2016/10/02

今週の主な材料(10月3日~7日)

今週の主な材料(10月3日~7日)

今週から10月がスタートし、今年も残すところ3ヵ月(四半期)となり、米大統領選も11月8日の本選まで一月ちょっと。そして、中国は国慶節で今週一週間不在となり、豪州はサマータイムに入ります。

今週のポイントは3に分けて考える必要がありそうです。。
1.4日の米副大統領候補討論会+9日の米大統領選第2回目のTV討論会
2.6日のG2(ワシントン)、7~9日のIMF年次総会、8日の世銀・IMF合同開発委員会
3.主要な経済指標+発言(米雇用統計を中心にした米経済指標、豪中銀金融政策、FRB理事+連銀総裁発言)

1.米大統領選では、トランプ氏がやや劣勢となっていますが、今週は4日に副大統領候補の討論会と、9日【日本時間10日(月曜・祭日)】には第2回目のTV討論会が控えており、どのような変化がおきるのでしょうか? 

第一回TV討論会ではクリントン氏が有利とのメディア報道に、株高+USDJPYが上昇となりました。今回は10日は日本が祭日で株式市場が休場のため、残る為替市場だけでどのような反応を見せるのでしょうか? 市場の期待に反してトランプ氏が有利になった場合は、サプライズでインパクトは大きくドル売りとして市場変動が大きくなることが予測できます。

2.G20+IMF総会はいつもながら、あまり多くは期待していませんが、「世界経済の低成長が続く中、金融政策+財政出動+構造改革といった政策を総動員し、持続的な成長を実現する取り組みについて議論する」とあります。また、最近のドイツ銀行の金融不安をECBやドイツ政府が払拭することができるのでしょうか? 自国産業保護主義の台頭を払拭できるのでしょうか? 

黒田日銀総裁+麻生財務相が参加の予定とのことで、9月21日の日銀金融政策決定会合で示した「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」をどのように説明し(緩和策強化の度合い)、それに対して市場はどのように反応するのか、楽しみです。

IMF年次総裁では、先にNHKニュースで、IMFはG20に向けて「アメリカ経済の成長率の見通しについて、2.2%→1%台半ばに下方修正する方向で調整」とあり「大統領選挙に伴う企業心理の冷え込みが、今後の経済や金融政策にどう影響するか注目」とあり、注意が必要です。

3.主要な経済指標と発言(詳しくは別表をご覧くだい)
注目ポイントだけ抜粋しますと、
10/3(月)=日銀短観、米ISM製造業景気指数、米建設支出
10/4(火)=ウイーラーNZ中銀総裁講演、豪中銀金融政策発表(金利据え置きを予想)
10/5(水)=米ISM非製造業景気指数、米ADP雇用統計、米貿易収支、米製造業新規受注
10/6(木)=ECB理事会議事要旨公表(9月8日分)、新規失業保険申請件数
10/7(金)=米雇用統計、カナダ雇用統計、フィッシャーFRB副議長講演

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