2016/10/18

2016年10月18日(火曜)17日、海外市場の動き

2016年10月18日(火曜)17日、海外市場の動き

週明け月曜、フィッシャーFRB副議長いわく「利上げは簡単ではない」。為替市場は、弱い米製造業景気指数+米金利低下+米株安+原油安に小幅なドル安ながら、動きは鈍く積極的なドル売りとは言えず。

米株は総じて弱くNYダウ-51.98(-0.29%)、米金利も低下し10年債利回りは1.7977→1.767%へ低下。NY連銀製造業景気指数は-6.8(予想1.0%)と予想外に弱く、原油価格も供給過剰懸念にWTIは一時49.50へ低下。

フィッシャーFRB副議長は、利上げは簡単ではなく、低金利はしばらく続く可能性と、低金利の長期化を懸念。

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USDJPYは、円買い材料の続出に久々に104円台から滑り落ち落ちる。弱いNY連銀製造業景気指数から売りが加速し、フィッシャーFRB副議長の発言もややネガティブ。米金利の低下+株安+原油安と、103.80近辺をボトムに下げ止まるが、戻りは少ない。

EURUSDは、新たなEUR売り材料もなく、ドル売り材料に反応したEURショートカバーの一日。アジア市場の安値1.0960台をボトム→1.1000の大台を回復するも、上値の重さは変わらず。

AUDUSDは、アジア市場の0.7580台をボトムに→米国市場の終盤には0.7630近くへと上昇するも、先週末終値0.7610台と比較すると小幅な上昇にとどまる。

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フィッシャーFRB副議長は、利上げは簡単ではなく、低金利はしばらく続く可能性と、低金利の長期化を懸念。財政政策は低成長対策に寄与する可能性と、長期の潜在成長率が低下していると見方がFRB内に広まっていることを示唆。

フィッシャーFRB副議長=長期の成長トレンドの低下に、長期のFF金利見通しは最大1.2%ポイント低下へ。

フィッシャーFRB副議長=低金利トレンドの金融政策の限界に、経済にマイナスの衝撃が及べば、より長く深刻なリセッションになる可能性。

フィッシャーFRB副議長=人口動態トレンドや投資の停滞、海外経済の減速に、長期金利がゼロに近づくほど、将来の景気後退時の金融政策余地が狭まる。

フィッシャーFRB副議長=高齢化や、需要および投資の低迷が米国や世界の潜在成長率を損い、FRBが利上げに踏み切ることはそう簡単なことではない。

フィッシャーFRB副議長=成長の足かせの多くは人口動態といった金融政策が及ばない領域。生産性向上や投資拡大の実現は、支出を増やすことが可能な政府機関によるところが大きい

フィッシャーFRB副議長=インフレ目標水準を引き上げる案に意欲的になれない。完全雇用や2%インフレの目標にかなり近い(コアPCEは1.7%)。

バンク・オブ・アメリカ(第3四半期)決算=前年同期比7.3%増益でアナリスト予想を上回る、債券トレーディング収入がアナリスト予想を上回ったほか、費用が減少した。

原油価格続落=OPEC加盟国が供給を増加し、米リグ稼動数回復も。

イラン=年内に産油量を日量400万バレルに増やす計画。生産や売上高の拡大を目指し、国内の石油、天然ガス、石油化学業界へ約2000億ドルの投資を検討。

ブロードベントBOE副総裁(議会証言)=低金利は金融政策以外の要因もある。

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