2016/10/10

2016年10月10日(月曜)アジア・欧州市場の動き

2016年10月10日(月曜)アジア・欧州市場の動き

東京市場が休場の週明け月曜日。先週末のポンド暴落+米雇用統計後の通貨間の異なる動きに、取引開始直後は通貨ペアで動きは異なるも、流れは総じてドル高。

ギャップを開け、USDJPYは上昇、EURUSD+GBPUSDは下落し、ドル高からスタート。AUDUSD+NZDUSDは上昇、USDCADは下落と、ドル安からスタート。

注目の米大統領選第2回TV討論会は、予想通りクリントン氏の勝利との世論調査の結果にも、市場の反応は鈍く大きな変化は見られず。1週間と長期祭日開けの中国株は強く、USDCNYは6.7040と7月18日の高値を超え6年ぶりの人民元安を目指す動きへ。

USDJPYは、ギャップを開け103.20円台と円安からスタート。一時102.80円台まで値を下げるも、欧州市場に入ると103.40円台まで緩やかに上昇し、円売りの流れが続き、クロスではAUDJPYの上昇が目立っている。

EURUSDは、続落。ドイツ銀行と米司法省とで合意できず、ドイツ銀行は弱い。ダイモンJPモルガンチェースCEOは10年後のユーロ圏存続を危惧など、ユーロにとっては弱気な材料が目立っている。開始直後の1.1200台を高値に、1.1150台まで続落し、一時EURGBPの売りも強まっていた。

GBPUSDは、先週金曜日の暴落の影響が消えず、取引開始から売り圧力が続くも、1.2360台をボトムに下げ止まり上昇するも、先週末終値1.2430台を超えられず。

NZDUSDは、0.7180台と高値でスタート、欧州市場には0.7120台まで続落。

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米大統領選第2回TV討論会は、クリントン氏が57%:トランプ氏34%(CNN世論調査)が勝利と回答。第1っ回は62%:27%より差は若干縮小。

USDCNY6年ぶりの減安水準=USDCNYは6.7040と7月18日の高値6.7017を上回り、6年ぶりの高値を目指す動きへ。

デイセルブルム・ユーロ圏財務相議長=7日のポンドの急落は英国がEU離脱に伴う単一市場へのアクセスを失う「ハードブレグジット」に関する英政府の政策姿勢に、市場関係者が失望したことを反映。

ドイツ銀行と米司法省とで合意できず、ドイツ銀行株が3%超下落へ。

ダイモンJPモルガンチェースCEO=国際金融協会(IIF)年次総会で、英国がEU離脱を選択したことで、ユーロ圏が10年後も存在する可能性が低くなり、存在しない確率が5倍に上がった。

フィッシャーFRB副議長(9日・G30会合の準備原稿)=米国は完全雇用に近く、雇用や家計収入がしっかりと伸び、消費者心理も力強いなか、消費支出は年後半、成長を引き続き支援するはず。

フィッシャーFRB副議長(9日・G30会合の準備原稿)=9月の利上げ見送りは、雇用面の一段の改善を待つため「僅差で」決定された。現時点でインフレに関して、後手に回るリスクはほとんどないため、緩やかな利上げが可能。

フィッシャーFRB副議長(9日・G30会合の準備原稿)=利を緩やかに上昇させれば、金融政策は向こう数年間で、中立的なスタンスとなる

IMFの国際通貨金融委員会・8日(IMFC)=低迷する世界貿易の回復、政府支出の拡大、企業活動の障害撤廃により低成長打開に取り組む方針。

ルー米財務長官(麻生財務相との会談で)=競争力のために為替レートを目標にしないという上海G20でのコミットメントが、ここ数カ月の世界経済への信頼醸成に寄与。

ルー米財務長官=米政府は各国に対し、自国経済回復のため、通貨の切り下げを図って近隣諸国を窮乏させる政策を自制する必要性を引き続き強調。