2016/10/21

2016年10月21日(金曜)20日、海外市場の動き

2016年10月21日(金曜)20日、海外市場の動き

欧州株は上昇するも、米株は小幅安。原油価格は50ドル台半ばへ低下、米10年債利回りは横ばいで2年債は上昇へ。為替市場は強い米経済指標+主要通貨独自の弱い材料を反映し、円ショートのポジション調整も一巡し円安復活し、結果はドル全面高。

EURUSDは、ECB理事会は予想通り金融政策を据え置くも、QEの延長は協議せずに1.10の大台を回復→「QE縮小も協議せず+必要なら延長+12月にQEの見直しに関して協議でQEの延長期待」+強い米経済指標も加わり、1.0910台へ続落し弱さが目立つ。

GBPUSDは、ドラギ発言によるEURGBPの動きに連動し、EURGBP買いに1.2210近くへ下落、EURGBPの急落にもEU首脳会議で「英国が正式な離脱手続をなしでは交渉は開始できず」に、GBP売り要因+強い米経済指標に安値圏で推移。午前零時からオプション絡みなのか買い戻しが強まり一時1.2270台まで値を戻す。

AUDUSDは、アジア市場の早朝、0.7730台へと高値を更新しながらも、弱い豪雇用統計に急落し売りを継続。強い米経済指標+弱いEUR+GBPにドル全面高の中、0.7620台ま下落、戻りも0.7640台あで限定的で引けにかけても安値を継続。

USDJPYは、アジア市場の安値103.30台をボトムに「日本株高=円安」+クリントン氏支持拡大に円売りの流れが続き、大枠103.50~80のレンジで取引が続いていた。オプションカットを前にして、強い米経済指標+安定した米株に103.80~85のポイントを上抜けし、円売りが加速一時104.10台まで続伸し、高値圏で推移。

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◎豪雇用統計=失業率5.6、雇用者変化-0.98万人(予想1.5万人)と予想外に弱く、AUD売りの流れが続く。
◎英小売売上高=前年比4.1%(予想4.8%)と弱さが目立つ。
◎ECB理事会=予想通り金融政策の据え置きを決定。
◎ドラギECB総裁=QEの延長と縮小で協議はなかった。QEは2017年3月まで継続し必要なら延長、インフレが目標を継続的に達成するまで続ける。QEの突然終了する可能性は低い。12月にQEの見直しに関して協議→ EURUSD上昇から下落へと急変、ECBのQE延長の可能性を意識し売り圧力が続く。
◎トゥスクEU大統領=英国が正式な離脱手続をなしでは交渉は開始されない→ GBP売り要因
◎週間新規失業保険申請件数=26.0万件(予想25万件)とやや悪化。
◎米フィラデルフィア連銀景気指数=9.7(予想5.3)と強くドル買い要因になる。
◎米NAR中古住宅販売件数=3.2%(予想0.4%)と強くドル買い要因となる。
◎米CB景気先行指標総合=前月比0.2%(予想0.2%)

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世界銀行(商品市場の四半期見通し)=2017年原油価格見通し、OPEC減産合意期待に53→55ドルへ上方修正。2016年は43ドルで据え置く。

ドイツ銀行株3.8%上昇=カタールやアブダビの政府系ファンドや中
国の投資家が同銀の株式の25%を購入する可能性。

ドイツ10年債利回り、ECBのQE縮小協議せずに2週間ぶりにマイナス圏へ。

トゥスクEU大統領=今回の会議でメイ首相は離脱について説明すると見られるとしながらも、英国が正式な離脱手続きを開始してからでないと交渉は開始されない→ GBP売りが強まる。

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