2016/10/17

2016年10月17日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年10月17日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

NY連銀製造業景気指数は、予想外のマイナスで、米金利は低下し、米株は弱含みで推移し、原油価格は50ドルを割り込み弱く、為替市場は若干のドル売りへ。

ただし、米利上げ期待にドル売りは慎重で、強さが目立つ「NZDUSD+EURUSD」を除き動きは総じて小幅なドル売りに留まる。

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USDJPYは、103.90~104.40の50ポイントのレンジから、弱いNY連銀製造業景気指数で、米金利は低下し米株も若干ながら弱く、レンジの下限を試す動きへ。

EURUSDは、アジア市場の安値1.0960台から、ユーロ圏CPI前年比は予想通りながら前回より上昇、弱いNY連銀製造業景気指数で1.1000の大台を回復するも、買いの動きも限定的。

AUDUSDは、アジア市場の安値0.7580台を底値に、新興国通貨は弱く伸び悩むも、弱いNY連銀製造業景気指数を受け、0.7620台まで上昇。原油価格も伸び悩み上昇力も弱まる。

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18:00    EUR 9月 消費者物価指数(HICP)・確定値=前年比0.4%(予想0.4% 前回0.1%)、コア前年比0.8%(予想0.8% 前回0.8%)

21:30    USD 10月 NY連銀製造業景気指数=-6.8(予想1.0% 前回-1.99)→ 予想外の悪化にドル売りが強まる

22:15    USD 9月 鉱工業生産=前月比0.1%(予想0.1% 前回-0.4%)、設備稼働率=75.4(予想75.6% 前回75.5%)→ 鉱工業生産は予想通りながら前回より改善、設備稼働率は予想と前回を若干下回る

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一部から、中国の不動産バブルは、米サブプライムローンの危機前に似ているとの指摘がある。

フランクフルトの金融センター化推進団体(FMF)=ロンドン拠点の金融機関は、市場へのアクセス確保で、来年下半期にフランクフルトに一部業務の移転を開始する。

ブロードベントBOE副総裁=利上げは経済成長の鈍化や失業率上昇などの望まない結果を生む可能性がある。

フロマン米通商代表部(USTR)代表=EU離脱決定をに、英国がEUとの関係性について決着をつけない限り、米国が英国との通商合意を討議することは不可能。

FT紙=英国はEU離脱後も、単一市場へのアクセス維持に数十億ポンドの予算拠出を続ける案を検討。→ 市場はメイ首相が移民流入抑制にEU市場のアクセスを犠牲にすることを懸念。

FT紙=メイ首相は日産自動車に対し、英国工場からの輸出はEU離脱後も条件が変わることはないと約束。

FT紙=ドイツ自動車工業連盟(VDA)会長=ハードブレグジットが現実となれば、英国の自動車生産の一部は欧州の国々へ移転する可能性がある。

ポンド急落でインフレが急上昇するとの予測に、英10年債利回りはEU離脱を選択した6月の国民投票以来の高水準となる1.18%へ。


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