2016/10/07

早朝のGBP相場の大変動は、いったいなんだのであろうか?

早朝のGBP相場の大変動は、いったいなんだのであろうか? =_

市場参加者は、変動時には何が原因なのか、それを追及する癖があり、マスコミの報道で材料を必至に探しが、それを、原因だと判断することが多い。(正しいか否かは別)

今回は、たまたま、FTにオランド仏大統領の「英国のEU離脱について、離脱追随国が出ないように、EUの基本原則に忠実であるべきだとの主張......」などの記事が、まさかと思うもなぜか材料にされていた。


結果としては、1985年来となる1.2000の大台を割り込むのだが......

08:07時 1.2600台→1.1899(1.1841)まで、GBPJPYは131.00→124.80台まで急落。(銀行間の電子ブローキングでは、1.1338までフライングして取引があったの話も聞いている)
08:17自 1.2400台まで値を戻し、09:15時には1.2480近くまで値を戻し、、GBPJPYは128.90台までと、129.50円近くまで値を戻している。

米国市場も午前6時で取引が終了し薄く、オセアニア市場の流動性は極めて乏しく、午前8時には本邦金融機関も取引を活発に行っているところは少ない。

メイ英首相の英国は3月末までにEUR離脱の交渉を始めるとの「Hard BREXIT」のリスクが懸念され、さらに、メイ英首相がBOEの低金利政策とQEを批判など、どうもポンドが狙われやすい環境にあるセンチメントでの中での出来事である。




おまけに、週末の金曜日、日米は月曜が休みで3連休。米雇用統計が控え、日曜(日本時間月曜)には、米大統領選第2回TV討論会がある。

銀行間では、GBPUSDは1.25→1.22までほぼ空白だったと思われ、取引会社もシステムをフルに稼働させることができたかは不明。1.20近辺売買は多かったと思われるも、大台割れのオプションがらみ、ストップロスを巻き込み、1.1841なのか、1.1899なのか、1.1910なのか、(それとも、1.1338)が安値なのか不明ながら、大相場になったことだけは間違いない。

そして、気が付けば、半値近くまで値を戻し、これで海外で元の水準まで戻ったら笑うしかない!