2016/10/29

2016年10月29日(土曜)昨日28日、海外市場の動き

2016年10月29日(土曜)昨日28日、海外市場の動き

強い米GDP(個人消費は弱い)に上昇したドルは、クリントン氏のメール事件をFBIが捜査を再開との報道に、急変し下落。米金利低下+VIX急伸+原油安に、終盤にかけては円買い傾向が強まる。

米10年債利回りは1.854→1.847%へ、2年債も0.886→0.853%へ大幅低下、米株はDJは-8.49(-0.05%)と小幅安、原油価格(WTI)はOPEC専門家会議でイランが減産凍結に難色を示し48.70へ続落。

ユーロ圏の景況感指数(106.3 予想104.9)・業況感指数(0.55 予想0.46)は強く、独HICP前年比は0.7%(予想0.6 前回0.5)と予想外に強く、EUR買いの要因となる。

注目の米第3四半期GDP・速報値は前期比年率=2.9%(予想2.7% 前回1.4%)と強く、12月の米利上げ期待が高まるも、週末の金曜日、ポジションはドルロングに偏っていたこと+個人消費が2.1%(予想2.6% 前回4.3%)と弱いこともあり、ドル買い→ドル売りへと変化してたが、ドルは底堅い展開となっていた。

急変は、午前2時頃。FBIがクリントン氏が国務長官時代に私用メールを公用で使っていたことで、FBIが捜査を再開 → 米株は低下し、米金利は低下、VIXは急上昇、そして、ドルは急落。

USDJPYは、105円をボトムに底堅く推移、米GDPに105.50台まで上昇し、オプションカットで105円を再度トライしながらも、FBIの報道に105.30台→104.40台へ急落。クロスは原油安+FBI報道=リスク回避のパターンなのか、VIXは急伸し円全面高となり、戻りも104.90円どまりで104.60台でクローズ。

EURUSDは、続伸し強さが目立っていた。1.0900近辺をボトムにユーロ圏の景況感指数(106.3 予想104.9)・業況感指数(0.55 予想0.46)は強く、独HICP前年比は0.7%(予想0.6 前回0.5)と予想外に強く、米GDPを受けながらも1.0950台まで上昇。FBIの報道に1.0990台まで上昇、1.1000の大台を目の前にして上げ止まるも強さを維持。EURGBP+EURAUD+EURJPYなど、クロスでもEURは全面高。

AUDUSDは、続落傾向が続くも、米GDPにも0.7550台をボトムに何とか下げ止まり、FBIの報道にも0.7600台へ値を戻すのが精いっぱい。弱い原油価格に買い戻しの勢いは弱い。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

OPEC専門家会議(28~29日)=9月減産の暫定合意を受け詳細を協議したが、イランが減産凍結の除外を求め協議は難航。11月30日のOPEC総会の前に、11月25日にも専門家会議を開催へ。

FBI=クリントン氏が国務長官時代に私用メールを公用で使っていたことで、FBIが捜査を再開 → 米株は低下し、米金利は低下、VIXは急上昇

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※