期待。

為替市場はリスク回避にJPY+CHF+EUR(今回はリスク回避通貨に)が選好されそれぞれUSDに対して0.8~1.3%近く上昇。USDはAUD以外の主要国では売り圧力が続く。USDJPYは106.20台まで下落しクロスではJPYは全面高でAUDJPYは1.8%近くの下落へ。

米株は上下大幅変動の日替メニューで今日は新型肺炎の米国拡大に一時1100ドル超下落、米債利回りは安定し過去最低を更新中で10年債は0.91%台へ。資源価格は下落しWTIはOPEC減産報道にも弱く45ドル台で推移、VIXは一時41台に急伸し、リスク回避の流れが加速。

USDJPYは、アジア市場の107.74を高値に米国市場の終盤では106円割れまで続落。新型肺炎の世界的感染拡大、特に米国内での感染拡大が意識され、FRBの追加緩和を催促するような動きも加わり、米債利回りは過去最低を更新中。一日を通じて続落し、AUDJPYU、NZDJPY、CADJPYと1%超の円高へ。USDJPYは数々の下値ポイントを割り込み105.00~110.00のレンジの下限を試さずにいられない状況へ。

EURUSDは、新型肺炎のイタリア感染拡大でもリスク回避通貨に選択され、ECBの追加緩和策が現実味を帯びる中でもEURの上昇圧力止まらず(いままで長期間続いたショートポジションの根底からの巻き戻しにも思えるが!)。アジア市場の1.1120 をボトムに米国市場の終盤では1.1230近くまで続伸。

AUDUSDは、3月3日にFRBが予想外の大幅利下げの影響もあるが、同日のアジア市場で豪中銀が0.5%の利下げを決定した移行続いた上昇傾向は、資源価格の下落や追加緩和の期待かも強く崩れ、0.6584まで下落しようやく下げ止まる。

USDCADは、1.3383をボトムに、USD安に引っ張られクロスでのCAD売り、原油や資源価格の下落に前日の高値1.3431を上回り、ポロズ・カナダ中銀総裁から「新型コロナウイルスは迅速かつ決定的な行動を必要とする」とあり、追加緩和の期待感も強まり一時1.3439まで上昇。

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新型コロナウイルスの米国内でまん延とまらず。

米労働省
①3月9日に予定してた主要経済統計の発表方法の手順変更を延期へ。

米30年固定住宅ローン
①2012年11月の3.31%を下回り、7年4カ月ぶりに過去最低を更新し3.29%で、1971年以降で最も低い水準。

MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)
①新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、米国株は短期的にさらに11%下落する可能性。

NY連銀報告書
①米貿易政策を巡る不確実性は景気圧迫要因となりかねないが、その解消は景気回復の前兆とならない可能性もある
②貿易の不確実性が一部解消したとしても、米国では「貿易摩擦の緩和は、企業景況感が回復しない限り、同時に経済活動の回復をもたらすことはないかもしれない。

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【EUと英国の離脱協議は開始1週間目が終わり難航】
◎バルニエ氏
①両者が対立している点として、競争政策、刑事・司法の協力、英国の漁業海域の管理、合意が構築される様式の4つを列挙。
②多くの深刻な隔たりがあるが合意は可能
◎英国の交渉責任者であるデービッド・フロスト氏
①EU側に対し、英国領北アイルランドとアイルランドの間に厳格な審査を伴う国境を設置しないようにすることなど、離脱協定の条件を守ると確約。

独債利回り続落
①独10年債利回りは半年ぶり低水準の-0.7%台に低下。

ドイツ銀行
①今年の英経済成長見通しを1.0→0.5%に下方修正し、BOEは5月までに2度利下げをする可能性を指摘。

カーニーBOE総裁
①英中銀は追加緩和策を決定する前に、新型コロナウイルスの感染拡大が英経済に及ぼす影響の精査に努める
②英中銀は決められた責務に基づき、英国の経済と金融システムを支援するためにあらゆる必要な手段を尽くす
③「英中銀の政策手段には、金融政策措置、特別流動性ファシリティー、マクロプルーデンス措置などが含まれる

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IMF
今年の世界のGDPが08ー09年以来の弱さに鈍化するとの見通しを示した。ドイツ0.5%、

IIF( 国際金融協会)
①今年の米国と中国の経済成長率見通しを下方修正し、世界成長率が金融危機以来の水準に落ち込む可能性を指摘。
②世界2.6→1.0%に近くと金融危機以来の低水準の可能性を指摘。米2.0→1.3%へ、中国5.9→4.0%弱へ下方修正。
③日本やドイツ、新興国に脆弱性が見られる
④FRBの金融利下げは、事実上の緩和サイクルは新興国の成長を支援し、新型ウイルスによる世界経済への影響緩和に向けた一助となる

OPEC
①第2四半期に日量150万バレルの追加減産を実施する方針で合意

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日銀
①新型コロナウイルスの感染拡大で訪日観光客が急減し、地域経済への影響が深刻化するリスクが高まっているとして、日銀内で金融機関への資金供給を拡充する案が浮上

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ポロズ・カナダ中銀総裁
①新型コロナウイルスは迅速かつ決定的な行動を必要とする
②新型コロナウイルス感染拡大による景気下振れリスクについて、住宅バブルなどに対する懸念を上回ると当局者は判断していた。
③高水準の家計債務や住宅バブルの再来に対する懸念は根強いものの、現在の景気下振れリスクはそれを上回るとの認識で当局者の間の意見が一致したとしている。
④G7では高度な調整を毎日協議

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22:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.6万件(予想21.5万件 前回21.9万件)

22:30    USD 第4四半期 非農業部門労働生産性・改定値=前期比1.2%(予想1.4% 前回1.4%)、単位労働コスト・改定値=前期比0.9%(予想1.4% 前回1.4%)

0:00    USD 1月 製造業新規受注=前月比-0.5%(予想-0.1% 前回1.8→1.9%)、除く輸送機器前月比-0.1%(予想 前回-0.6%)→ 予想外にマイナス幅が拡大、2か月ぶりマイナスへ

0:00    USD 1月 耐久財受注・確報値=前月比-0.2%(予想-0.2% 前回-0.2%)、除く輸送機器前月比0.8%(予想 前回0.9%)→ 速報値と変わらず

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